スケッチ越しに美術室を見渡す
わたしは
わたしの目がどれくらい
セカイを正しく把握できているか知りたかった
ので、評価が必要でした
おそらくそれは何百枚目かのセカイ

イマジネーションは ....
ぼくが平凡に飽いて 随分と時が経つ

青空は決して 
何処までも 広がってはいない
何処にでも 広がってはいない
その空の下に 血が流れる戦地に於いて
青は益々 その純度を輝かせる
 ....
毛細血管の鎖に繋がれて ぼくは吼えた
神経繊維のバラ線に絡まって ぼくは踊った

ぼくは脅えていた 誰にでもない 目の前の鏡に
ぼくは耐え忍んでいた もう一面の ぼくに対する羨望に


 ....
悲しいって
どうしようもないって
泣く君の
前で両手握る僕
雨よりも
無力で泣いた

私生きていたくない
君は言うけど
僕のためになんて
僕が言えはしない

君のうつむいた
 ....
山麓 冷たく 響く
小川の せせらぎ 凍らせる 鳴声
霞んで 透けた 紫 朝の大気
止まない 一律の 音を含んだ 風の波
湧いて弾ける音符 空気の震動
漣打つ 潤んだ瞳孔 覆う 生臭 ....
{引用=
籠の中の小鳥たちが寄り添って
ささやいている姿を眺めながら
アルコールを呷り言葉と戯れる

自己意識を突放し抹殺し
消失にのみエクスタシーを求める者は
虚無が広がる世界に
制 ....
ぼくが
何をしてきたとしても
何を望んできたとしても


今の
ぼくの心を 信じて下さい
ぼくの心を 許して下さい


もし 
あなたに信じて貰えないのなら
あなた ....
生まれた時から
ずっと抱えたままだった
空しいキャンバス
君の絵具と
迷ってばかりの絵筆で
永遠に愛する
なんて
私の白々とした
嘘さえ
染め上げて



私は娼婦か
それ ....
どこで失くしたんだろう、
僕の存在証明書。

曖昧さではぐらかしたせいなのか、
いまいち実体が掴めないんだよ。


もし明日僕が死ぬなら、
僕の中の僕まできっちり死んでしまうだろう ....
奥歯にものがはさまって
どうにも上手く言えそうにない
借りてきた猫は縁側でずっと
所在無げにぐるりを見渡す

小さい手がとりこぼすものは
その手につかむものの補集合
はじめからなにもない ....
君がすっかり冷ましてくれた空は
ベルベットのように濃紺
余映がまだ少しオレンジがかっているけど
その独りよがりだった熱も
直に消えてしまうでしょう

どうかしていた、
どうかしていたんだ ....
白いペエジにバラバラと落とそう
もうこんな方法しか思いつけない時間なんだ

空洞はごうごうと風の音しか響かせない
なのにすがりたいほど 指先は震え探す

君の温もりなんて知らない
愛さえ ....
{引用=

波がひけば
それを追いかけて
靴を濡らさないように
足が冷えないように

事実だけを伝えて
その真ん中にある感情を
単純に「痛い」なんて声高に言わないきみを聡明だと思う
 ....
あまりにも偶然の
そういったひとつの雫のように

午後の空は案外小さいものだ

倒れている私には
自分が呼吸をしているのかさえ曖昧で
ただ
降る眩しさだけがほんとうだった
(やっぱり ....
延々と旋回して ぼくらが密集するのを 待っている 
銀の鳥群
あれは 狩りの前の儀式


狩る側も
狩られる側も
祈っているんだ




戦場へ行こう
両親を想って  ....
私 あなたに好かれたくて
あなたに好かれたくて

でも
私は私の疑問符を
飲み込めなかったの

どんな風に
みっともなくうつっても
私 私でしかいられなくて
あなたを求める手を
 ....
生きてる花に水をやる
雨の日だって水をやる
あたし 忘れていないのよ
あなたを忘れていないのよ

生きてるクマにあいにゆく
生きてるあたしであいにゆく
クマはあたしを食べるだろう
約束 ....
雨が射抜いたまだら模様の私が
顔のないまま通り過ぎていった
3月の雨は まだ冷たい

たくさん着込んでいるのに
袖口から 襟首から
風も雨もはいってくるから
ふたつの目を開放して 送り出 ....
六月の陽が射して
雲を払い
風は流れて
雨が上がる

濡れたままの
あなたとわたしは
ひとりと
ひとりで
ふたりだった


ふたつ並んだ足跡を
ひとつひとつ消しながら
終わ ....
電線を泣かせるのは
木枯らしだ
冬のからだの
声だ

何も掴めないのは
街路樹だ
冬のからだの
手だ

キシキシと縮こまった
エンジンを震わせて
登り坂を這っているのは
 ....
朝のような
首すじだから
遠くから見つめている

階段をのぼっているだけなのに
人生だ なんて言っていいのか

自由と自由の間に
履物をそろえる

わたしを取り去った世界とは
ど ....
寒雪さんのおすすめリスト(21)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
素描- 高梁サト ...自由詩5*11-4-8
平凡_/_****'04- 小野 一 ...自由詩7*11-4-3
ハピネス・ウィッシング・ブライトリィ_/_****'03- 小野 一 ...自由詩4*10-11-7
ふたつの星- 朧月自由詩210-6-23
The_Return_of_Pan_/_****'04- 小野 一 ...自由詩7*10-5-16
絶対零度- 高梁サト ...自由詩14*10-5-5
手紙_/_****'98- 小野 一 ...自由詩6*10-4-28
女の肖像- さき自由詩710-4-7
証明写真- 青井とり自由詩210-4-2
そして世界- 瀬崎 虎 ...自由詩3*10-4-2
君がすっかり冷ましてくれた空は- 瑠王自由詩9*10-3-31
僕の花壇- 朧月自由詩310-3-23
きこえる- あぐり自由詩5*10-3-23
サニー- 自由詩9*10-3-21
弾頭_/_****'01- 小野 一 ...自由詩9*10-3-21
夜に別れたあなたを想い- 朧月自由詩210-3-19
熱いよ- 朧月自由詩210-3-16
3月の雨- 朧月自由詩610-3-4
だれもしらない- 古月自由詩6*10-2-10
冬のからだ- nonya自由詩18*10-2-9
首すじ- 昼寝ヒル ...自由詩1310-2-9

Home