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{引用=
ふいに落ちてくるのは声
ねむりを破る声
とどまることなく走りつづける
でんしゃのなかを
でんしゃと同じ速度で疾走する男がいて
疾走する男のその努力をもし徒労という ....
光に目を凝らすと
色彩が失われ
あらゆるカタチはこわれている
ひとつの塊にしかみえなくなっている
蠢くものの姿がみえない
ほかと選別できないから言葉がうかびあがら ....
なき虫であっても
なく虫ではなく
よわ虫であっても
つよがる虫なのである
にがり虫に似た
にがい顔で
本の虫は点とり虫というが
てんとう虫はほんらいお ....
眠らないバスにのった
眠れないぼくは
あの野性化した雲といっしょに
あかるい夏の海辺をどこへむかっていたのだろう
写真でみただけの
マリアナ諸島の鮮やかなブル ....
こどくにはつよいはずだった
ぼくが
ふあんにたいして
ふあんていにたいして
こんなにもぜいじゃくでむぼうびであったなんて
おもいもしなかった
ふいのかぜがふい ....
白紙の畑がひろがっている
一本道をゆく
と、ポツンと
巨大なショッピングセンターがある
集合住宅のコンクリート塊が墓標のように、山塊のように建っている
そんな
....
{引用=
またいつもの
自転車にのって
ぼくがむかっていた
先とは
どこだろう
でも
いまは
どこだろうがかまわないおもいでいっぱいなのは
はたして
ど ....
屈折率がちがうので
液体があるのだとわかった
ひんやりとした
理科室が好きだった
フラスコやビーカーやアルコールランプの橙色をしたたましいみたいな火
....
nonyaさんの石川敬大さんおすすめリスト
(68)
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日付
でんしゃのなかにふる雨は声かもしれない恋かもしれない
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石川敬大
自由詩
18
10-9-1
ピアノ協奏曲「月光」
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石川敬大
自由詩
21
10-8-28
虫偏の精神を笑わないでください
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石川敬大
自由詩
18
10-8-4
うつつと夢の間を縫うバスに乗って
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石川敬大
自由詩
19
10-7-22
木の葉のふあん
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石川敬大
自由詩
6
10-7-19
轍は白いミミズ腫れで_ーー作家Tに
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石川敬大
自由詩
12
10-6-30
日曜日のカエルは旅好きである
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石川敬大
自由詩
28
10-6-27
気化してしまう液体なのだ
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石川敬大
自由詩
17
10-5-29
1
2
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