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いってらっしゃい

ううん、ほんとは寂しいの

でもそんなことを言ったら
笑ったあなたの頬が困ってしまうから
言わない

昼間、楽しいことがあったとき
あなたがいないと、少し寂しいの ....
紙コップに注がれる筈のインスタントコーヒーでいい

白いカップに淹れて

ください

珈琲は 

正装で飲むものかと

私を大正時代に連れて行って

銀の匙で

薄色のスー ....
牛乳が必要だ

牛乳が必要だ 皆さん
通り過ぎるうしろの自転車灯も
コンビニの袋も
皆 白いじゃありませんか

愛する人に会ったのは 夏


キンモクセイの花びらが
オレンジに ....
9に
縦の線を引いたら
猫になった
こちらを見た



水のかたち
火のかたち
草のかたち
さざめく背



冷たい朝の送信
少し遅れる返信
遠くの遠くの声
 ....
明日降るはずの雨が
雪になるという


いたたまれない気持ちで
坂道おりていくと
君の住む町角ではもう
もう静かに積もりはじめているのだろう
と思えた


流してしま ....
食べることに興味がなかった
何もかもがどうでもよかった
自分に何かができるとも思わなかった
仲間がいるわけでもなかった

ただ
逃げ出すことばかりを考えていた

そんな私が妊娠した
 ....
矢野顕子を口ずさみながら
ヒールのコツコツの月を
連れて帰る

つらい分だけ吐き出した
あなたは楽になっただろうか
つらい分だけ黙り込んだ
私はどこへゆくのだろうか

もう二度と ....
キュウちゃんいなくなった

ピーちゃん泣いた

おばあは笑った



じいちゃんいなくなった

みんな泣いた

おばあは笑った

おばあは笑ってた

お ....
洗濯を干しているときにパンツが見えないように心を尽くす

掃除をしながらついつい言葉について考えてしまい
「いやらしい」と思う

朝の散歩をするおじいちゃんににこやかに大きな声で挨拶をする
 ....
けだものの口からはいつも涎が垂れていて
その臭いは数百メートル先まで届くが
けだものは気づいていない
もちろん
涎が垂れていることに

けだものの体毛は針のように硬く
生えている ....
a




せかいは、ぼくはここにいるの
だいがっしょうでまるでしんでいるようです



あまりにこえがおおすぎて、
もうききわけのつかないのです。



あれはだいすき ....
とても静かだった
自分の前後に自分がいて
とても静かだった
口笛で消えた



手のひらは離れた
離れながら鳴った
いろいろ混じる無色の
音未満だった



声は ....
振り向くと沖に知らない人ばかりになってこわい

貝の表面についてる回虫みたいな模様がこわい

高波が何でも持っていこうとするからこわい

クラゲが知らないうちに沢山わいてこわい

あが ....
三丁目あたり


地球儀で見ると
ここは夜のはずなのに
夜はいったい何処にいったのかしら


どこにも辿りつけませんように
と願う



ナビゲーションを彼女に頼むなんて
 ....
電車のドアにもたれて

景色を見るのが好き

ジャストタイミング




ウンコをしてる犬と目が合った

バツの悪そうな顔が小さくなる




今日も一日

良い日 ....
家の近くに 新しい街灯がついて

それは 

擦りガラス越しに見ると

まるで

満月のように明るかったので

気がついたのだけれど


この町には

街灯がたくさんつい ....
際限ないほど甚だし君は掴めどすり抜けウナギのようだ
際限ないほど甚だし夜は眠れど起き抜け夜這いのようだ
誰かのせいにして生きる憎らしき僕の頚椎を壊してください
誰でもいいから早くしてください花柄 ....
さかなにはさかなの
けものにはけものの
くらい、影があって
さかなにはさかなに
けものにはけものに
それぞれのくらしと
それぞれのねむりが

境い目の波に
夜の月明かり
揺 ....
おとうとの写真
って
いつも
いまいくつだろ、とおもう


ろうそくに
火をつけて
手をあわせて
いまいくつなの、と聞くと


それよりも
ねえちゃん、はだかだよと言う

 ....
つぶやきみたいなものです。

○私にとっての詩

私にとって詩は、言葉で表せないものを言葉で表してくれるありがたいもの。

表せないものってなんじゃ・・・小川に素足を浸した時の、「あの感じ ....
横たわった端整な顔が
眠っている 女だ

前景に
積もる砂粒がせり上がって
早く厚く 
それを埋めていく

呼吸のように耳へと覆い被さる風
急速に埋め尽くされていく 砂

もはや ....
においには
名前がないから
きみに伝えることは難しいねぇ
切なさにも
名前がないから
言葉にすることは大変だねぇ

すごく大切なものを忘れてしまって
忘れてしまった悲しさだけが残っ ....
おそらく きっと
一人で生きるために
生まれてきたんやろうと思う

卵の裏の膜は
楊枝をさすと
窓の桟の汚れが
よくおちます

埃が自分のお花なら
網戸の青いナイロンは
桜の葉の ....
世界でたった一つの偶然
手にしました
もう二度とない
一度きりの偶然を

もう二度と訪れることのない
それは
色褪せることも
消えることもなく
私の中で輝いています

大切な
 ....
午後いや午前も
コルゲンのようなうずら卵のような
つるりと白く圧倒的にやわらかく飛び散りそうな
つきぬけてせつないぼくらなのです
ただポケットでヴァイブする神経が
吸い付くように研ぎ澄まされ ....
ある建物のロビーに座っていると
少し離れた場所に並んでいるコインロッカーの鍵のうち
ひとつだけが震えていて
「どこにもいけない」
と聞こえた

「そうだな」
と言うと
 ....
男の昼はネギで始まると信じているわけでもなかろうに
君は駅のホームでネギを振り回している
君が普段ネギを買えるほどの暮らしをしていないのは
君のその身なりからすぐに推察できるけれど
駅 ....
どうしようもなさも手伝って
今日の夜は37度
人に縋るのも止したいような暑さです



あなたは決まって三歩先
速度を緩める優しさです
月だけ大きく真黄色で
止ま ....
さびしさに
ひざをかかえて
タオルケットははいだまま
「る」の字でねむる

あの{ルビ娘=こ}は今頃
遠い空の下
今夜も誰かに抱かれて
求めあう「る」と「る」を
くみあわせてる

 ....
苫小牧の少女が一篇の詩を書き上げる頃
渋谷の未成年たちは今日の居場所を探す
小さなハコで鮨詰めになって揺れながら
沖縄の夜の珊瑚礁を思う
糸井川の漁村の少年は
明日の朝の漁を邪魔 ....
千月 話子さんの未詩・独白おすすめリスト(160)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
だんな様へ- ふるる未詩・独白11*04-10-23
紙コップ- 蒼木りん未詩・独白4*04-10-17
白色恋唄- 山内緋呂 ...未詩・独白1004-10-10
9の猫- 木立 悟未詩・独白504-10-7
明日降る雨が- AB(な ...未詩・独白504-10-1
そして恐怖の中で私は祈った- 初代ドリ ...未詩・独白7*04-9-29
うさぎラーメン- 石畑由紀 ...未詩・独白1404-9-24
姥の喝(仮- AB(な ...未詩・独白704-9-24
あなたは私の本心を知っているというのか- 初代ドリ ...未詩・独白16*04-9-23
けだもの- いとう未詩・独白29*04-9-15
つたなうた- フユナ未詩・独白13*04-9-10
ノート(極小音)- 木立 悟未詩・独白504-9-9
海はこわい- ふるる未詩・独白43*04-8-31
地図夜- AB(な ...未詩・独白504-8-29
ジャストタイミング- 木葉 揺未詩・独白9*04-8-29
街灯- 蒼木りん未詩・独白5*04-8-28
際限ないほど甚だし- マスイジ ...未詩・独白4*04-8-23
シルエット- いとう未詩・独白26*04-8-18
はしょる、はやさ- みい未詩・独白47*04-8-15
「詩について思うこと」- ふるる未詩・独白13*04-8-10
目覚め- まつお未詩・独白504-8-3
名付けられない雨のにおい_(詩)- クリ未詩・独白11*04-8-1
桜餅- 山内緋呂 ...未詩・独白5*04-7-29
It's_a_miracle...- Lily of the ...未詩・独白4*04-7-25
ムジーク- nm6未詩・独白904-7-17
ノート(41Y.7・15)- 木立 悟未詩・独白504-7-16
昼、ネギを持った男が- いとう未詩・独白1104-7-13
人工涙液- フユナ未詩・独白5*04-7-10
「る」- 服部 剛未詩・独白31*04-7-9
遠い朝、泣かない夜- いとう未詩・独白21*04-7-5

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