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戸棚の奥からでてきた何のものだかわからない古いリモコン
我が家ではときどきあるのだこういうことが
ためしにあちこち押してみる

わずかな振動が空気を震わせて
とつぜん世界が半壊
するわ ....
夜の旧山手通り

どこかの大使館の前
キャリーパミュパミュみたいな
自転車少女やハットできどった
ボーイズがとおりすぎる

夜の明治通り

花園神社からさきは闇だ
人種と性のごった ....
淡彩の日常
点描の細かな作業で生きて行く

萌黄色から浅葱色に
いのちを明滅させる蛍

人や物
言葉にぶつかりながら生きる
自分とも

いつでも陰影を想うのです
単純で複雑そうに ....
ぼんやりするひとときがすきだ
ふだんそれほど張りつめているわけでもないのだが

焦点のないゆるさがもともとすきなのだろう
いわゆる生産的ではないだろうそんな時間

とくに創造的である必用も ....
春の柔らかな外套はいらない
寒風をしっかり遮る重いコートが欲しい

凍てついた大地を確実に踏みしめる足と
流れる雲をよみとる眼差しを

桟橋に繋留するための無骨な舫い綱あるいは
海底ふか ....
猫のヒゲふるわせてとおるやんちゃな風の春

春の音木の芽の薫り日向に干したせんべい蒲団

いいことがあったのよと三度目の電話僕にはないけど

分解された春をまた組み上げるそんな季節のちから ....
新しい言葉を綴ることは
新しい土地を開墾するように
そこへ種を蒔くように描いてゆくこと

自由を描くことは難しい
だれも自由の光をみたことがないから
それでも描こうとする

愛を定義す ....
ある日ぼくのもとに封書がとどいた
送り主をみると
その日暮らしの友舍

たしかにその日暮らしはしているが
友を募るほど盛大ではないし

あけてみると請求書だ
項目として

笑った時 ....
拡散する
薄く透明に広がって止まない 大地は世界は 逗留するには狭すぎるから

陽光は優しく乾いた匂い 風の中に見えるもの それを慈しんで生きてゆきたい

心は風 すべての物の中に 僕は生き ....
竜骨座の主星カノープス 大小のマゼラン星雲 月に遊ぶ人魚 南天の星々は僕を魅惑する

散文的な日常 それも嫌いではないのだが 僕はほんらい空の生き物らしい

ただ地上では羽をもがれたバッタのよ ....
あるいは鯨の骨 沈殿物 太古の海辺
神殿の蛇 翼竜達の叫び 彫刻のまどろみ
忘れ掛けた部屋 壁にかかったタペストリー

美しく研ぎ澄まされたもの 日常を剥ぎ取る鋭利 独占された愛
失望の日々 ....
インディペンデンスを望んだ亀は地平線に向かって歩む
燃え尽きない幻想を追って疾走する夢を見ながら
彼に自嘲は似合わない悲壮がよく似合うのだ
孤独な亀は金色の月をのぞむそして嘆息する

世界は ....
かつて僕は七つの海を知っていた
もちろんエーゲ海や神々でさえ

風は僕の味方僕は自由に世界中の港に停泊したものだ
もちろん君たちのジパングも遠い昔訪れたさ

僕にはエンジンというものはない ....
粘りついている私

張り付いて剥がれない

経験なんてなんだろう

一回性の事実


誰も愛せなくて

こころ焼き付いて

悲鳴はいまさらあげないが

次のことを思うんだ ....
なにも棄てずに走って来てしまったさて
なにを獲得できたのかな

あいつも去ったこいつも彼女も
だってそれらはぼくのコレクションではないから

すべてを捨てようとも思ったさ
でも無理

 ....
人生という背景に流れる雑多な出来事が奏でる
輝いてやや重苦しいときには燃え上がり
それは言わば副旋律の舞踏

略奪者は戦利品の花嫁を娶る
血みどろの殺戮の季節のあとに
戦士はしなや ....
風はいつだって吹いているんだ

君は生まれた街を忘れてはいないか

水はいつだって洗い流してゆく

僕たちは心の地肌を隠してはいないか


この世界は様々な角度に切り取られ
柔らか ....
遠い昔に 悲しみの雨が降っていた

おいらは腹ペコの犬

遠い昔に捨てられた

あのいたいけないブチの仔犬が俺さ

母も知らず愛という言葉さえも憎んでいた

ただ雨に打たれてい ....
若手漫画家の登竜門としてCOM並びにガロはぼくらの教科書だった。

その女流の中でも異彩を放っていたのがこのやまだ紫氏と岡田史子氏だったと記憶する。

やまだ紫さんはもともと詩人だった ....
駅前の連絡通路では南米のバンドが花祭りを歌いながら民族楽器

ケーナとかを売っている

大宮は今日もサンセットFMNAC5でグルーブする街並みは

ソフマップのあるアルシェビルから発信され ....
ショッピングセンターの駐車場でカレーパンと牛乳でお昼を済ました

なかなか家に帰れない

僕の家って本当は彼処じゃ無いんじゃあないのかなんてねときおり思うんだ

誰も待ってないし読まない新 ....
入道雲がたかく盛り上がっていた
あの丘の向こうにぼくらの夏がある

縁側にふたりならんでこしかけて西瓜を食べた

僕が種を飛ばすと君はぼくより遠くへとばそうと
おたふくみたいに頬ふくらまし ....
まだ涙はあるか血は流れるか
何かを忘れてはいないか

誰かを犠牲にしてないか
驕ったつらしてないか
問う事を忘れていないか

ともすれば自分の痛みに埋没して
痛み分けを忘れてほうけてる ....
雲がちぎれて流れる

風はある気配をはらんでいる

君の瞳の中にある感情

配置とバランスが変わってゆく

静かなダイナミズムをもってものごとが動いてゆく


遠くで闇が切り裂か ....
気づき
ためらい
それは当然のこと

誰もそれをとがめない社会が
欲しいと思った

たちどまろうと
早足で歩こうと

いいんだあなたの姿で

ただそれに気づかない事だけが

 ....
君は望遠鏡や顕微鏡を造る僕の会社の設計室に勤めていた

僕はある日君に恋した

それはけっこう素敵なことだった

会社の裏の独身寮のそばに総務の峯岸さんの貰ってきた柴犬の仔が三匹

彼 ....
君と同じ空を見上げたかったのだ

お雛様みたいに仲良くちんまりと並んでいるんだよ

桃の花だって咲いているし重箱には煮物バスケットにはサンドイッチ

おまけにスパークリングワインなんぞも冷 ....
酸素も窒素もありはしない
ヨウ素の要素の感得力だとも思うのだが
まだ朝は吸収し切れないものでいっぱいだ

きみの整理が終わるまでぼくは待つのだよ
するどく
かたほうによって
なにかを
 ....
月は淋しくて蒼い光をそっと流すのだった

夜は哀しくて汽笛をひとつ響かすのだった

風は切なくて切れ切れに吹いているのだった

君は懐かしく僕の思い出の窓辺に座っていた

仄白い水仙の ....
夜でもない朝でもない

真昼が俺にはお似合いだ

納屋の小麦を盗み喰う
そんな手口もいたについて

俺は名無しのガスパール
尖った爪で花を摘み
あの娘の窓辺に飾るのさ

誰ともし ....
灰泥軽茶さんの梅昆布茶さんおすすめリスト(71)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
リモートコントロール- 梅昆布茶自由詩2015-6-17
ストリート- 梅昆布茶自由詩1014-10-30
- 梅昆布茶自由詩1114-10-16
ぼんやり- 梅昆布茶自由詩2014-7-6
冬のコート- 梅昆布茶自由詩2514-3-16
猫のひげと春- 梅昆布茶短歌1014-3-15
新しいノート- 梅昆布茶自由詩27+14-1-30
ひょうたん島移住計画- 梅昆布茶自由詩23*13-12-14
拡散する- 梅昆布茶自由詩1813-8-25
南十字星- 梅昆布茶自由詩1413-6-26
研ぎ澄まされた- 梅昆布茶自由詩713-6-6
孤独な亀- 梅昆布茶自由詩713-6-4
沈没船の独り言- 梅昆布茶自由詩1013-5-23
妄執- 梅昆布茶自由詩1613-4-21
獲得数- 梅昆布茶自由詩613-4-21
主旋律- 梅昆布茶自由詩813-4-20
風の中の鳥のように- 梅昆布茶自由詩613-4-14
遠い昔に聴いた雨の音- 梅昆布茶自由詩413-4-9
トリビュートやまだ紫____性悪猫- 梅昆布茶散文(批評 ...913-4-8
大宮サンセット- 梅昆布茶自由詩713-4-7
からっぽの家には- 梅昆布茶自由詩16*13-4-2
ぼくらの夏- 梅昆布茶自由詩11*13-4-1
もう一度孤独になる- 梅昆布茶自由詩13*13-3-30
暁の部族- 梅昆布茶自由詩1513-3-28
気づく- 梅昆布茶自由詩813-3-24
恋を抱きしめよう- 梅昆布茶自由詩1213-3-21
君と同じ色- 梅昆布茶自由詩18*13-3-18
相対化の美学- 梅昆布茶自由詩913-3-17
寂しいものたち- 梅昆布茶自由詩813-3-14
真昼のガスパール- 梅昆布茶自由詩713-3-12

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