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 たまたま人からもらって一度だけ食べたお菓子の味が忘れられないのに、どこのなんというお菓子なのかさっぱりわからない。しかも、その人とは音信普通になってしまって、もはやそのお菓子を探す手がかりが何もない .... 真夜中に笛を吹くと蛇が来るよ
死んだお婆ちゃんは
いつもそう言っていたけど

んじゃ
真夜中にディジュリドゥ吹いたら
一体何がくるんだろう

試しに吹いてみたら
隣の家のダンナさんが ....
スイッチを「パチン」と入れて、

と思ったら
スイッチがない。

あるはずのところに
スイッチがない。

昨日、
夜寝るときにはあったのに。

今朝、
顔を洗ったときにはあった ....
 真っ昼間の北新地を歩くのが好きだ。

 北新地というのは、大阪キタの高級クラブやスナックがひしめきあう歓楽街だ。バブルのころは、それこそ“座っただけでウン万円”という店がごろごろしていたらしいが ....
約束の時間から3時間も過ぎても サユリは現れない
ぼんやりと待っていても仕方がないので
とりあえず先に出発することにした

目的地は とある湖で
そのほとりに 以前来たときにはなかった小屋が ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 ....  当たり前のことだけれども、ディズニーランド(以下TDLと略)には、ミッキーマウスがいる。今では誰もが知っている話だが、あれは「本物のミッキーマウス」なのであって、決して人が中に入っている着グルミでは .... あしびきの
やまどりこっこ
こけこっこ
たまごうんだよ
ぬばたまの
よるにうまれた
くろたまご
つるっとひとくち
おいしいね
おはだつるつる
たらちねの
ままのおっぱい
みるき ....
音もなく飛んでいく飛行機見送りながら
君と二人、屋上で煙草吸った午後。
曇り空には一筋の飛行機雲さえ残らず、
君の吐き出す煙だけが
ぼんやりとした一筋の軌跡を宙に描き、
それを眺めておれと君 ....
 ぼくが、日記をつけているというと、意外な顔をされることがしばしばある。
 中学の頃から、2年書いて1年休んで、というようなペースで書いてきて、就職してからしばらくは書いてなかったんだけど、ここ数年 ....
 ホテルや旅館に泊まる時、部屋に入って、まず一番にぼくがすることは、壁に掛けてある額縁や鏡をめくって、その裏側を見ることだ。これは、出張でもプライベートでも、素面でも泥酔状態でも、必ず、やることにして .... すべてのおんなのこは
みんな桃の実のようで

ピンクに染められた指先を
風が撫でてゆくたびに
わけもなく泣きたくなる
今日みたいに
何もかもが
調子悪い日には
瞼の裏の深緑
ただ眺めながら
ぼんやり過ごすのさ
濃い深緑
薄い深緑
光る深緑
暗い深緑
輝く深緑
走る深緑
世界はぜんぶ
おれの深 ....
あの歌を聴いた
その日の夜に

耳から
目の形の芽が出て
鼻の形の大きな花が咲いて
口の形になって朽ち果てて

あとには
小さな種子が一つ残りました

種は蒔くのが恐くて
大事 ....
横顔が少しだけ
ジュリエット・ビノシュに似た女
夕暮れの淀屋橋の上
水面に揺らめくネオン
ポケットから携帯電話取り出し
ほんの一瞬だけ考えて
携帯電話投げ込んだ
小さな水音
小さな泡
 ....
地下鉄の窓から見上げる
ホームの蛍光灯
チラつく光線に浮かび上がる
揺れながら滲む影
たまらなく不安にさせる構図
今日が何曜日だとか
今が何時だとか
ここが何処だとか
おれが誰だとか
 ....
たぶん
おれ
という容れ物の中には
さまざまなものが転がっていて

それはたぶん
おれ

おれ
として在るためには
絶対に必要なものなのだろうけれど

同時にそれは
おれ
 ....
 この街にディグミーランドができるという計画を聞いてから五年が経った。思えば気の遠くなるような長い時間だった。
 子供の頃からディグミーのアニメが大好きだった。とりわけニッキーマウスはおれの大のお気 ....
できることならば
この世の終わり
というやつを見てみたい

ハリウッド映画のような
スペクタクルなエンディングなのか
あるいは
独居老人が衰弱死するみたいに
静かで孤独なラストシーンな ....
ねぇ、奥さん奥さん、見て、あの窓際の席に座ってる男の人。さっきから独りで喋ってるのよ。「ごめんね、ヨーコ」とか、「おれが悪かった」とかなんとか……なんだか彼女に謝ってるみたいだけど……最初は携帯で喋っ ....  で? なにが聞きたいワケ? なんでも聞いて。時間はいっぱいあるから。暇なんだわ、最近。……万置がどういう仕事かって? そこから説明しなきゃダメなの? インタビュアーのくせに、なんにも知らないんだねぇ .... 意味も 理由も かなぐり捨てて   ただ 衝き動かされたい

思考   という行為から  もっとも遠い    刹那の閃き

感情の   その前にある    プリミティブな   なにか

気 ....
パラフィン溶けるセロファン
オイルの浮いた水面に流れる七色
トイレのついた睡蓮に剥がれる何色
爆発狂狩りの午後は機能停止の予感
バス発狂会のゴドーは昨日精子の悪寒
ハンバーガー回路ショートサ ....
聞いたことのない名前の島の
生温かい浅瀬で戯れる半裸の娘たち
その下半身は鱗に覆われていて
しなやかな魚の尾鰭を思わせる
夕日を反射して虹色に輝いている
それを 洗いたての柔らかなタオルで包 ....
空はどこまでも鈍い雲に覆われていて
海まで続く暗く長い道を
目隠しされた罪人どもが牽かれてゆく

贖うことなど決して叶わない
あまりにも重い罪を懐に抱いて

だが その足取りは重くはない ....
この夜を
この途方もなく退屈な夜を
新発売の口紅で
プルンプルンの唇を作る口紅で
塗り潰す
安っぽいベイビーピンクで
パールのキラキラと
グロス系のピカピカが
なにもかも
どうでもい ....
疲れている

眠ることさえ疎ましく思えるほどに
疲れている

何もする気になれず
ただ
ぼんやりと
椅子に腰掛けている

ダイニングテーブルの下で
犬は
噛むと音のなるオモチャ ....
終わりの時には
しっかりと眼を開けていたい
そこに見えるすべてを
記憶に焼き付けて行きたいから

おとといの午後
娘と二人で近所のスーパーに行って
お菓子売り場でかれこれ30分近く
ハ ....
裸になって{ルビ躯=からだ}と{ルビ躯=からだ}を結んだところで
それで一体何が分かり合えるのですか
なぁんて真剣な顔で言ってみても
{ルビ躯=からだ}はやる気満々じゃないですか
はいはい
 ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
チアーヌさんの大覚アキラさんおすすめリスト(76)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一目惚れ。- 大覚アキ ...散文(批評 ...505-7-20
夜更けのディジュリドゥ吹き- 大覚アキ ...自由詩10*05-7-19
失われたスイッチを求めて- 大覚アキ ...自由詩505-7-18
北新地エレジー- 大覚アキ ...散文(批評 ...605-7-16
湖畔にて- 大覚アキ ...自由詩505-7-15
詩と“私”を切り離せ。- 大覚アキ ...散文(批評 ...61*05-7-13
ミッキーマウスの中身- 大覚アキ ...散文(批評 ...1105-7-10
ながうた- 大覚アキ ...自由詩1005-7-9
午後- 大覚アキ ...自由詩405-7-8
記憶→記録- 大覚アキ ...散文(批評 ...505-7-7
ありえざるもの- 大覚アキ ...散文(批評 ...805-7-7
- 大覚アキ ...自由詩805-7-5
深緑の日- 大覚アキ ...自由詩305-7-4
五感草- 大覚アキ ...自由詩305-7-2
ジュリエット- 大覚アキ ...自由詩205-7-2
催眠サブウェイ- 大覚アキ ...自由詩405-6-30
戯言- 大覚アキ ...自由詩105-6-28
ニッキーマウス暗殺計画- 大覚アキ ...散文(批評 ...6*05-6-27
さらば人類- 大覚アキ ...自由詩2*05-6-26
そして誰もいなかった- 大覚アキ ...散文(批評 ...7*05-6-23
万置師- 大覚アキ ...散文(批評 ...505-6-20
衝_動- 大覚アキ ...自由詩205-6-15
シルバーフィッシュエクソシズムNo.7- 大覚アキ ...自由詩3*05-6-1
人_魚- 大覚アキ ...自由詩405-5-25
罪と罰- 大覚アキ ...未詩・独白305-5-25
ビピーイクンベ- 大覚アキ ...自由詩405-5-19
犬のいる風景- 大覚アキ ...自由詩305-5-19
ジェイコブス・ラダー- 大覚アキ ...自由詩13*05-5-11
パンツを脱げ- 大覚アキ ...自由詩1105-4-23
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27

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