びおうびおうと風が吹いた。不純物が混ざると雑音も増すのだろう。雪混じりの風は音を強く感じる。雪国というと詩的情緒な感覚だが、実際は酷く暴力的だ。
 何せ、窓の外は三歩と進めば迷ってしまうほど視界が ....
四拍子の崩壊が必然的にそれは必然、崩壊? 旋律の必然いや解体
叩く戦いの残滓に戦い叩かれ戦いだから解体、四拍子の?
図太い表紙の拍子に世界を塗り替え崩壊させて支配、表紙も拍子に
戦い? 削り取っ ....

眠れない夜
眠りの水面で
寝返りを繰り返す
眠りを手で掬ってみるのだが
すぐに指の隙間から零れ落ちる
意を決してうつぶせになり
眠りの水面に顔を浸けてみるが
すぐにくるりと仰向けに ....
 どうしてこんな狭苦しい部屋に閉じ込められているのか、俺にはさっぱり分からなかった。壁紙一枚貼り付けられていない打ちっ放しコンクリートが八方を囲み、天井と地面はチェス盤が敷き詰めてある。チェス盤の白い ....  天空から地表にまで続く螺旋階段を一段一段辿って下る。
 錆びた鉄版にしか見えない踏み板は、実際、電気の通う生きたシステムである。
 また一歩、寒、と音を立てて爪先立つ。すると踏み板に若草色が灯る ....
月に向かったロケットは
「必ず帰ってくるよ」て
笑顔忘れられないのに
空はこんなに晴れてるのに

見上げた空に浮かんだ三日月
うさぎが食べてだんだん欠けてく
全部無くなる頃にはきっと
 ....
         

何処も廃墟ではない、寧ろ、廃墟のなか
で咲き匂う幼い花々の精気を感じている、
この夜に。満ちたり欠けたりを矢継ぎ早 ....
2.現代詩の記号論的分析



2.1.記号論の基本

 表現が内容を「意味する」という関係が成立しているとき、その表現はその内容の「記号(サイン)」であるという。たとえば「猿」という言葉 ....
去年の今日。
2006年の10月26日 昼過ぎに、祖父が他界しました。
祖父が亡くなって、ちょうど一年になります。

祖父が亡くなったとき大阪にいました。
知らせを受けて、
すぐ帰ったので ....
「昔々、ある所に女がいた。
 女は罪人だった。
 女は村を追われ、村人に石を投げつけられていた。
 そこをたまたま通り掛かったイエスキリスト。

 『この中で罪を犯した事の無い者だけが石を投 ....
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