さっきふき取った
除光液の
ツンとした匂いが
まだ部屋に
漂っている
シャワーを浴びて
真っ赤な
ペディキュアを
塗りなおす
チュニックも
サンダルも
決まった
....
絶望が空でとぐろを巻いている
僕は今日 夏に百万回殴打された
熱いアスファルトに嘔吐した胃液は
夏らしくきらきらと輝く
あなたはただただ文章で、実体をもたぬからだを選り抜きの字面ばかりで装丁した、 みみざわりのよい、そうしてくちあたりのよい、あなたはそのような崇高なる文章で
あなたの形は女子だった
陰鬱とす ....
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陽炎のゆれる炎の一日
草は夏の息をかみしめ
熱く重たい目蓋を降ろす
紅い夕日よ
夏
それは陽炎のゆれる炎の一日の終わりの
時の流れの流 ....
寄る辺なく
君を想うことなかれ
寄る辺なく
君に恋することなかれ
朝露零れて
透いた柔肌の朝顔
吐息に揉まれし
けふ
文月小暑
忘れがたき
夕でるまでの
....
空で悲しみを撃ち抜く
翻って自虐する視線を撃ち抜く
回転して引力の強い不安に突き刺さる
要領の悪さを責める言葉を抹消する
清冽なふたすじの水の流れに流す
そして冷や水を浴びせる
かつて ....
深い日のなかに 今もずっと変わらない陰がある
小さくちいさくまっ透ぐ自分に向いたうたは
少し少ししゃがみこんで、見えないように当たらないようにいきた
あなたにはそれが毒にみえるだろうか
そして僕らは花になる
かぜをこじらせた
こけそうな道
鼻緒もきれそうな
しゃっくりの道
そして僕らは花になる
ぐるぐると
小さな羽虫が
無意志に飛んで
清楚な花びらも地に落ち ....
いつも躓く丘の上の
崖の縁に私を積み上げていく
こんな季節でも不思議と崩れないもので
いつしか、
見上げるほどの、わたしになっている
いつからこんなことを、と
通りすがる誰かに聞い ....
ある朝、私(わたくし)は
暗く濡れたアスファルトの坂道を
一人ゆっくりとのぼっていました
両側にはブロック塀
その向こうには常盤木の枝密やかに揺れて
飛び立つ朝の姿が
澄 ....
5月の朝
空に光は形を成し
僕は空を歩く
足跡は新緑の木々に
萌え初めた木の葉に
閉ざされた瞼のような、そのそよぎに
色を変え、心を留め
未来を孕まず
輝く朝の
今を握りしめ ....
鎮魂のうたなど
私たちはうたうな
やわらかな慰めなど
うたうな
白い光と焼き魚と
熱い味噌汁をならべながら
テレビを見て
悲しみを放るな
悲し ....
今日は夜がいつもより
地面に近いね
きっと人に用がある
そう思うんだ
夜だってひとりじゃさみしい時も
あるよね そう思って
この重いくろに耐えている
いつも気づかないことに
気 ....
今日も誰もいない部屋の中で
私は眠ろう!
暗い部屋に 今日も 風が吹いた気がした!
だけど 今日も 私は眠かったのだ!
歩き出すほどに
だけど 何も そこから 見えなくなった
....
わたしがやりたいことは 数え切れないほどあって
わたしがおもうことは こぼれ落ちそうなほどあって
わたしの”中身”は きっと無限にあるのに
どうしてわたしの”外身”は 無限じゃな ....
オオルリが鳴く
川のほとりに立つ
高い高い木の頂きで
空よりも
水よりも
深く青く清澄なる色から出る音色に
森が統一されてゆく
{画像=080406010521.jpg}
光りと闇
陰と陽は対局でもあり
xyのよう ....
{画像=110417072954.jpg}
(一)
大きな風は流れ
黄色い砂を運び
赤い砂を運び
緑の大地へ至る
(二)
街に砂が ....
盗んできた金庫を開けると
なかから小さな金庫が出て
そのまたさらに小さな金庫。
開けるたびに核心に近づくような
錯覚を覚えながら、
いまだに核が見えない。
何が入っているのかを
暴いてみ ....
「1」
誰かいないと
さみしいや
部屋はせまい
壁のヒビが気になる
将来のこと考える
目をぎゅっと閉じる
片思いはやっぱりつらい!
それを知るわたしは
あの子 ....
空が褒める
山は照れる
山の火照りが空全体に広がっていく
朱鷺色レンズが激しく反射し
私は目を細めながら
喉の乾きに気付く
言い伝えでは明日は雨だ
暗く恐ろしい海に
僕の酸素が
消えていくのが見えた
目を光らせて
出口を探しても
見つからないんだ
いつまで此処にいればいい?
どれだけ此処にいればいい?
光はいつ見えるの ....
{画像=110417071821.jpg}
はっとして
涙が頬を伝い落ちる時、
私は独りで夜中に起きている。
何も言葉を語ることはできないし、
何をしていいのか、
何が正しくて、
....
僕には誰もいなかった
いつもそれは 確かなことだった
だけど いつものことだった
僕は場所を探そうとした 君のために
見ている その 風の中ではないものたちよ
だけど かまわない それが 風 ....
電柱の傍らに
人が立っていた
面接官、と書かれた名札を
首からぶら下げて
前を通り過ぎようとすると
採用です
そう告げられた
面接官は去り
替わりに名札をぶら下げて ....
yamadahifumiさんのおすすめリスト
(238)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ペディキュア
-
森の猫
自由詩
8*
11-8-1
絶望
-
ぎよ
自由詩
5
11-7-21
傑作を手にする
-
itsuki
自由詩
3*
11-7-15
時の流れ
-
beebee
自由詩
18*
11-7-15
七夕
-
乱太郎
自由詩
14*
11-7-14
決別
-
瀬崎 虎 ...
自由詩
2
11-7-10
屋上。
-
十二支蝶
自由詩
3
11-7-9
僕らは花になる
-
シホ.N
自由詩
6
11-6-22
追想
-
霜天
自由詩
6*
11-6-18
宣告
-
夜雨
自由詩
4
11-6-9
僕は空を歩く
-
夜雨
自由詩
6
11-6-3
歌うな
-
清貴
自由詩
4
11-5-28
あいにきた夜
-
朧月
自由詩
5
11-5-21
sleep
-
番田
自由詩
1
11-5-6
無限_有限
-
くろきた
自由詩
3
11-5-5
オオルリ
-
蒲生万寿
自由詩
5*
11-5-4
混沌を規定するもの
-
beebee
自由詩
17
11-5-4
微熱_/_風に舞う砂
-
beebee
自由詩
11
11-5-1
マトリョーシカ
-
pur/cran
自由詩
2*
11-5-1
ひとりのこと
-
nick
自由詩
2*
11-5-1
つるし雲
-
subaru★
自由詩
4*
11-4-27
シーラカンスの行方
-
影法師
自由詩
4
11-4-26
迷子に
-
beebee
自由詩
12*
11-4-23
君への詩
-
番田
自由詩
2
11-4-19
面接
-
たもつ
自由詩
6
11-4-18
1
2
3
4
5
6
7
8