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庭先が散らかり
物陰が増えていく
見覚えのあるような
雀ほどの大きさの
鳥の形のたくさんのもの

手遅れになってしまった
忘れることが出来ないものを
正しく思い出さないために ....
きみの柔らかい生き物を
毎晩夢に見る
わたしの柔らかい生き物を
かつて沼だった土地に放した
放物線を描いて
慎ましい身なりを合言葉に一斉に種弾く
それからの手記
それからの鐘の音
きみ ....
プロペラは淡くめぐり
煙を追い出す、雑木林に目をやると
(野良犬にこじ開けられた)
トタン塀の隙間から人影のような雑草が
生えていて
風が吹くと意味もなく揺れる。くすんだ
ビニールのコルセ ....
空港で飛ぶコウモリ、
背中にはりつく電波は一級品で
然るべきナビを覆う

真っ白な暗号
際限のない街の灯り
日本だとはいえ、
どこだか分らない。

HUKUOKA
HUKUOKA
 ....
お盆の上に
ラーメン丼、ふちまでお汁をこれでもかと
お汁の上に炒めた肉を積み上げて
肉の上にレッドペッパーこれでもかと
横にはまっかな林檎一個

しずしずと持ち運ぶ
長い廊下を
食べた ....
ある夜
激しい異臭がして
ベッドから飛び起き
電灯を点けて見ると
テーブルの上で
俺のドッペルゲンガーが
ジャージを膝まで下ろし
脱糞していた
蓋の開いたノートパソコン
和式便所と勘 ....
資長道灌
苦戦覚悟の
江古田の地
豊島一族との争いで
扇谷の上杉の
暗愚殿を支えながら
手薄な手勢で奮戦し
地の利時無く敗色濃厚
兵と逸(はぐ)れた資長が
巡り会えた黒猫一匹
尻尾 ....
ひもとくと聞いて
巻物の紐を解く様子が
しぜんと思い浮かぶ
しかし
その書物は何で
誰が
いつ
ひもといているのか
その疑問をひもといてみせたい
いわば
物語を紡いでいるものを
 ....
大きな古い蛇
屋根裏から
台所に落ちた

そのまま外に
スルリと這い出
道端の用水路へ

右へ左へ
身を捩りながら
流れて行った

蛇の消えた家は
長く持たない
赤い張り紙 ....
一年前、ロシアでは火力発電所の煙から
金を採取する技術開発に成功した。
―その量、石炭一トンから12グラム。

雷鳴が遠のき、
昼になると雨が上がった。
来館者の多くは街へ出ていった。
 ....
座高測定の白衣がふと立ち現れて大きな葉擦れのうねりの中に消えていく
女子中学生夜はバスケでまぶしい駅のホーム
一人の子が転倒した拍子に
持っていた飼育ケースの蓋が外れて
甲虫が飛んでいってしまったことを
なかったことにしたいと思って
その子がもうすぐ起き上がって
気を取り直すまでの空白を用いて
誰 ....
おじさんが走っていったほうに家がある
昭和44年発行カラー図鑑百科6天文と気象に写る暗い林
 積んだ石が流されてきた庭を掘って、埋めたいものが見当たらない。怖い色があった夜。あれもこれも気の済まない形ばかりの空に、囲まれていた。しゃがみこんだ足の下に押さえ付けた砂利の尖り。たくさん作った傷の .... 卵の殻を拾った
石のない小さい場所を取り合っている
雀の声はきれいだ
枯れた柏の葉が繁る窓までの透き間に集まって
空は見ない


布団の間に押し込まれていたのは、つぐみだから平気。糸を引 ....
神保町にゆきたい
中央線でゆきたい
半蔵門線でもよい
おれはもうだめだ
あとのことはたのむ
おれの好みをみつくろって
何本かのエロDVDをたのむ
あの店だ

神保町にゆきたい
どう ....
春日線香さんの自由詩おすすめリスト(46)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無題- 砧 和日自由詩413-4-9
篝火- 嘉村奈緒自由詩813-3-31
:detour- プテラノ ...自由詩712-11-18
:earphone- プテラノ ...自由詩412-11-15
こんな流れもある- 木原東子自由詩5*11-10-18
リアルマッコイ- 和田カマ ...自由詩6*11-9-13
猫地蔵縁起- ……とあ ...自由詩8*11-8-29
ひもとく- 中川達矢自由詩6*11-6-17
蛇の消えた家- 和田カマ ...自由詩3*11-5-28
19g、21g- プテラノ ...自由詩211-4-2
葉擦れ- えりくさ ...自由詩110-6-5
幻視譚- 砧 和日自由詩1010-5-24
暗い林- えりくさ ...自由詩710-5-6
雨の庭- 佩慈の工 ...自由詩606-10-26
- 佩慈の工 ...自由詩406-9-30
神保町にゆきたい- ZUZU自由詩32*06-2-19

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