気になる事が
ひとつ ふたつ。
時間はそれを
知らないから いつも
同じ歩幅で歩いてゆく。
人間は時々
悩みに足を止める。
生命の針を止めずに。
時間はいつも
無駄を嫌う ....
その不在に色をつけるとしたら
幼くなった水色の光
色あせることはないけれど
四角い箱の中でぐるぐる回る
その光にことばを探し
静かに遠ざかった
その ....
ことば がおちてきて
かんじょう でふみかためた
のせたいぶんのきもち を
しずかに けいりょうする
はし まであるくとちゅうで
ふかみに はまって じたんだ
....
ヤニ部屋で同僚の悪口を言う作業員
馬鹿ほど高い無意味なプライド
蔑みは自分を支える手段かな
報われることのない労働者が明日を作る
うんざりする毎日がどこまでも続 ....
ふかくねむることを
とてもとても求めているのに
痛くていたくて
指先までさみしさがはしって
からだが夜をこわがっている
明日の憂鬱を予測しながらまた
わたしは一錠よぶんなものを飲み下し
それはわたし ....
光の中に硝子を置くと
影の中に虹が生まれる
それはたとえば
闇の中にも見いだした
ひとすじの希望に似ている
過ぎてきた日々を
振り返る
もうすぐ激動の時代が終わる
これから先は ....