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部屋を一歩踏み出したときから孤独は纏わりついてくる

貧相な湾と丘陵に挟まれて
身動きが取れなくなったこの街に漂う霧のように
湿っぽい感情はいつまでも俺の皮膚から離れない

東京行の駅のホ ....
下弦の月が押し殺した笑い声で見降ろしている夜は

やり場の無い紅い狂気がぼくを支配する


沈潜する魂は追いつかない時を追いかけて

それでもワインの薫りがなつかしいのだが


1 ....
まだ淡い色の枯れ葉が積もる遊歩道を抜けて
偽善的な11月の太陽の陽射しを浴びに行くんだ
口元から漏れるのは20年前に覚えたメロディーと
歩きなれない道が植え付けた荒い息 ....
新宿駅南口は
ぶらぶら帰りの若い子で華やぎ
オバサンは疲れて足が痛いぞよ
外は
シケた地上よりも夜空が明るい
振り向けば
丸八真綿の看板横にぽっかりお月
かじればパキンと割れそうな
お ....
日曜も19時まで寝ていた
途中  起きて出かけようとしたりしたのだが
布団の誘惑に勝てなかった

布団の中で
「生きているだけで幸せである」
という
手垢にまみれた言葉を
使ってみよう ....
車椅子を押す老人
毛布に包まれ
それに乗る老婆

誰の目にもとまらず
過ぎて行く人 人 人

悪いのではない
ただ寂しさだけが駆け巡ったんだ

未来から目を背け
まだ先の話だと
 ....
猫 呑気にたんすの上
バスケットの縁に首をのせ
顔だけ見せてご挨拶
声にならない鳴き声で

名前を呼ぶとニャンと鳴く
小さな口でニャンと鳴く
小さな声でニャンと鳴く

今日も呑気の ....
時はいつも
私たちを孤独にする
今日も そんな気がしていた
ぼんやりと流れていく 風の中で
何かを叫んでみても
あまり 意味はない
意味のないことを続けてみても
明らかにその意味はな ....
以前は畑であった場所に

蔦に絡まり錆びだらけの

小さなトラクターにエンジンがかかった

ガタゴト ガシャグシャ
ガタゴト ガシャグシャ
 
寂寥感に覆われた廃屋を進んでいくと
 ....
幾何学模様の視点から
感情の起伏の凸凹が取り込まれ
次第に次第に
抑圧され削り取られ直線

直線と曲線で囲まれた幾何学模様も様変わり
その視点で見ると美しいものも
グロテスクであったりす ....
産まれてこないほうがその者のためによかったならば、なぜ私は産まれてきてしまったのでしょうか。

私の罪は消えません。

私は見知らぬ子を傷付けました。
ああ、それは紛れもなくその子の勘違いな ....
今宵の月はひしゃげた月よ
なンか足んない頭でうかれる
さかづきに注ぐは甘美な水よ
一気に飲みほしブハハと笑う

楽してェか
師匠は言った
はいしたいです
俺様は言った
 ....
扉をたたいて
問いつづけよう

自己意識が
身体を所有するのか
身体によって
脳の働きが派生するのか

魂の世界が
形而上の何かが
あるのか
物は物たりて
物質世界がすべて ....
おっぱい



おっぱいがすきだ
まえかがみになったとき
えりもとからのぞく
おっぱいのあたまがすきだ
ぶらじゃーがかぱかぱして
ちくびまでみえたららっきーだ

おっぱいがすきだ ....
おろかだね、と笑う
おろかだね、と泣く
俺は間違っている
ちょっと外へ出れば
無名の住人
犯罪者ではないが
はたから見れば
不具者

誰とも話したくない
いや 相手にしてくれない
幸せな人や
幸せそうな人
不幸せそうな ....
海沿いを走る列車が
波飛沫を浴び
潮風を{ルビ喰=く}らってサビまみれだ

通りすがるたびに
このリビングに{ルビ軋=きし}む音が
クロスに跳ね返ってこだました

生活の一部となった音 ....
{画像=111110214109.jpg}



打ち寄せる砂浜に
文字を書いている

崩れ消えて行く文字達

流木を持ち
強く刻み付ける

水際に暗く強く ....
こびとたちは

誰もいない夜の静けさを行進しながら唄う笑う

なっぱ はっぱ こっぱ ぱぁぱぁぱぁ

ふっと すっと ほっと とぉとぉとぉ

えっさ ほっさ ほいっさ さぁさぁさぁ
 ....
 
 
頭からキノコが生えている
抜いて良いものかどうか
水や肥料をやるべきかどうか
などと迷っているうちに
毎日少しずつ
キノコは大きくなっていく
キノコ生えてるよ
と心配していた ....
獰猛で

狡猾で

臆病で

暗闇で

血がにじむ左足は引きずって走れ

傲慢で

厄介で

不潔で

空腹で

欲しいものは奪って逃げろ

無情で

貧弱 ....
打ち上げられた
鯨みたいに

疑問符は
すべもなく
空の青さを映しだしている



怒号も慟哭も、祝福も
みな同じ音ならば

この
広い世界に満ちるものは
みな同じ水だ ....
気持ちを放る

それを避けられる

遮断される

それで気づけよということなのだろう

でも

放った気持ちは

どこへゆけばいいのだろう

放った相手の

コレクショ ....
靖国通りの先に大きく聳える
東京スカイツリーの展望台から上部ユニット
メタル素材の三つの顔が浮かんでいます
陽光を反射するでもなく
ぎらりぎらぎら照り光っています。

ゆっく ....
今日、秋の日は暮れ

世界は己が回転をやめる

今日、秋の日は暮れ

僕達は自分達の世界(ワールド)へといそいそと

今日、秋の日は暮れ

君の髪はその風に揺れ・・・

今日、 ....
街を彷徨う蒸気と共に

白熱した悲しみが車をよける

手をつないだ恋人たちは

知らない土地の話をしている

七色に輝くスーツのポケットには

小さな戦争の火種が入っている

 ....
枯葉が吹かれて
かさかさと鳴る
その音を骨身にまでしみこませて
つぎの角を曲がる
そこを過ぎれば 私の影は
通り過ぎたところには残らない
背後に置いてきたのは私自身が
思い出として残らな ....
目には目を、歯には歯を

復讐法として有名なこのハンムラビ法典の一節に

ぼくは異をとなえたい

この一節を

簡単に復讐法と言って片付けてしまっていいのだろうか

あなたのメルヘ ....
 
 
犬小屋を作る
犬がいないので
代わりに自分が中に入る
隣の家から拙いピアノが聞こえる
丸くなりうずくまっていると
昔からずっとこうしていた気がしてくる
前を通る人が
中を覗き ....
やまない雨はないけれど

ふらない雨はある

雨ってやつはたいへんな気取り屋で

いつだって

おあつらえむきの場所を選んで

タイミング見計らって



やまない雨はない ....
faikさんの自由詩おすすめリスト(896)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の孤独- 花形新次自由詩8*11-11-14
寡黙な月と饒舌な孤独- 梅昆布茶自由詩411-11-14
もしかしたらそれはさっきの鳥かもしれない- ホロウ・ ...自由詩4*11-11-13
儀式- salco自由詩7*11-11-13
幸せな人生- 佐藤伊織自由詩211-11-13
きっと私もそうだろう- 徘徊メガ ...自由詩711-11-13
猫と昼寝- ……とあ ...自由詩1211-11-13
あまりにも暗い詩- 番田 自由詩411-11-13
廃屋のトラクター- 灰泥軽茶自由詩2*11-11-13
視点- ……とあ ...自由詩411-11-12
これは懺悔ではない。- 安樹自由詩2*11-11-12
ひしゃげた月よ- 田園自由詩111-11-12
問い- シホ.N自由詩411-11-12
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無題- 木下レモ ...自由詩311-11-12
- within自由詩7*11-11-11
廃線- subaru★自由詩24*11-11-10
波に消される文字に_/_自分よ、心のままにあれ- beebee自由詩33*11-11-10
こびとたちの夜- 灰泥軽茶自由詩111-11-10
見守るキノコ- たもつ自由詩711-11-9
ハイエナの下着- 空中分解自由詩211-11-9
花散る里- 千波 一� ...自由詩6*11-11-9
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靖国通点描- ……とあ ...自由詩1611-11-9
秋の日は暮れ- yamadahifumi自由詩211-11-9
虹の中- 空中分解自由詩6*11-11-8
骨身- 岡部淳太 ...自由詩511-11-7
傷ついたメルヘン- 吉岡ペペ ...自由詩211-11-7
バイエル- たもつ自由詩2311-11-6
ふらない雨- かなりや自由詩311-11-6

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