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わた雪が
景色の中で降っていました
それが幻だということは
知っていました
幾重もの
ゆらゆら
ただよい降りて
白く、たどりつく
地の上へ
その音が耳 ....
霧状に浮揚していた
掴みどころのない感情が
白い雪の下に沈殿していく
獣たちの目を避けて
二月の
星々の輝きが溶けていく
冷たい明けの刻
氷の群れが叫んでいる時刻
眠りなさい
....
さらさらと
お前は何しに来た
こんこんと
お前は何を話しにきた
しんしんと
お前は何を聴きにきた
さらさらと
また人々の掌に舞い降りてきた
....
きみがしあわせになれれば
それでいいと願っていたあの頃は
うそじゃないと信じたい
だけど、
なみだがこぼれて止まらない
今も、ぼくは、
いつかのこころの真ん ....
妻との空
コーヒーハウス
霜月の昼
コロッケ・ピラフ
翻る女さざめく
雰囲気になじむ
美術館
妻と二人
平山郁夫語りあい
笑い声
あれは女だ
アサヒスーパ ....
あたしのなかにあなたが
ひと雫しみて
ふた雫しみて
だんだんと濃度が増してゆく
こうやって蝕まれていくのね
、この世のすべてのものは
細胞が喰われた、あなたの言葉に
血液 ....
夏の終わり
りんりんと鳴く虫の音の響く夜の淵
なまあたたかいぬめり気が
頬をなでる
セックスを終えてアパートを出た後の
このにおい
夏のにおい、のような
記憶のか ....
その花には名前はなく
道の隅に ひっそりと咲いていた
それをみつけた きみは
その花に名前をつけた
その花は、あたらしい「いのち」を与え ....
行く宛てもなく
毎日をこなす。
誰とも話をせず
カップラーメンを食べる
時の風は強く当たり
心が寒い
冷蔵庫の音
擦れるスェットスーツ
靴下を履き
外を散歩する
コーヒーを ....
もう会うことはできない
話を聞くこともできない
ピアノを弾くことができない
もう顔を見ることができない
無言電話をされ
匿名でラブレター
ココスでデート
友達まで連れて来て
足 ....
素朴な感情
幸せになって貰いたい
苦しみが和らぐ事を
願っている
お客様の笑顔を
見たいから
お客様の荷物を
少しでも背負いたい
人の心を読み
人の要求している事を
考えて ....
喜望峰
何があるか
わからない。
勇気が必要だ
太鼓の音
槍の音
笛の音
琴の音
静寂の中に
甦る魂
千年の時を越え
今再び目を覚ます。
葡萄を食べ
梨を食べる
肉を食べる
空気を吸う
空白の時間
昨日した事
覚えてない
漂う虚脱感
苦痛が体を
走り抜ける
どれほどに
苦しまずに
ロマンチック・ラブ・イデオロギーがなかったら
あたしたち人類はずっとずっと幸せだったと思う。
ロマンチック・ラブ・イデオロギーは
全ての人間達に
生殖の機会を与え
一夫一婦制を可能にする ....
ごめんね、わたしといるとつまんないよね
ほんとう、ごめんね
つかれるでしょう?わたしといると
だって・・・
なにしゃべっていいのか、わからないんだもん
だから、つまんない ....
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