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東京には山がない
ビルばっかりだ
人ばっかりだ
やっとコーヒーショップに座った
目の前のガラスの向こう側を
ひっきりなしに人が通り過ぎていく
俺と無関係な人たちが通り過ぎていく
何時間眺　.... 離婚するってほんとうですか
結婚式では
あんなに幸せいっぱいだったのに
離婚するってほんとうですか
子宝にも恵まれ
マイホームも手に入れたのに
離婚するってほんとうですか
仕事も順調で田　.... 一度水虫に取りつかれたら
一生ついてまわりますぜ
水虫は股にできたら
インキンタムシと呼ばれる
頭にできたら
シラクモと呼ばれる
陰気で嫌な名だ
足だと
医者に行きやすいが
股だと行　.... テレビのリモコンを
クーラーのリモコンと
間違えているおばあちゃんが
クーラーがつかないとテレビのリモコンを持って
隣家を訪れた
「おばあちゃん、これテレビのリモコンですよ」
「そんなはず　.... 死ぬよりも
捨てる方を
選びなさい
死と引き換えにできるものは
何もないのだから
自殺の方を
選んではいけない 朝夕爽やかな空気が
漂うようになった
朝日を浴びながらの散歩が
とても清々しい
この間まであんなに嫌っていた太陽光が
今は快い
家庭菜園の大根の芽も
これから日増しに大きくなっていくこと　.... 北朝鮮がミサイルを発射するたびに
政府は「圧力強化」を繰り返す
いつまで効果のない圧力強化を
繰り返すつもりだろうか
今回北朝鮮が中国四国上空を通過させて
グアム沖へミサイルを落とすと発表す　.... いつもの夏ならきゅうり、トマト、ナスなどの夏野菜が
見られる家庭菜園だが
今年は入院していたために
草ぼうぼうになってしまっていた
盆明けに二日間かかって
草刈り、耕し、堆肥いれ、畝づくりま　.... 老いちまった悲しみに
整える髪もない
老いちまった悲しみに
昨日から同じことを
何度も聞いている
老いちまった悲しみに
食欲だけは毎日ある 地元の散髪屋
中学時代の同級生
顔剃りなしで2500円
入店しても
「いらしゃいませ！」
とも言わない
町の散髪屋
高校時代の先輩
若い娘の顔剃りつきで2500円
会計をすますと
　.... こすっても
こすっても
もう何も出てこなくなった
EDの哀しみ
若いころは
あんなに出ていたのに
EDになったら
男はもう浮気しない
と思い込んでいる世のワイフたち
とんでもない！
　.... リタイアしたら
「毎日三食つくるのは大変だ」
とワイフがよく言う
僕は大変だ！と言われながら
飯をつくってもらうよりも
まずくても自分でつくって食べたいほうだから
「俺は二食でもかまわんの　.... 「この、ハゲ－っ！
ちが－うだ－ろ－っ！」

と僕も言われそうになる 今日も
生きている
生きている
僕もあの人この人も
僕の知らない多くの人たちも
生きている
生きている
何かをを思い
何かを考え
生きている
生きている
ほんとによく生きている
　.... ○ぐっすり朝まで眠れる人は
幸せだ

○どんなに科学が進歩しても
心の問題は残る
シャカの苦悩は残る

○年を取ると
ポイントカードよりも
診察カードが増える

○シミシワは
　.... いつの間にか
引きずり込まれるような感じで
「シニアブラ」のCM を観ていた
バストの大きい方も小さな方も
ぴったりとくるブラというCM だった
近頃説得力のあるCM が多い たかが痒みというけれど
これもがまんできないものだ
痒い！痒い！
寝ていても痒い！
痒みと痛みはがまんできない
タムシだろうか
股のところが痒い
恥ずかしいなんて言っておられない
早速　.... 「油断に慢心に
経験から来る誤りは
事故のもと」

今までだいじょうぶだったから
だいじょうぶは
事故のもと
たまたまだいじょうぶだっただけかも
しれない
慣れると
危ないことも
　.... 人生の豊かさとは
何を持っているか
よりも
何を考えられるか
である 今年も田植えの時期が来た
田んぼには
稲の赤ちゃんが
いっぱい生まれている
すくすく育ってくれよと
蛙たちも一生懸命に
応援している 退院したら
飲むのを
一番の楽しみにしている人が
けっこういる
そういう人が
退院する際に必ず主治医に尋ねるのが
「先生酒はいいでしょうか┅┅」である
「先生、僕は飲まないと
生きてい　.... 僕の田舎の店は
どちらがお客様か
わからない店がある
入店しても
主人はブスッとしている
物を買っても
「ありがとう」とも言わない
かえって客の方が
「どうもー」
なんて言って帰った　.... 「胸はドキドキしませんか」

「若い看護師だと
ドキドキします」 患者は医者の
「だいじょうぶですよ」
という言葉を切望しているのに
医者は
「だいじょうぶですか？」
と患者に言葉をかける ○身元保証人
いざ入院となると
誰に頼もうかと迷う
まさか近日の90歳の叔母さんに
頼むわけにはいくまい

○緊急な入院なのに
入院書類をたくさん渡される
こういう場合に読む人なんて
　.... あたりまえと思っていることが
とても大事なことなんだよ
健康あたりまえ
平和あたりまえ
三食食べられてあたりまえ
水が出てあたりまえ
電気が点いてあたりまえ 人は

入退院を繰り返しながら

生を充実させてゆく 看護師たちが患者に
「だいじょうぶですかあ？」
と口癖のように声かけしている
あるおじいちゃんがたまりかねて
言った！
「だいじょうぶじゃないから
入院しているんでしょうが」
患者の立場　.... ○どんな手術でも
最悪というものは
ある
ワイフに眼で
「今までありがとう！」
と言った

○入院前は
美人の看護師が
いいなあ！と思っていたが
入院すると
やっぱりやさしい看護　.... 青空の下
部屋の照明を全部つけて
新人女看護師の前で
先輩女看護師が
いきなり僕のマツタケを
左手でぎゅうと握りしめて
「まず尿口のところから消毒します」と言って
右手で尿口をさっと拭い　....
間村長さんのzenyama太郎さんおすすめリスト（143）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
久しぶりの東京- zenyama太 ...自由詩417-9-30
離婚するってほんとうですか- zenyama太 ...自由詩117-9-23
水虫とともに生きる- zenyama太 ...自由詩117-9-20
リモコン- zenyama太 ...自由詩2*17-9-11
死ぬよりも- zenyama太 ...自由詩117-9-5
白秋- zenyama太 ...自由詩117-9-5
圧力強化- zenyama太 ...自由詩2*17-8-31
畑の美しさ- zenyama太 ...自由詩217-8-19
老いちまった悲しみに- zenyama太 ...自由詩117-7-31
散髪屋- zenyama太 ...自由詩117-7-26
ラブ- zenyama太 ...自由詩117-7-21
三食- zenyama太 ...自由詩117-7-11
ボケ- zenyama太 ...自由詩117-7-11
生きている- zenyama太 ...自由詩3*17-6-29
独り言集20- zenyama太 ...自由詩117-6-28
テレショップ- zenyama太 ...自由詩117-6-24
痒み- zenyama太 ...自由詩117-6-24
事故のもと- zenyama太 ...自由詩2*17-6-13
人生の豊かさ- zenyama太 ...自由詩117-6-6
田植え- zenyama太 ...自由詩317-5-31
酒- zenyama太 ...自由詩117-5-27
お客様は神様じゃない- zenyama太 ...自由詩3*17-5-27
シニア看護師- zenyama太 ...自由詩117-5-14
すれ違い- zenyama太 ...自由詩1*17-5-14
入院独り言集10- zenyama太 ...自由詩1*17-4-30
あたりまえ- zenyama太 ...自由詩117-4-30
入退院- zenyama太 ...自由詩117-4-30
声かけ- zenyama太 ...自由詩217-4-26
入院独り言集6- zenyama太 ...自由詩2*17-4-13
尿管- zenyama太 ...自由詩1+*17-4-13
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