手刀で
斬れたらきっと
夜になる
星空の下
あなたに会える
∞
からっぽだ
なんて言うなよ
青がある
恋もしてるし
愛もそろそろ
∞
好きと言い
呟 ....
お元気?と聞き覚えない声がする電話の向こう詐欺師の匂い
何歳になろうと夢は美しいあの世この世の間で揺れる
台風が接近中と告げる声眺める空に恋文飛ばす
退屈な授業に背中向けたまま遥か彼 ....
雲間から光のはしごおりる声 ひばりは空に春の種まく
フェルマーの最終定理説く君の肩にとまってみとれる小鳥
ただいっしんに首を振りあたまの中の炭酸ソーダを泡立てる。
ぱちぱちとはじける泡の数だけあなたに言いたいことばがあるの。
泡も抜け残酷なひとが通りすぎ鏡 ....
{ルビ鬱人=うつびと}の 命の水を くみ上げて {ルビ六花=ゆき}を咲かせる 水銀の空
{引用=
好きです、と 迷って言ったら「知ってる」と答えるあなたがやっぱり好きです。
おやすみ、と あなたに言われるそれだけで うまく眠れる人になりたい。
傷付けたい。 そん ....
二月二六日
聖書読む手を休めては湯を沸かし妻が求めしクッキーを食ぶ
静かなる部屋に座りて書を開き真理を学ぶ如月の昼
み言葉はすがすがしくて今日はただ妻と神と聖書考う
息子帰って ....
やわらかな光をたばね菜をゆらす瞳に春を住まわせた人