女はいつも災いをもたらす 
憂いを含んだ微笑みで 
鏡に向かい髪を梳く 
後ろ姿に見惚れてはいけない 

鏡の中の女と 
視線を合わせてはいけない 

男はいつも災いをもたらす ....
そら
 そう
  ほら
   みて
  ここ
 そこ
むこう
 ぜんぶ
  ぼくに
   とって
    ふかく
  やさ ....
いつまでも気付かなければ良かった
と思うことがある
熱帯夜の寝苦しさに目をふと覚ますと
わたしの知らないおとこのひとが
わたしの横で寝ていて
二つ並んだお揃いの枕と
ふたりで寝るには狭いベ ....
さびしくなったら
花咲く野辺へゆこう
ごらん
{ルビ凌霄花=のうぜんかつら}に蝶がぶらさがる
......o………o……o………….o………..o…….o….
羽織る、シフォン色のカーディガンに雨
......o………o……o………….o………..o…….o….
岸壁に繋ぐロープの金具が ....
マンホールが電球として天使の子宮に灯り
その穴から華やぐ声音の子守唄が
怖い夜の為のドアノブを金具ごと剥がす
トランプの13の幼年期をあやしていた!
手入れされたお墓や遊園地や庭園が
アルフ ....
ブレスレット・ライン


【 a..イーis'L,c..e.蝶、O'!-クァ,ar..ヴィ.no、凍ル..rゥ,A..t 】

※画家に愛された墓場の魂のエコーが、その栄光に満ちた悲しい蒼白 ....
?.

(じーっとお空を見上げている
 僕の屹立)


寝過ごして
宿酔で
テラスにでて
サボテンと一緒に
太陽をあびて

磨いていたら
人前で裸になることは
特 ....
水が
光のように満ちる
その上に折鶴を浮かべ
はるかなその波紋を数える
夏の野は風の{ルビ恋歌=マドリガル}
花摘みの少女は一心に
草のまにまに漂っていた
白い花ひとつ{ルビ挿頭=かざし}にして
赤い裳裾をしめらせながら
濃厚な夏の匂いがたちこめる
姫百合の花 ....
真昼の公園で木漏れ陽を浴びて 
癒える筈のない悲しみのことを考えていた 
ときおり吹き抜ける風はすこし熱を帯びて
客待ち顔のアイスクリーム売りの老婆の 
麦藁帽子を踊るように撫でてゆく 
 ....
ブナ林を歩いていた
二人で 
おれは少し茸や山菜をさがしながら
おまえはきれいな花や苔に触れながら
ブナ林を歩いていた


木漏れ日が、いいな。
そうおれが言うと
おまえは、そこここ ....
水底に置かれて
屈折した空を見上げては
ただの黒い点となって
あぶくを吐きつづける私は

その蒼に抱かれながら
浄化という名のもとに
この躰を満たしながら
還りましょう 雨に

 ....
Farewell Party
色つきチョークの粉が舞う
ツイスターもなにもわずらわしくて
音も立てずに逃げだした


雪が頬照らして
しんしん静かな世界
ドアからあなたたちが出てき ....
 
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
旅人よ
君は何処へゆくのか

その靴がすり切れるほどに
過ぎ去った悲しみの日々は背後に遠のき
名もない無人の映画館のスクリーンに
モノクロームの情景は映し出される



「ひとりの ....
冷たい北風に煽られ
凍える霙に打たれても
白樫の木は黙して耐え抜く


容赦ない吹雪の最中
総てを失う事の恐ろしさに
怯えてはならない
大地深く張り巡らした根の先より
明日への滋養を ....
蒼い夜風に 街灯のともる
切りとられていた散歩道を 
襟を立てて 足早に過ぎて
薄むらさきの息を吐く

ああ モスクワの十二月
 

白い地面に 鉄のレール
紅茶色した路面電車の
 ....
おっぱいが道端に落ちていた
薄桃色の滑らかな円錐形のおっぱい
こんなところにいったい誰がこんなものを
名前でも書いていないか拾い上げて調べてみる

きめ細かい柔らかな肌
乳首は透明感のある ....
太陽は酒屋と薬屋の間に落ちてゆく
毎日毎日、同じ場所。




向かいの絨毯屋の主人が
店先に出て夕日を見ている
交差点でとおりゃんせが
弱弱しく流れる
売れ残りの飴を ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 .... 夕闇に
かみひこうき
投げて

どこまで
飛んでいって
くれるのか

思い

馳せる

季節は春めいても
頬を撫でる風は
まだ
冷たい



ふと
隣に居な ....
私がその 何でも生み出せるような手に焦がれて

それなのに何を悩むことがあるのかと思うように

また君にも手に入れたい指先があるのだろう

君がその指を

いまいましげに潰してしま ....
女は
胎内に新しい生命を宿したら
「母親」になるというのに

男は
新しい生命が誕生してから
「父親」になる権利を得る
のだろうか

それは
目の前に細く頼りない道が一本
 ....
想い 想われ 振り 振られ


これでお望み通りですか?




想い振られて想われず


君は誰といる?





君が私を突き放した時から

 ....
オレンジ色の光が
揺らいだり翳ったりするのを
目を開けることもなく
ただ感じていた

あなたは
薄い壁越しに私を愛撫する
そのたびに光は翳り
わたしは波に揺られながら
あなたの手 ....
September in the rain

僕の肩を叩く

さぁお行きなさい と



九月の雨は

いい匂いがする

暖かくてさ

 ....
                       きゃらめる 7


  ことば

  1

とてもさむいあさはやく
よぶこえでめがさめた
もうふにくるまったまま
ずるずる
ゆかをは ....
新宿の路上 ヒッピーをきどる若者達は
ダンボールひいて妙な感触の良さを味わい
くだらないトークを楽しみ
夜明けを待つ 真夜中の歌舞伎町

消えぬネオン街に行き交う人々
ぎたあ弾き語る路上 ....
昨晩瞬いていた満天の星屑が
ねむってた間に降ってきて
昼の七里ヶ浜の海にきらきら光る

昔々
女がりんごの実をもいで
男に蜜をあげました
  
人祖の罪で失われし楽園も
秋晴れに江 ....
白雨さんのおすすめリスト(90)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シンメトリー・パンドラ- 落合朱美自由詩25*06-8-3
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殺意- 恋月 ぴ ...自由詩42+*06-7-20
- 石瀬琳々自由詩9*06-7-18
ハルシオン・ブルー- 六崎杏介自由詩9*06-7-16
暗い日曜日- 六崎杏介自由詩206-7-15
設計:六咲装飾品店- 六崎杏介自由詩206-7-15
夏の裸- 水在らあ ...自由詩23*06-7-10
静か- 石瀬琳々自由詩14*06-7-2
姫百合野- 石瀬琳々自由詩12*06-6-30
夏至点- 落合朱美自由詩37*06-6-8
KUKUA(くくあ)- 水在らあ ...自由詩13*06-6-5
夕顔- 落合朱美自由詩31*06-5-29
ふる雪- 小宮自由詩3*06-1-22
私はとても小さいので- 松本 涼自由詩114+*06-1-2
黄色い花- 服部 剛自由詩12*06-1-1
白樫物語- 恋月 ぴ ...自由詩29*05-12-31
月夜のスケッチ- 馬場 こ ...自由詩305-12-31
おっぱい- 大覚アキ ...自由詩405-12-4
夕焼け- 小宮自由詩2*05-10-2
詩と“私”を切り離せ。- 大覚アキ ...散文(批評 ...61*05-7-13
白い紙、赫い影- 嶋中すず自由詩4505-3-29
可能性- 小宮自由詩504-11-1
入学式前夜- たもつ自由詩35*04-6-28
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九月の雨- 小宮自由詩2*04-4-14
きゃらめる_7- アンテ自由詩12*04-4-1
バビロン街の夜明け- 服部 剛自由詩803-10-28
きせきのひ- 服部 剛自由詩10*03-10-26

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