古いきりんのゆめをみる夜
鏡の中のわたしと目があう

このおんなのこと
なんにもしらない

フィクションと
ノンフィクションが混じりあい
胸のうちには回遊する人魚




魂の計画なんてものがもしある ....
(この世界にうまれなかったすべての記号たちに
 琥珀色した光りが届いたなら――)


/星が瞬きも忘れて
/死を視ている


世界の空が薄い琥珀のように潤み始めた頃には残された ....
夜更かしの羊飼いは大層身軽で
わたしの寝室へ夢のように舞い降りては
夜毎数字をひっくり返す

空がまるで海なのよ


わたしはちぎれながら泳ぐ
よれた真夜中を
雨に打たれるカラス ....
アスファルトには干からびた雛の死骸
散水の終わったテラスでは
欠けた樋から不規則に水が漏る
深爪の指を舐め
ただそれらを見下ろしている

穏やかな午後だ
路傍に転がる石ころのように
 ....
おこしさんのおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
懐中旅行- 笠原 ち ...携帯写真+ ...409-11-8
終わる世界- e.mei自由詩2909-11-6
オーロラ- ゆえづ自由詩9*09-10-7
カドミウムイエロー- ゆえづ自由詩7*09-9-29

Home