すべてのおすすめ
人間的な温かみには
人間的な御礼を
非人間的な仕打ちには
非人間的な仕返しを
パーソナルパーソン
自分だけの世界など
どこを探したって
見当たりそうにない
センセーショナルな会 ....
グレイの空が
煌かせた子供の心を集めて
グレイの空が 太陽に呼ばれている
煌かせた無垢の子供が
グレイの空のカーテンを明ける
旅立ちの出迎えにふさわしく
灰色の白黒つかずの動機を孤 ....
人は
自分のテリトリーに
侵入者が
入ってこようものなら
たちまち
不機嫌になって
どうにかして
追い出そうとする
そのテリトリーさえ
誰かからの
借り地だというのに
きみに桃缶をささげよう
からっぽの胃にそれは
やさしくおさまるだろう
あまい汁は熱 ....
人は
その人がいないときに
その人を
みることができる
心の目で
いつも座らせて
自分の中の椅子に
大事に話しかけてる
生きている
いないなど
問題ではなくて
忘れられな ....
きょうの花びらを忘れない
玄関にまかれた花びら
あのひとの爪みたいだ
やわらかな色づき
ほのかな湿り
美しく朽ちてくれ
この桃色を掃きながら
ふっと心 ....
赤ちゃんをあやす
なんとか
笑わそうとして
百面相など
繰り広げる
赤ちゃんが笑えば
私も笑う
私は赤ちゃんにあやされている
【あやされる】とは
どういうことだろう
ココロ ....
まっさらな光の空間でも 輝きたい
対極の色彩に支えられるのではなく
白の中でも 極める白さを放ちたい
特殊カメラでも拾えない 光 眩しさを
可能な限り 歯を喰いしばり
結び目まで ....
そこに
握り締めていたものが
怒りだったのか
憎しみだったのか
恐れだったのか
あるいは優しさだったのか
まるで思い出せない
たとえ
プライドの端を踏んづけられても
握らない ....
強靭な歌声に溶け込み 楽器がバックヤードからも響かす
母国語の発音 制限なしに 全世界共鳴の音 夢制限
感じる自由 感嘆の記号の華火
表現の自由 暗証コード斬る アンプラグド
....
思い出の箱を
春の野に
夏の朝に
秋の鳥に
冬の霰に隠してる
栗鼠のように
大切な食料
びっくり箱のように
色彩が溢れないように
暗証番号つける
秘密のファイルのように ....
ひねくれて咲いた花は
つまらない冗談を浴び
触れない風潮にそよぎ
良く肥えた嘘に根を張った
罌粟より見開いて
月よりもあぶなくて
桃よりも貪欲で
嘘のようにやわらかい
....
風伯の寝息 漂う 夕暮れ時
初夏から紅 瞬き 繰り重なる あの色に
今は今宵は 主に朱を ためておく
いづれ 朱く染める 染め上げ称える
終わり良ければ 酔いしれる
....
青い瞳の中に
沈みかかる方舟
手を振れば
手を振り返す
遥か彼方から
震えた体を
異人の言葉が抱きしめてくる
温め合う心と心
黒い瞳の中から
ありったけのサンキューを
....
一緒に生まれてきたはずなのに
生きていた痕跡が何ひとつ残っていない
私と同じ遺伝子を持つ {ルビ方割れ=かたわ}
誰の脳裏にも浮かぶことのない
母が亡くなった 今は……
私だけが知っている ....
顔が歪む
身体的な苦痛にではない
眉間の皺が深くなる
掌がこめかみを打ちつける
何度も繰り返して
それでも
身体的な苦痛などではない
これは解放なのだ
もっと上位の苦しみから逃れるため ....
彼はハトムネを二羽飼っています
以前彼はハトの形をした
クッキーを作る工場で働いていました
或る日彼は眠くてたまらずたまらず
たくさんのハトの形をしたクッキーが流れる
ベルトコンベアーに ....
毛布の中で
顔をうずめた
汗と熱のこもっ ....
立場にこだわる人がいて
畑の野菜と
さくらの木をながめ
土の中
みえない世界を
ふと思う
指先でめくれば
世界中をみわたせるけど
温度はなくて
それもまた地球
私の ....
母にありがとう
私をこの素晴らしい世界に生んでくれてありがとう
不器用だけど
たくさんの愛を注いでくれてありがとう
私の大きな夢をいつも応援してくれてありがとう
....
アマゾンという
喫茶店の水槽で泳いでいる
あの魚はピラニアだと
まことしやかに
客の間では
ささやかれていた
根拠といえば
そこに
張り紙がしてあった
「指を入れないでください」 ....
雨あめふれふれ
傘ひとつで
遊べるこどもたち
うつむいて歩く子は
全身できいている
気にしてる
車内の私に
なにもできることはない
雨にまかせて
通りすぎるだけ
雨あめ ....
海上、
都市をつくろう
なにもかも波になれば
こわれるのに
疲れました
飛沫のように暮らす
花にも、
貴方にも
四月半ば
笑ったまま
夕飯の仕度をして
少し背伸びがしたくて
ちょっと大きめの靴をはいてみた
少し自由になりたくて
ちょっと大きめの靴をはいてみた
いつもはいているぴったりの靴は
ちょっと窮屈で
いつもはいているぴったりの靴 ....
いくつもの
さみしい
たましいが
夜のツバメさながらに
ひらひら
とびまわる
生きている
人間は
なぜに
あんなにも
桜、桜と騒ぐのだろうと思い
やってきて
白いはなびらの ....
関係なんて
関係なく
あなたにとって
大事な人がいれば
それは宝で
あなたのことを
大事といってくれるなら
それは希望で
関係なんて
関係なく
それはもうすでに
....
灰色のひかりが街道に爆発している
そのひとつひとつが銀河のようだ
とらえ所のないまぶしさに視線を落とす
花びらがアスファルトにこびりついている
となりの土に草葉の緑
それ ....
あたたかい湯船につかると いつも思う
貴方が一生懸命 働いてくれているからと
感謝の湯にふやけるまで 愛情に浸る
一緒に嫁いだネコも
今では 貴方のお膝の上が お気に入り
....
徹底的に吟味されたまちに住んでいる。
公園にはサンドイッチが整然と並べられ。
そのかどをまがると20mほどでいきどまりだ。
そうした指摘になすがままにされ、
いま、ここがどこだかしっている ....
群れるなよ
青空が
桜にささやいて
とりもつはずの太陽は
笑うだけ
雲を浮かばせながら
だれかの影も
立ち止まっている
でも
またあるきだす
たくさんの花びらが
祝福 ....
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