朝の交差点で 
信号待ちの学生が、友達に言った。 
「本当の時間割を知りたい」 

昨日話した老父が、僕に言った 
「人の体の内には、星の数程の 
 細胞が、再生を、繰り返している」 
 ....
大きなお月様が浮かんでる
私の悲しみ食べてください

どうして私はいるのでしょう
きいてみるのに微笑むばかり

涙で霞んでいるのか
お月様の周りに
優しい影がかかってる

淡い光り ....
星が粗野に散らばっている

オリオンぐらいしかわからない俺は

星と星を線で結べなかった

晴れのちレインの光を集めて

天体の住む街をきょうもゆく

忘れた人生を忘れた指でなぞっ ....
  (前奏)

難攻不落のハム・ソーセージ
は、ちぎれない
噛み切れない
はち切れんばかりの薄皮の中
モグモグ、ムガムガ口の中
そいつはあんまり膨張し
延々と
シーツの宇宙に連なって ....
その空はいつも、
混じりけのない深い夜の暗闇で

白くて大きい雲を抜ければ
てっぺんのいちばんいちばん高い場所に
小さな黄色く輝く月が見えた。
あれは中々良い色をしてて
出来れば自分のも ....
男は悩んでいた

食べて死ぬか
食べずに生きるか
それが問題だ

「三食きちんと食べて、
しっかり運動すればいいんですよ〜」

シャラーップ(怒)!
よーいドン
ピストルが鳴る
まるで花火のよう

今日は
運動会
元気な
子供たちの
応援の
掛け声が聞こえる

元気に
走っている姿は
とても
たくましく思う

赤勝て ....
冬と春が
「もうさすがにいきますね」

手をつないで別れを告げにきたので
ああそういうことかと合点して
餞別にと毛布を渡した

それがおとといの晩

その夜が明けるころから雨が ....
世界一高い飛び込み台の上に腰掛けて

生きとし生ける人々を想って泣き続けた

水分と塩分がすぐ足りなくなったので

蛇口から海水をコップに注ぎ飲み続けた

僕は宇宙一大きい桶を ....
{画像=100525232036.jpg}



{引用=
微かに
星々が瞬いて
淡い菫色の
浄め ....
おつりです、と言って手のひらの上に何枚かの硬貨を乗せた。

ぼくには分かっていたのかも。
その中にある100円玉が、ここから出たがっているのを。

その通りになった。
ぼくの手と財布をつな ....
父は木製
母は金属製
そんなわたしの骨は木製
そしてどこか金属製

寄り添う啄木鳥
蝕む啄木鳥
偶然かわいい一羽くらい
薄い音を鳴らすときどき

黙る木製
黙る金属製
そんなわ ....
あなたの声が聞きたい、と
私は願う
空は
雨をしのいで抜ける青

会話している
あいだ
私はからっぽ
あなたに
あなたにとどくかどうか
私は次のことばを選ぶ
あなたが
退屈しな ....
雨上がりの夕焼けはせつないね
全てがオレンジ色に染まって
ただ輝いている

ーでも
明日はきっと晴れる
そのことを信じて
私は家路につく
明日もみんなの笑顔が見られるようにと
祈りな ....
弓を絞って
矢を放つような跳躍が
理想だ
一跳びで
虫籠の傍から去る
一切余計なことはせず
一瞬で決める
子供のために
理想を断たれてなるものか
小さな手で握り返した
精一杯の自己主張は
脆くも崩れ去り
斜めの世界で
命を耕しては
空の彼方が憂いを帯びる

いつもさようならは
口に出来ずに
終わりのない結末を
月の欠片が反射 ....
ファイトを出して行こう
ファイトを出しながら行こう
マイルドセブンを買いに行こう
ファイトを出して買いに行こう
日付が変わる前までには行こう
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい。
私の口癖 ごめんなさい。

すいません
すいません
すいません。
私の口癖 すいません。

私はボールに入れられて
かき回されて
そ ....
雨の音がまるでオルゴールのようだと、ナナが言った。
僕はオルゴールなんて見たことがなく、それがどういうものなのかは知らない。そう言うとナナは目を丸くして驚いた。

「ゼロはオルゴール ....
ママがホントは嘘つきだって
僕に教えてくれたのはデイジー。
白いスカートが似合う女の子。

パパがホントは嘘つきだって
僕に教えてくれたはデイジー。
真っ赤な頬した女の子。

デイジー ....
風に
吹かれながら
野原に咲いている
たんぽぽが
ひとつ
ひとつ
空へと
ゆっくり
飛んでいく

風に吹かれた
たんぽぽの
白い綿毛は
どこに
行くのだろう

ふわふわ ....
見たこともない世界に愛しさを投げ込みたい
いつも乗り換えるだけの駅を降りて
ぶらぶら散歩してみたい

本当に足が棒になってもう歩けないほど歩いてみたい
こころ壊れてしまうまで君を愛していたい ....
春に連行されます
籠から逸れた、いき方
春に連行されます
たおやかな影を纏い
籠から逸れた私を春は見逃さない
永遠、それは感覚を捨てること
研ぎ澄まされた、生きた感覚で《私》を放棄すること ....
タバコ噴かしながらお向かいのじっちゃんがね

泣くなって言うんだ

昨日泣いてたとは知らないのに

泣いちゃダメだって言うんだ

泣きつきたい気分だから

大丈夫だってば〜って
 ....
61
誕生パーティ、彼女がホールのケーキを切り分けると、集まったボーイフレンドたちの支持率が見て取れた。

62
目的地への案内板が「↓」であったので、スコップを探そう。

63
形見わけ、故人の押入 ....
51
私は空っぽなんだ、と悲痛な様子で訴えてくる私のおなかは、しかし三段もある。

52
彼女は、彼が、時間がないと繰り返さなければ、充分な時間がとれることに気づいて、口で口をふさいだ。

53
その ....
顔を上げたらそこにいて
手を伸ばしたら触れることが出来て
正しいことをしたときには
えらいねと言ってほしかったのです
小さな缶に

思いを小さくして

詰め込みました

ぎゅっと

ぎゅーっと

ぎゅーっぎゅーっと…

詰め込み過ぎたので

もう一つ缶を作りました

もう一回り大きくし ....

歯ブラシをくわえ
ベランダから
父親と並んで
満点の星空を眺めていた


夏の夜空は
広くて
蚊にさされるのが
難点だけど
それに勝る清々しさが
いいね


そんな感 ....
{引用=
いなくなったきみを探していたら
僕は自分を見失ってしまった

砂浜を歩くたどたどしい足元が
早く何処かへ連れて行ってくれないかと
波にさらわれることを望んでいるこころは
宙に浮 ....
牛さんのおすすめリスト(872)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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月夜- 朧月自由詩110-5-27
晴れのちレイン- 吉岡ペペ ...自由詩510-5-27
International_Anthem_Of__Ham_a ...- salco自由詩11*10-5-27
月まで昇る- 山岸美香自由詩1*10-5-26
生活習慣病の王様- 花形新次自由詩2+*10-5-26
運動会- そよ風さ ...自由詩4*10-5-26
ワイン- はるな自由詩210-5-26
希望- 逆島夢子自由詩210-5-25
時空Mから- まどろむ ...自由詩4*10-5-25
100円玉- izumi自由詩310-5-25
カストール- 瑠王自由詩8*10-5-25
淡い葦- umineko自由詩5*10-5-25
散歩- 渡辺亘自由詩210-5-24
バッタの夢- 曲がり屋 ...自由詩6*10-5-24
変化- ミツバチ自由詩7*10-5-24
決心- セガール ...自由詩310-5-24
ドーナツ- izumi自由詩210-5-24
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デイジー- 亜樹自由詩8*10-5-23
風に吹かれながら- そよ風さ ...自由詩5*10-5-23
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フリースロー- 桐谷隼斗自由詩310-5-23
毛布- 伽茶自由詩210-5-22
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全手動一行物語(51〜60)- クローバ ...自由詩3*10-5-20
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流れ星の記憶- こころゆ ...自由詩410-5-15
遠い眼差し- 高梁サト ...自由詩18*10-5-14

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