僕は君の靴下の柄を知らないし
使ってる化粧品の会社も
朝起きて最初にすることも
目覚める時間も知らない


僕は君が使う電車の色も
半年分の定期代も
その定期を収めているケースの種類も ....
  いいですか
  コンクリートの塊を
  右脳の隅に沈めておくから
  ちゃんと見ていてくださいね



  そう言われたのは
  日曜日のことだったので
  ひょっとする ....
二匹の蟹が
久しぶりに再開した
かつて親友だった
今すぐ歩み寄り
肩を叩いて抱き合いたいのに
横歩きしかできないから
蟹はどこまでも横歩きしていった
お互いの距離を保ちながら ....
  事が終わると君は
  床に落ちた下着を拾い
  なまぬるい脚をとおした
  ブラジャーをつける前に時計を巻き
  白いシャツを着る前に
  メンソの煙草に火をつけて
  事が終 ....
なぜあなたは顔を少しだけ見せて
ほかの所へ行ってしまうのですか
諭吉先生は僕を嫌ってるのですか

聖徳太子はそうじゃなかったのに
僕に寄り添いつづけてくれたのに
聖徳太子は僕を愛してくれた ....
まあるい まどがあった
まあるい ことを忘れて
さみしい暮らしをしているのだった
キャタピラをこさえたテルは涙を大切に箱にしまう
にじむ ああにじむのさ 世界が
手を広げて
抱きしめる ....
にしのそらに
ばくげききがしずんでいく

まちによるを
のこして

ちきゅうのうらがわを
やきつくして

あすもまた
ばくげききが
やってくる
萎み始めた意識の片隅に
かろうじて立て掛けてある
ギターの絃はたぶん錆びついて
降り積もる時間に埋れている

僕の指は踊れないから
意味を探してしまうから
残念ながらギター弾きにはなれな ....
わたしのママはミートパイのふり、あるゆき降るむらの朝食よ、そうそうなりきれるものじゃないわ、二人目のパパもうなずいてるわよ、足のわるいウパおじさんが座り、ママを囲う首の長いわたしたちの食卓、今 .... ゆきみちに
しょんべんする

きいろというより
あざやかなイエローの
インジケーション

けものにきをつけなさい

そのいろは
ちかくにいるという
やまのくらしの
 ....
おんなは
どこへいったのか

ここにいますと
おんなはいう

こまどから
ゆうやけをみて

コンロをともして
さかなをやく
ゆれる ゆれる
こもれび

かぜで このはが
ゆれるたび
ゆれる こもれび

まるい まるい
こもれび

それは おひさまのかたち そのもの

ひかり たゆとう
なもしらぬ  ....
{引用=

気がつくと夢中で空を掃いているわたしはいつかの雨の一滴





薄まって波の光を目に宿す あなたはすでに透明標本





それぞれの同化できない手の指が束ね ....
今しがた
ひとつの詩を投稿したのですが
後から湧き出てきた
良心の呵責に
削除してしまいました
ロシアの宇宙船が落ちてくるという
ニュースに思わず笑ってしまい
皮肉った詩らしきものを書い ....
  その町は無口なので
  バナナという言葉がひとつ
  朝の庭で凍りついている
  曇った窓の向こうでは
  魚一匹棲んでいない
  汚い川に沿って伸びる土手を
  雪をかぶった ....
              夜空にグラスかかげれば
              茄子紺のよる揺らいでる
              氷の隙間で三日月泳ぎ
              する ....
愛不足 爪を噛んでるクリスマス 

娑婆に出て10年ぶりの冬景色 

かあさんを庇い刺されたサンタさん

落とし穴落ちて出られぬ冬の浜

凍空に生きる方向見失う

鴛鴦が互い ....
雨が降った。わたしは雨の足に圧迫された。爪先から踵まで力に満ちた足は、わたしの体に、触れず、目の前を塞いでいく。雨水の、どの部分も干からびていて溢れてくる。一粒でも零れると、それは止まらなくなり、旱魃 .... 冷んやりした部屋の
窓際に椅子を置いて座る

裸電球に照らされた
オレンジ色の壁に
魚の形の滲みが付いている

じっと見つめていると
風が梢を揺らす音に混じって
足音が聴こえてき ....
砂浜に受付のデスクが
ぽつんとひとつ

前方には潮の引いた藻場が
どこまでも広がっている

デスクの上の
海の図鑑を開くと
いろんな星の海が泳いでいた

地球の海は昼寝をしてい ....
日野さんのおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しらないところ- 笹子ゆら自由詩112-2-25
コンクリート- 草野春心自由詩8*12-2-23
蟹の友情- 小川 葉自由詩5+12-2-19
事が終わると- 草野春心自由詩7*12-2-18
おそれながら- HAL自由詩912-2-14
印象風景20120214- うめぜき自由詩112-2-14
爆撃機- 小川 葉自由詩412-2-6
アルペジオ- nonya自由詩30*12-2-4
無題- ズー自由詩1*12-2-1
イエロー- 小川 葉自由詩312-1-31
夕焼け- 小川 葉自由詩412-1-27
こもれび迷宮- そらの珊 ...自由詩6*12-1-18
みぞれ- 佐藤真夏短歌4*12-1-16
削除の理由- ただのみ ...自由詩10*12-1-15
無口な町- 草野春心自由詩512-1-12
月逃げて- 石田とわ自由詩8*12-1-12
俳句2011_冬4- 北大路京 ...俳句16*12-1-6
雨の後- ズー自由詩4*11-2-16
潮騒- 壮佑自由詩31*09-4-5
受付- 壮佑自由詩16*09-2-24

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