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神社の縁の下は雨宿りの場所で
みんなの隠れ場所だ
賽銭箱の階段の脇から入って
宝物を蜘蛛の巣の奥に隠した
捨て犬も捨て猫も一緒に連れ込んだ
 ....
 
砂の神様が遊ぶ町
子供の人形が溶けて舞う空
誰かの吐息や、タバコの煙すら
その空気に必要のない、神聖な領域
 
踏み締めたガラスにつまづいた少女は
どのまどろみに消えてしまっただろう ....
愛ということについて
そのことをぼくはたくさんの人々が考えては
よくわからないとその一言にまつわる
その一言のもつ浮力だけに頼るように
やりすごしてきた
ぼくはその一言についてまわる
さま ....
りんりんりん
秋の夜空からおちてくるのは
おうぎの、おうごんの
しゃんしゃんしゃん
セル画のごとく、ぱらぱらら
「今宵はたけのこごはんだよ」

しゃきしゃき
夜の秋は長いなんて
 ....
一玉35円の「ゆで」と書いてあるうどんを買ってきて

愛用のチャルメラ専用なべに水を注ぎ

ちわちわ言ってきたところに

かつお風味的なものを

小さじ 1

更に「だし入り」と書 ....
小学生の時
わたしは薄水色だった
黄色のハンカチ
黄色の傘
黄色のお気に入りの服
だけど、わたしは
小学生の時
薄水色だった
黄色の長靴で
水溜まりに入るのが大好きだった


 ....
海のない街にも港はある

穏やかに凪いだ海面を滑るように白帆が進んでいく
たどり着いた港には解かれたロープだけが残されて
消えかけた航跡を追えば沖の船が踊っているのが見える
ちょうど舞台と客 ....
あんまり人に言えない事をダラダラ書きます。
酔っ払いの身の上話的なモンぐらいに見といてもらえるとありがたいです。


俺ね、来年40です。
残念ながら、独身です。

容姿、収入、性格、タ ....
 
 
近所の用水路で小さな魚を捕まえた
家にあった水槽に放し
部屋の日当たりの一番良いところに置いた
魚は黒く細っこくて
その頃のわたしは
なんとなくまだ幼かった
 
+
 
 ....
    
    
    わらっていた
    こどもたちは
    もう鉄塔から降りた
    手のひらに
    赤錆を
    たくさんつけて
    ひとりが
    鉄錆 ....
手首の傷は癒せたとしても
こころの傷は癒せない

ずきずきと痛むこころの古傷は
まるで親知らずの発する悲鳴のようで

嘆いているわけじゃない

こんな季節の溜め息は
寝付けない台所の ....
リューヌ 思い出して私との約束
おまえはどこに行ってしまったの
ある日突然いなくなった私の猫

リューヌ 何度もおまえの名を呼ぶけれど
私に答える声はもうないの
ただおまえに似た夜がそこに ....
ニルギリさんのおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
縁の下_/_夏の記憶- beebee自由詩2308-11-8
閉鎖タウン- ゆるこ自由詩408-11-8
11月7日_メモならそれでいい- 水町綜助自由詩2*08-11-8
散秋- 唐草フウ自由詩7*08-11-7
体冷やすなよ?- あさごは ...自由詩4*08-11-7
- 小原あき自由詩23*08-11-7
海のない街にも港はある- HTNYSHR自由詩108-11-7
そんなお年頃なのよ- あさごは ...自由詩5*08-11-7
ねむらない- たもつ自由詩72+08-11-6
熱と遺産の日- 水町綜助自由詩808-11-5
きしみ- 恋月 ぴ ...自由詩20*08-11-1
リューヌ_〜月という名前の黒い猫〜- 未有花自由詩16*08-10-28

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