すべてのおすすめ
       靜かな小夜の幕が落ち
       氷がカランと啼きました
       喉を刺すのは涙の小骨
       盃を重ねど取れませぬ
       刺さった小骨持て余し ....
      賽の目に
      切りながら
      豆腐一丁ぶんの
      愛がほしいと
      てのひらで
      哀しみが
      揺れる夜

 ....
       風が匂うは梅見月
       口を閉ざした木々の芽は
       浴びる陽ざし待ちわびて
       うずく枝先たおやかに
       ふくらみ帯びて君を ....
       夕闇迫る三差路で
       迎えが来ぬかと立ち尽くす
       逢えぬあなたに逢いたくて
       黒髪闇に溶かします
       紅い時が往き過ぎて
  ....
       うす汚れた魂を
       夜更けに洗う
       洗面器に冷たい水を張り
       ひとつまみの塩でもみ洗う
       不信と後悔がにじみ出て
     ....
      その横っ面を
      おもいっきり
      はり倒す
      
      約束をまもらぬ
      ろくでなしの
      
      横 ....
     雪がふる雪がふる
     音もなくふりつもる
     蝉たちは土の中
     耳を傾け夏をまつ
     あの日の麦わら帽子は
     いまも埋もれてい ....
      あなたとわたしは一膳の箸でした
      年を経た槐の木から
      それはそれは丁寧につくられて
      生まれたのでしたね
      ある朝 ....
       ぴんとはりつめた
       そらのした
       つめたいかぜが耳をなで
       にぎりしめた指先が
       ポケットのなかでかじかむ
   ....
       夜更けに降った雨はあがった
       そらはどこまでも透き通り
       青く高くひかりに満ちる
       さぁ腕まくりして窓ふきをしよう
       透き通るほど ....
               せつなさと呼ぶにはうす汚れ
               虚しさと呼ぶには大げさすぎる
               そんなありふれた感情は            ....
            うず巻くきもち重くなり
            短く髪を切りました
            あなたに背を向け隠しても
            うなじがおもい語ります
  ....
              

              それは雲ひとつない空でした
              たかくたかく透きとおり
              どこまでも見わたせるよう ....
nonyaさんの石田とわさんおすすめリスト(43)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朧に謡えば- 石田とわ自由詩12*13-2-19
賽の目- 石田とわ自由詩18*13-2-11
待ち人焦がれて- 石田とわ自由詩7*13-2-2
逢う魔が時- 石田とわ自由詩9*13-1-23
洗面器にわたしが溢れるとき- 石田とわ自由詩32+*13-1-22
あしたのジョーになりたい夜に- 石田とわ自由詩10*13-1-12
蝉たちの子守唄- 石田とわ自由詩13*13-1-10
一膳の箸- 石田とわ自由詩16*13-1-8
そらとホームとはじまりと- 石田とわ自由詩13*13-1-2
背伸びして窓をふく- 石田とわ自由詩13*12-5-12
ありふれ- 石田とわ自由詩10*12-2-9
うなじのおもい- 石田とわ自由詩8*12-1-17
空の岸辺- 石田とわ自由詩4*12-1-13

Home 戻る 最新へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する