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カラスの舞う空の
誰も見上げないように
私は
なんてひとりぼっちだ

カラスの鳴く声の
誰も追わないように
私の
声は静かに消えて

カラスというだけで
愛されない生き方がある
 ....
指は
君の小さな生き物だった

どこか
遠い異国の調べみたいに

時おり
弾むように歌ってた


君が僕の指を食む
君が
少し子供にかえる


遠いね、
   
とだ ....
ごめんね
としか言えないよ

おとというさぎ

あたたかい
あなたの腕は
やさしい

私は
幸せなんだと思う
だけど

噛み切るような凶暴さが
この恋にはないことを

 ....
帰ろうとしたら壊れていた
自転車
サドルが遠く 曲がって

きっと人ごみに
押されたのだろう
かたちあるものは壊れていく
いつから
怖くなくなったんだろう

父の記憶も
それに似 ....
何もかもがいやになって
下を向いて歩くのだ

メールを
打つふりなんかして
詩を書いたりしちゃうのだ

幸せな人は詩を書かない
というのは本当です
だけど
私の不幸など
ありふれ ....
さよならというやまいを
君と生きよう
ふたりが
気付かない夕暮れを

公園の遊具は
動物の姿で
昨日もそこにあり
明日も

なんてゆるやかなさくらの空

さよならというやまいを ....
かなしいものなんて
ボクにはないよ

やわらかいものなんて
ボクにはないよ

空に
一杯に手を広げ
防波堤のひらたい丘で

じりじり
ボクは乾いてく

太陽を
こんなに間近 ....
歳を経るごとに
父は粗野になる

私の知っている父は
情けないほどに
やさしく
臆病であり

世間が
とても狭い世界が
気になって仕方がなくて

私はそんな父を見て
半ばあき ....
降りしきる
こなゆきだった、と
私は思う

ただ
あなたを追いかけて
苦しく舞った

それは
視界をさえぎるばかり
あなたは
低く目を閉じた

小さく
積もる場所があり
 ....
夕暮れの約束は
ほとんどが嘘で
たとえば

じゃあまたねって
手を振る人と
再び
逢えたためしがない

悲しいメロディが
そらを覆う頃
私は
いつもひとりぼっちだ

夜を
 ....
誤解していた

満たされたはずの 海が
遠くひいていくような
それは

あなたの意味が乾いていく

雑踏の中で
あるいは
読みかけの本 
ぱたんと 閉じて

私の中にある
 ....
世界に千の悲しみがあるなら
わたしのたもとで
それよ止まれ

あなたが
やさしく眠れるように

わたしはどんどん無口になる
世界は
とてもひとりぼっちだ

世界に千の悲しみがある ....
おしまいの日がくるから
もういかなくちゃ
たくさん あそんだ

散らかったカード
クレヨン
すべてが
中途半端に微笑んで

楽しい時は
だけど
いつかは終わること
いったい
 ....
あなたと私は
一枚の地図

無数の道路が
ふたりをつなぐ

だけど
たとえば行き止まり
たとえば一方通行で

私はいつも迷ってしまう
うまくいかずに塞いでしまう

あなたと私 ....
乾いた
木の葉を振り落とし
あなただけが生き延びる

それがあなたに
必要な作業

限られた
冬の季節を過ごすため

信号待ちで
見上げる私の
その
わずかな隙間にも

 ....
わたしは宇宙船です
分厚いドアです

小さな窓です
銀の屋根です

(空になったタンクを捨てて
(身軽になるんでしょ?

(生きるために


わたしは宇宙船です
緋色の闇です ....
外が
ひどい雷鳴なので
ベランダから眺めてる
夜を

そこが
どこだかわからない
ただ
重なって空はゆく

見下ろすと
街路樹はミニチュアだ
濡れた道路を
ヘッドライトが舐め ....
君が
君が夕暮れならいいのに

ゆるやかに
侵食される
雲の隙間ならいいのに

そうして
一瞬朱に変わり
再び閉ざされる

僕は夜
君は夕暮れ

夜は待つ
夕暮れがゆく
 ....
さみしいと
寄り添うくせがあるので
いつも
ポケットにウサギ

鼻先を
ちょこんと出して
ふさふさの
耳をたたんで

私があまりにも
にこにこしてるので
人は誰でも不思議そうに ....
祖父が亡くなってからずいぶんの時が経つ
お骨になった祖父は白く そしてもろかった

まだ暖かい祖父の骨を私たちは火ばしでついばむ
生きている者を火ばしで持ち上げたりしないすなわち
祖父は名実 ....
ゼロになりたい

無ではなく
確かに存在し
しかも
姿はなく

誰も傷つけない
影響もされない
ただ
存在する

消え去る必要もない
見えないから

たとえば抱き合っても ....
セミよ
そんなに急ぐな

さっきから
空を見上げてばかりじゃないか
お前の
自慢のその羽は
ただ
アスファルトを掻くばかり

セミよ
今なら見えるだろう
あれが星座だ
私も昔 ....
さまたげるものだけが
私を
言葉に向かわせる
たとえば 雨
いつだって

あなたも同じだ
突然
ひょい、と現れて
私が
気にしないで生きようと
思っていた矢先にいつも

嫌い ....
すべてのたましいが
リンになって
夜を燃える

海は
黒く世界を閉じて
ちゃぽん
何処かで魚が跳ねる


泳げないから
たぶん沈んじゃいます
ずぶずぶ、って

そういって ....
息を吸って
息を吐く
そんな簡単なことが
あなたは
出来ない

笑いあう
謝る
手を振る
おじぎする

そんな
簡単なこと

(わしの仲間は
(戦争で
(みんな死んだ
 ....
逢いたいって気持ちはどこから
生まれてくるんだろう

南の方からは
たゆたう波ばかり

北の方からは
哀しい歌ばかり

愛は
いったいいつから
やさしい味方なんだろう

知れ ....
雨を避けながら私は歩いている
傘に守られて私は歩いている
円形の
ぽっかり浮かぶその空間で
私は世界を眺めている

雨粒が傘の端から端から
あふれるように流れている
それは本来私の上に ....
旅行から帰ったら
あなたと
さくら見たいです

あなたのメールに
胸が詰まる

そう
そうだね
はなびらが
はらはら落ちる川沿いは
きっとまだ
風も冷たく

見上げた角度に ....
あなたは曲線で出来ていて
髪の毛
しなる腕も
無駄のないポオズ
その
なだらかな曲線を
ていねいに
なぞって

あなたの
曲線とは裏腹に
こころには
ちいさなささくれが
いっ ....
となりに君をのせて
海沿いの夜をゆく
波は
そこにあるのに気づかない

君はたぶん
空気で出来ていて
誰の目からも見えないけれど

見失いそうになるとき
君をのせて夜をゆく
ボク ....
松本 涼さんのuminekoさんおすすめリスト(35)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カラスの空- umineko自由詩6*07-11-22
- umineko自由詩27*07-10-12
おとというさぎ- umineko自由詩5+*07-7-3
素数- umineko自由詩17*07-5-4
スピカ- umineko自由詩13*07-4-14
さよならというやまい- umineko自由詩16*07-4-2
ヒトデ- umineko自由詩18*07-3-21
歴史はあなたのうそを嫌う- umineko自由詩8*07-2-6
こなゆき- umineko自由詩13*07-2-3
夕暮れ変更線- umineko自由詩9*07-1-28
アルピノ- umineko自由詩14*07-1-21
センチネル- umineko自由詩12*07-1-10
海の終わり- umineko自由詩17*06-12-18
一枚の地図- umineko自由詩11*06-11-24
冬支度- umineko自由詩12*06-11-23
宇宙船わたし号- umineko未詩・独白7*06-11-13
たかいところ- umineko自由詩9*06-11-11
永遠- umineko未詩・独白8*06-10-8
いつもポケットにウサギ- umineko自由詩20*06-10-7
白の質量- umineko自由詩13*06-9-17
ゼロ- umineko自由詩12*06-9-2
夜のセミ- umineko自由詩14*06-8-28
- umineko自由詩17*06-6-10
Horizon- umineko自由詩14*06-5-30
呼音- umineko自由詩20*06-5-14
逢いたいって気持ちはどこから- umineko未詩・独白4*06-5-13
傘をささずに歩く勇気を私はもたない- umineko自由詩19*06-4-11
はなびらゆき- umineko未詩・独白11*06-4-2
夜の笛- umineko自由詩12*06-3-21
となりに- umineko未詩・独白10*06-3-18

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