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過去に戻りたいと
思ったことは
一度としてないけど
あの夜にだけは戻りたいと
時々想うことがある

そう きみと初めて寝たあの夜
ぼくらはお互いに
そんなに経験はしていなかったけど
 ....
海外で活躍するメジャーリーガーや
サッカー選手たちはいつも大きな注目を浴びる
でも それをまず為したのは 
商社を始めとする無名のサラリーマン諸兄だ

メディアはニュース・バリューがないので ....
悲しみって燃える塵なんだろうか
悲しみって燃えない塵なんだろうか

その分別さえできないほど
ぼくはきみのさようならに
打ち拉がれてしまっている
あらゆる辛酸を舐めようと
水だけで一週間暮らそうと
敬意を抱く親友が逝っても
愛した女が他の男に走って
全財産を盗んでいかれても
会社でリストラに遭っても
倒産・自己破産しようとも
痛み ....
もう何処まで来てしまったんだろう
振り返ればもう出発点は視えはしない
視界に映るのは遠い後悔か 懐かしい悲しみか
幻だったかのように過ぎ去った愛するひととの日々

振り返れば道は一本だけ
 ....
ふと泣きたくなるときがあるんだ

べつになにかに屈服した訣ではなく
べつになにかに敗北した訣ではなく
べつに淋しさを憶えた訣すらでなく

ふと泣きたくなることがあるんだ

ほんとうに動 ....
きみと最後に観た十五夜は
もうどのくらい前だったのだろうか

きみは教えてくれた
中秋の名月はもともと中国から
伝来したものだと

ぼくはそれは知っているよときみに答えた
じゃ十三夜は ....
時代はどんどん進んでいく
ぼくはそれに抗おうとするけど
所詮無駄なことは分かっている

それでもぼくは抗う
抗うことを辞めるほど柔じゃない

大抵のひとは驚くよ
スマートフォンどころか ....
ぼくらが選ぶことは
できないことだけど

できるなら人生のピークは
晩年に訪れた方が佳い

それをアーウィン・ショーは
《50ヤードの独走》と云う
短編小説で余りに早く
人生のピーク ....
嬉しいことはそんなにないのに
悲しいことはいっぱいある

その悲しみはひとそれぞれだけど
だれもがその悲しみを背負い生きていく

でもその悲しみはひとの悲しみを教えてくれる
だからだろう ....
『われなんじの行為(おこない)を知る、なんじは冷(ひややか)にもあらず、
 熱きにもあらず、われはむしろなんじが冷(ひややか)かならんか、
 熱からんかを願う。』《黙示録》
           ....
寒いねときみは白い息を吐きながら言う
でももうすぐ春だ 暖かくなるとも言う

そう想うきみに真実を告げることは
とても辛いけど
だけど告げておかなければならない

自然は一年ごとに四つの ....
私は沈黙と一度話してみたいと想っている
沈黙は一体どんな声で話すだろうかに
興味を覚えるのがひとつの理由であるが

それ以上に沈黙を必要とした
数多の蜂起や謀略や反逆の
密談が為された時
 ....
その鳥は雛のとき
父鳥を失った
母鳥は餌を獲りにいく
父鳥の役割と
雛を護る母鳥の役割を
こなさなければ
ならなくなった

母鳥が餌を獲りに
巣を離れているときが
三羽の雛にとって ....
殿上 童さんのHALさんおすすめリスト(44)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
深い森- HAL自由詩10*13-1-24
いつか忘れ去られるひと- HAL自由詩7*13-1-22
分別- HAL自由詩4*12-12-20
笑うもの- HAL自由詩2*12-11-14
旅人への歌- HAL自由詩11*12-11-1
ふと泣きたくなるとき- HAL自由詩8*12-10-21
片見月- HAL自由詩11*12-10-3
溯上- HAL自由詩4*12-9-12
ピーク- HAL自由詩5*12-9-9
悲しみがくれるもの- HAL自由詩6*12-9-7
火傷- HAL自由詩4*12-8-21
春夏秋冬- HAL自由詩412-1-31
問いかけ- HAL自由詩412-1-24
鳥の歌- HAL自由詩312-1-21

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