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女王蟻みたいに言葉を産んで君、なにがかなしい?なにがかなしい?
しゃぶられたペニスの先に非常灯 回る回るよ 世界は回る
キャタピラの外れた人がキャタピラの人の波間に漂っている
望 ....
しゃららんと空のなる音 見上げれば28個の月の語らい
あこがれのバニーガールを追いかけて月まで行った行方知れずの
稲妻がいつまでたっても落ちてこないとぐろ巻いてる 「春なの? バカなの?」
あたらしいスライムを素手で殴りたいきみのしっぽにかじ ....
いく君は 足の指曲げ 骨鳴らす 演技かどうか 見破るsign
(発酵したい、)ね ふたり。肌はふやけて溶け出して やさしくこわれてゆくからだ
蜂の巣に成り変わってく脳みそがしとしとばらまく蜜と毒針
ぼくたちは目蓋に守られ息をする微弱いいのち せっくす ....
エナメルの ミニスカートから 這い出した 蛇のタトゥーの 餌になりたい
きらきらとチョークの粒子の降るサハラ(先生、胸が灼けるくるしい。)
本当に死者がおばけになるのなら君はアダムになるしかないね
アッパーな曲でノってるあの娘から流れる涙の味が知りたい
みんないなくなればいいって二億年ほんとにいなくなって豪遊
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すこやかな寝息としろくなめらかな腕 みだれうつぼくの欲求
水を抱くように おもいだしている 髪の毛 指先 かさなるため息
誰彼の感傷ばかり閉じ込めて落葉にねむる二人のベンチ
粉雪の 一つ一つの 結晶を 散りばめた夜 ひっそりと泣く
降り積もる 雪の上には 足跡を 静かな中に 奇跡を信じ
星空に 列車の車体 凍てついて 彼の童話に 思いを馳せる
....
{引用=(横たわる河をいつもひとり渡ったこの身も河のひと粒として)}
電源を切ったつめたい指先が私の花をふるわせて、夜
私だけを、という歪んだ夢をみて卓上の檸檬が暴発する
恋人か友人 ....
朝からの風の匂いで
前線の真下にいると気付いたところ
一晩じゅう置き去りにした鍋からは
酸っぱい匂い、残る悲しみ
部屋干しの洗濯物に引っかかる
濡れた髪の毛
湿ったタオル
鉛 ....
神様もずいぶんと威厳をなくしたこの世の中に生きているよね
香水とゴシックロリータと白痴が歩く 駅からきっとどこかへ
まどろんでするセックスに溶けそうだ 脳も体も焼ける気がする
おもい ....
満開の桜並木を葉桜に変えようとする意地悪な雨
月光を秘かに浴びて書き綴る今日一日の嫌なこと日記
病気とか日々の悩みやストレスをすべて飲み込む青い大空
地に落とす影さえ君に恋をして夕暮 ....
(足のとれたピーターパンの人形が積もった埃の下で見る夢)
途切れがちな点字ブロック跨ぐ夏 雲の向こうに打ち寄せる青
内側にはびこる針の芽を撫ぜて微かな痛みが ....
カラカラの砂漠に一筋ウーロン茶
わざと音出し飲む心地よさ
すこしでもさかむけがあればきみがきてこころをたしかめられるんだ
ちょっとしたかわいさがぼくのたねをまくはながさくまでわらってられる
ぬりつぶすてがみのなかのあてなにはぶらっくほーるよりふか ....
深海に潜るようにと梅雨が来る、それはさておき君は元気か
傘さえも寂しいですよ、と群れる夕、東京タワーがひとり濡れてる
遠くとも月のかたちがつなぐのに、その暗号を雨が閉ざすよ
不意打ち ....
ひらひらと光の粉と誘惑の扉が開く午後三時半
現実を避けているから私には恋の予感も感じ取れない
スコールの様に涙を降らせても割れた心は満たせないのに
夕立を導くような雷が胸に落ちれば愛に ....
六月の招待状にマルをつけ刈られて強く匂いたつ緑
噛みついた腕から甘い草いきれ雨も恵みにちがいなかった
二人だけの秘密だよってからまった翌朝 夏草ぐんぐん伸びる
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実際に不況というやつ感じてる。周りも貧乏で慰められる。
今晩は酒が飲めると思うとき、思わず仕事の手も速まる。
一日中パソコンに向かい肩こりだ。飼い猫抱いて毛布にくるまる。
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片目とじて高層ビルのてっぺんを愛撫するほど遠いきみの背
くちびるが世界、とひらき漏れ落ちる欠片のなかにわたしは棲んで
カレンダーに王冠を描くもう二度とあうことのないひとの記 ....
人魚生る水中花揺れしなしなと
卵実の白き透明の胎
昼昏し女体白濁の海中に
回転上昇ラメ散りばめて
大波に巻き込まれるは絶頂の
海 ....
砂糖菓子のような架空の死が27個そろって阪神サヨナラ
付属品のじんせいさえも愛しくて 帰りの市バスで揺れるワンセグ
金本の弾丸ライナー(少年の夢精のはやさで ....
ココア姫マショマロ枕抱いてねる優しい人になれますように
サイダーの中に無数の星がある消えないうちにお願いしよう
黄金のリンゴジュースが飲みたくて急いで帰る夏から秋へ
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愛はただよい。ただよいにけり愛ならばただ酔ひにけりただの{ルビ媚薬=びやく}に
ふれるならあなたのまぶたしたさきでふいにふられるふあんのまえに
ふれるなら舌でふれやうそのは ....
早朝に剃刀を買うコンビニで 剃髪用です 袋いいです
昼下がり主婦がミシンを踏む音は 人を撃ち抜く練習に似て
夕暮れが鼻血のような色してた 鉄のにおいが漂って、冬
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