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空を滑り落ちた小鳥のように
翼をたたんで
ムクゲが地面に死んでいる
ぽとり
ぽとり
眼をとじ
命を閉じて
どこまでも拡がっていく夏空の下
次々に開く
新しい花達のふもと
....
どの道も
少し進んだところでたち消える
草原の三叉路
生い茂る草は風の方角に
倒れては起き上がる波
恋慕い
探し求めたものを見失い
(つまり触れ得た事のないものの喪失のあげく)
....
少し横顔を見せただけで
思わせぶりに去っていく夏
雨が 家々のトタン屋根から
ライラックの葉の一枚一枚から
信号機の黒ずんだカバーから
夏を洗っていく
雨が 夜更け ....
思い出を一番から五十六番まで
USBメモリに移動して
一息
私のディスクは空(から)になる
空(から)になった空(そら)に
星が一粒
もう一粒
繋がって
絵を描く
尺取り虫が
一歩 ....
自分の意思で出ていくのだから
淋しさなんて
感じない
懐かしさなんて
かみしめている余裕はない
感傷に浸るかわりに
明日の夢を必死に数える
幸せになるため
一歩前へ進むため ....
中庭の芝生の上に
プリーツスカートを
花のように拡げ
背筋を伸ばし、
聖書の言葉を引用する彼女は
修道女みたいで
美しく聡明なその先輩を
私は崇拝していた
(彼女は廃部が既に決定し ....
君が
はじめて私の手を離し
自分の羽根で
よちよちと
はばたいていった日のことを
母は忘れることができない
君はとうに
逞しい翼をひろげ
上空の風に乗り
母には見ることもできない ....
ヒヤシンスさんのLucyさんおすすめリスト
(67)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「ムクゲの咲く朝」__(詩人サークル「群青」8月の課題「漠」 ...
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Lucy
自由詩
17*
13-8-14
旅の終わり____渡らない鳥に
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Lucy
自由詩
23*
13-7-13
夏の横顔
-
Lucy
自由詩
22*
13-6-25
こぐま座
-
Lucy
自由詩
24*
13-6-22
長年住み慣れた町を出ていく
-
Lucy
自由詩
11*
13-6-20
わたしが子羊だった時(詩人サークル「群青」6月の課題「慈」よ ...
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Lucy
自由詩
21*
13-6-18
えんじのベレー帽
-
Lucy
自由詩
23+*
13-6-3
1
2
3
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