幸せな手ほどき 幸せなあなたの
春の手ほどき


日当たりの良い場所で発芽した幼子たちが
小さな口を尖らせて
黄色い山火事を起こします
霧散した空気があらゆる涙袋を膨らます
それは ....
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
さくら かんざし
あかねの 鼻緒

ねむりの いわおに 
腰かけ
仰ぐ 


ちり ち り りん
金魚の尾ひれが 
風鈴を蹴る

ちり ち り りん
黄色の帯と 
左手 
 ....
窓際で
猫の鳴きまね
返事はなかった
さようなら
もう鳴かない
また友達が減ったかもしれない
あなたの温かみと重みが
わたしの存在に加えられる
その重みで
わたしは少し沈む
ほんの少し
沈む、あなたのわからない程度に

支える四本の脚
と呼ばれている、それは
わたしの言葉
 ....
街の中で

伝説の少女は
鴎と一緒に銅像となって
海を見つめている


その光景は
通り過ぎた夢のようにも見えた


今度同じ夢に会ったら
きちんと名前を付けて


 ....
奇跡は待つものじゃない
起こすものだ

先輩はいつもそう叫びながら
改札を出るといつも
マニエルの打球のように
球場にむかいましたね

でもね先輩
僕は待ってしまったんです
大切な ....
ふうせんのうちがわに
わたし とかいた
そとがわに
ゆめ とかいた
おおきくふくらませて
くちをしばると
そらへまいあがることも
じめんにおりることもできずに
ころころ
あたりを ....
焚き火の火を見つめながら
煙草を吸っているから
涙もくしゃみも煙のせいにできる

焚き付けの新聞紙にはテロのニュース
世の中のもめごとみんな燃やしてすっきり
なんてわけにはいかないけど
 ....
さいとういんこさんのお腹は大きい
大きく膨らんでいる
さいとういんこさんの子供が大人になる頃
僕はもう59歳だ
それまで生きているかどうかわからない
生きているつもりもないし
自信もな ....
脅迫です。
書いたから読め、ということです。
2回ほどありますよ。この寡黙でおしとやかでシャイな砲丸投げ選手として活
躍しているMonkさんも。こっぱずかしいですよ。誰かのために詩を書いてそれ
 ....
下り坂は
南を向いていて
西に緩やかなカーブを描く
早朝
陽の当たる坂道を
桜並木のある坂道を
幼い彼は箱を抱えて歩いていた
簡単な恋をしていた
簡単な悩みもあった
け ....
私と仕事
どちらが大事?って聞かれたら
腕組み するかな
まあ
どっちも大事です

じゃあ
セックスと詩の
どちらが大事?って聞かれたら

それはけっこう難しいよ
なにせ
突拍 ....
あなたが夜中に電球を交換したから
母子手帳にないものを確認したわたしです
今朝は自然に目が覚めました
これが普通だったのかな
なんだか病気のようで
そう思ってしまって
それでも反省する気に ....
よりにもよってこんな冷たい風が吹く日に
おまえはどこかへ行ってしまった
どうせならもっとカラッと晴れた日か
土砂降りの日を選んでくれれば
おれはただバカみたいに泣いて
それで何もかもおしまい ....
深夜シフトのコンビニ店員は
今日も、自動ドアの向こうにいる

23時から8時まで
これ以上にないほどダサい
緑とオレンジのうわっぱりを着て
レジを打ったり、品出しをしたりする
とても、と ....
買ってくださいとうつむき加減に
冷えた指先は白い花を思わせた
不幸を売り物にできる時代じゃない
他をあたれよと背を向けたとき
飛ばされた風に散らばる花片
見開かれたままの瞳は残像をとらえ
 ....
あけましておめでとう
そして僕たちはそのように死んでいく
あけましておめでとう
死んでいくのではなく殺されていくのだおそらくは
お互いに
殺されあいながら
あけましておめでとう
生き ....
ぽきっと おれました

ばきっと われました

どたっと ころびました

さあ いたい いたい

ぽきっとおれた

まちがいのほね

ばきっとわれた

きのうのひざこぞう
 ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
ふたりで
キャンプいかない?
季節も
ぐるりと反対で
何あれ?って
子供らもみてる

近くの公園で
コールマンのお手軽テントで
風をよけて枯れ葉集めて
準備完了


ふたり ....
ボクのこころに
君をしのばせ
月夜の草原を
駈けていこうか

カンガルー・ポシェット
君が
さむいよ、
なんて言わないように

幾重にも
大事に抱きしめて
君がさむくなかったら ....
わざとつまずいて
わざと笑って
わざと愛して
わざと別れた

それだけのこと
  
  
  
  
とても淋しい人と会って
とても淋しい話をした
とても淋しい店でした食事は
そこそこに美味しかった
それからとても淋しい歌を歌って
とても淋しいさよならをした
目の高さで手を振ると
そ ....
ひとつだけ
たくさん
あげるから



ひとつだけ
たくさん
たべてね



おねがいね。
くそ じじい と

おまえは また そのすこし 

ぽってりとした くちびるを ゆがめて

はきすてるように いうのだろう


なんだよ と


ふたりのあいだにある へだたり ....
子供らがそらを指さして騒いでる
何事かと思いぼくもそらを見る
この角度でそらを眺めるのは
ずいぶんと久しぶりだ
見慣れたビルの屋上付近は
見慣れない広告でひしめいている
そのすき間ほどのま ....
  - 遺書っていうものを
  - 書いてみたんだけどさ

  遠い君からメールが届く
  奇遇だね
  ボクもぼんやり
  そんなことを思ってた

  7階のベランダ
  まっすぐ ....
あまりの暑さにクーラーをつける
よほど暑かったのだろう
いろいろな動物たちが家に集まりはじめ
またたくまにいっぱいになった

長い部位をもっている動物はそれをたたんだ
肉食動物は捕 ....
まだほとんどの人が働いているお昼の3時に
いきつけのスーパーに行くと
詩や日記を書いて汗を流さず暮らしている自分が恥ずかしくて
レジの女の子に好きだと告白できずに
照れながら表情には出さず左手 ....
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