あなたの心根を信じたい
無関心にも似たそらが
わたしを信じてくれているように
あなたにも
わたしの心根を信じてもらいたい
執着にも似たあいが
いまもあなたを信じてい ....
君は尖がってるから痛いと泣いた
それが僕の言葉なんだって言って
だから全部入れ替えようと
取り出してみたら
真っ黒だったんだよ
どろどろだったんだ
清い水で洗いたくて
抱えてっ ....
しんしんと静かに
静かに舞い降りて
人々を銀世界へと連れてゆく
そんな凍てつく夜に
この胸の想いを
何と詠えばよいのでしょうか
凍てつく様な闇の中
月光を乱反射させながら
尚も ....
無条件に抱かれることが愛だなんて
知らなかったよ
なにかを果たせないと
たとえ子供でも
愛されないと思ってた
顔色を伺ってるって
こういうことを言うんだって
知らずに生きてたから ....
自分自身を型にはめようとしているのかな
知らず知らずのうちに
「ねばらない」
そんな思いに捉われてしまう
誰かにそそのかされている訳でも
強いられている訳でもないんだけどね
つまる ....
―離して
耳のツンと立った黒い子犬は
首に腕が回されるたび吠えた
―僕がいると
余計に泣かしてしまうから
犬小屋が空っぽになるのを恐れ
子犬の声まで鎖をかけられていた
....
マーくんとマーちゃんは
幼稚園で知り合いました
家はご近所で
よく公園で遊びました
二人とも照れ屋で
最初は大人の足に隠れ
一言も話しませんでした
ようやく砂場で
山を作りあう ....
私をヒロインに小説を書くのは
はなれているからでしょうか
そんなあなたの足を
歩いているとき
掃除機でからめたいです
前に言い切りましたよね
みんな命でつながっていて
よりかかること ....
千年の命をもらえたら
あなたならどうする
千年も生きれたら
どんなすばらしい人生が待っているか
と あなたは思うか
でも
千年も生きたら
あなたの妻も子供も孫も
すべて死んでいくのを見 ....
「さあ、心臓の話をしよう」
名前の付かない生活と繰り返す死臭
或る者は可視領域にある組み合わせで血流を速め
また或る者は賢く壷の外で萎れて微笑む
狭い棺の中で生物学的な吐息に憧憬を抱いた刹那、 ....
生きている と
声高にわめくな我が身よ
それを見守ってくれる
その影も知らずに
ここにある と
つきだしたその背には
みんながくれた翼があり
風があるのだから
ひとりだ ....
未来はこの手の中にあるなら
どうして僕の手は冷たいの
冷えきった両手で
僕は何を掴んで
何をすくい上げる
自販機で買ったホットコーヒーも
すぐに冷えてしまった
早く飲めばよかった ....
私の気持ちに
気づいてください
ときめく
この心を
受け止めてください
あなたのことが
知りたい
私に
もっと
もっと
気づいてください
あなたのなかに見たのは
愛しい共通点なんかじゃなく
自分への甘えだった
このまま前進できないでもいいんだと思いたいだけだった
成長することから逃げたいだけだった
二人が一緒になっ ....
交通事故で皮膚をなくし
隠れていたヘドロが
全身にあらわれた患者が
急いで運ばれてきた
口の中にも及んでいて
のどまで通った管で
かろうじて息をしていた
時間は一刻も無駄にできず
....
吐き出した君への想い
燃えるゴミが増えてった
撮り溜めた君との写真
燃えないゴミが増えてった
君を愛したという気持ち
簡単にリサイクルされてった
ここだけの話
寂しそうな家の前を通ると
文字のない手紙をポストに入れる
いつも笑顔の少年が
この町にいるという
行く先々で配る手紙で
肩からかけている袋は
いつも重い
どれくら ....
耳を当て 君の鼓動を 聞いている 唇重ね 一つになろう
夜空見て 雲間に覗く 暗闇に 星の瞬き 生きてるようで
降り注ぐ 雪に音は 吸い込まれ 大地の鼓動 春までお預け