十九、までは数えた
そこから先は途切れがちになった
よく躓いてしまう君の後ろで僕は
ありふれた、馴染まないままの歌を歌った
スモールタウン、僕らがかたちになりかけた頃
この腕に抱ける言葉が、 ....
彗星は氷の塊だと教わりました
ゆんゆんと楽しげに
春風はすぎてゆきます
りんりんとさかしげに
春の日がおちてきます
春風は単に空気の移動な ....
しらなかったんだ
影を洗ったら自分が消えるなんて
くさっぱらで泣いていたら
あんまり汚れて見えたから
涙をためて洗ってあげたんだ
ねえ
僕はどこにいると思う
「かいかん」 作 えんぴつくん
削られて キモチいい
削られると キモチいい
刃物で削られて
ボクは 鋭利になっていくね
もっと ....
水色の空に
橙の太陽に
白い雲に
透明の春風
今日も世界は美しい
だから僕はこの世界が憎くも
好きだよ
恨めしいくらいに愛しているんだよ
....
時期遅れの花見
とっくに散った花びらのかわりに
輝く緑
若き季節の息吹
青空には
果てを知らない鳥たちが舞い 謳う
みなの真似する花見よりも
散った ....
親たちは言ってみればオリムポスに座する神々であいつらはつまり神話の時代に今も生きているさらにその親の巨人族を打ち倒して手にしたその高き山々の頂で毎日飽きることなく饗宴三昧俺たちと言えば神々のおこぼれに ....
母校の玄関前の
階段に腰かけ
近所の青年達がキャッチボールをする
{ルビ人気=ひとけ}少ない校庭をみつめる
夕暮れの刻
瞳を閉じれば
22年前の夏
陽炎の ....
熱燗を くいっ と
喉に流したら
顔がほってり赤らんだ
杯に徳利を
傾けては
枡に納める
晩酌のひと時
笑いも涙もほろ苦く
歪んだ脳裏にとけあって
火照 ....