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遂げられない想いを

今も抱えている。



この想いが成就することは

雑木林に薔薇が咲くようなものだ。
雨に濡れて

乾かない髪を

結い上げたままにして

服を脱ぎ散らかす



バスタブにうな垂れて

泣きじゃくった声は

シャワーの音に

かき消されて



 ....
そうして語り部は謳う


燕に託した幸福の王子

お菓子の家の魔女の事

舞踏会に行く灰かぶり


夜毎夜毎に語り部は謳う


もしいつかこのわたしが

語り部になれ ....
忘れられた歌

幼い日の

遠い記憶と

優しい嘘


軽い眩暈と

心臓の鉛


どこまで潜ってゆくの

どこまで走ってゆくの


世界は等しく朝を迎えるけれど ....
もうじき冬が来る。

あの人に出会った冬が来る。

あの頃私は浮かれてて

名前も知らない出会いだけを信じていた。



春に出かけたダムには

まだ氷が張っていたし

山 ....
曖昧な笑顔を

優しさだと思っていたから

本気になって辛かった



待つのは簡単だと

タカをくくっていたから

毎日が長かった



だから思い切って全部捨てた
 ....
目に見えて不幸そうなわたしを

演出しようとしたけれどできなかった。

総てに負けているなんて

認めたくないから。



髪を切る代わりに

きつく結い上げた。

溜息を ....
雨の日に

モンシロチョウは何思う。

どこでか弱い羽休め

どこで蜜を求めるの。


私は独り

傘の中。


蝶のようには飛べないし

蛙のように鳴けもせず

ただひたすらにあの人を

思って傘を ....
愛は金で買えないが

快楽なら金で買える

優しさは喜びをもたらすが

優しさに傷付くこともある



何が正しくて何が間違っているのか

誰かを愛した時はそんな線引きなど ....
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わたしは

何処へ行くのだろう。

足元だけを見て

歩いてきた。


行先なんて決まってなくて

ただひたすらに進 ....
{画像=120710105150.jpg}

小さい頃から

自分はいらない人間なんだと思ってきた。

いつもいつも、死にたいと思ってた。

そんな時はよく、空を眺めた。

広いな ....
目の中でゴロゴロしてる

グリーンのコンタクトをつけて

それだけでお姫様になれると思っていた


風に前髪がなびいている

ピンクの髪留めをつけて

それだけで少女になれると思 ....
あなたの夢を見て

泣きながら目を覚ました

夢の中では幸せに満ちていたのに

目覚めた私はひたすらに孤独だった



あなたを想って泣く涙に

価値を見い出せなけ ....
真緑の水に素足を浸けているみたいだ


それは遠い日の御伽話


純粋だけで生きていけると思っていた頃


何にも縛られず


何からも独占されず


自由に ....
それは視聴覚室で。


理科実験室で。


密かに温めた恋でした。


けれど卒業は


総てを拭い去ってゆき


思い出も


交わした言葉たちさ ....
空想妄想現実逃避。


分かってるんだ。


あの人が私を好きになるなんて


1%の可能性もない事。


でもやめられない。


夜毎あの人を想って泣くんだ。
 ....
半分皮を剥がれた人体模型


ホルマリン漬けの胎児


『密会』と言う名がふさわしい場所


此処で総てが始まり、総てが終わった


もう二度と戻らない蜜月


 ....
吐く息が白くなって

煙草の煙と区別がつかなくなる頃

私は失恋をして

ショートホープを買った

短めの煙草は

涙が乾くのも待たない
先生へ。


身体に気を付けてね。


よぉく心と話し合ってね。


いつもありがとう。


追伸。


世界で一番愛してる!


ゆうより。
ひっきりなしに立ち上る

煙草の煙に紛れ込む空想と

時々聞こえる水滴の音


一日の終わりの最後に

どうしても会いたい人の面影


時計の針が刻む

一瞬の ....
千切れかけた夜に流れる月が未練する

  (月をハート型にくり抜いた夜貴方と)

君の面影が遠い空の飛行機雲に乗って

  (寄り添う私は無言の約束)

初恋は通り雨のように虹 ....
その硝子の破片は湖の水面のようにきらきらと輝いて

わたしは一瞬夢かと思った

けれどその硝子の破片はわたしに降りかかり皮膚を傷付けた

生温かいものが体内から流れ出し

わた ....
ばいばいアリス


叶わない夢はもう見ない事にしたの


ばいばいアリス


ウサギには到底追いつけなかったの


ばいばいアリス


わたし今日女になったの
 ....
それは冬のひどく雨の降る日の夕方




雲に隠されて夕日なんて見えなかった



私は独り車内に残されて



しわくちゃの一万円札を持たされていた



夜になる ....
金魚草咲いて揺れてあなたが笑う




金魚草震えて怯えて雨が降る




私そんな花になりたかった



あなたを癒す花になりたかった



金魚草金魚草



いつか枯れゆくその身としても
梅雨の晴れ間は嫌い


おなじくらい小春日和も嫌い


春一番はまぁまぁ好きかな


さよなら先生


梅雨の晴れ間みたいな人


終わらない恋などあるもんか
 ....
 水晶に映る未来なんて信じない

     私の未来は

   いつだって私の物よ

     占いなんて

   食べかけのチップスよ
狐の嫁入りと言う言葉を聞いたのは中学生の頃


何故か白い狐の面を被った白無垢のお嫁さんを思い描いた


林の中をひっそりと進む行列が雨に濡れて哀しく思えた


何故狐の面な ....
君はいつも笑顔だね。

君はけっこう考え込んでるね。

君はたいてい一人でやっちゃうよね。



ねぇ。

がんばり過ぎんなよ。

たまには休めよ。


私が ....
そして幕が閉じる


舞台化粧を落とすと誰が誰だか分からない

勇敢な騎士は土曜の朝に生ごみを出す係りらしい

美しいお姫様の鼻はとんがっていつも人を見下している


けれど一番分 ....
殿上 童さんの永乃ゆちさんおすすめリスト(109)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雑木林に薔薇の咲くこと。- 永乃ゆち自由詩6*12-7-25
サイレント- 永乃ゆち自由詩7*12-7-22
語り部は謳う- 永乃ゆち自由詩4*12-7-21
心臓の鉛- 永乃ゆち自由詩15*12-7-18
白い息を吐く。- 永乃ゆち自由詩3*12-7-16
月曜の朝- 永乃ゆち自由詩3*12-7-16
ピエロの夜- 永乃ゆち自由詩8*12-7-16
傘の中- 永乃ゆち携帯写真+ ...5*12-7-16
しあわせだ- 永乃ゆち自由詩11*12-7-13
歩いている。- 永乃ゆち自由詩6*12-7-12
路傍の花- 永乃ゆち自由詩17*12-7-10
裸眼で逢おう- 永乃ゆち自由詩9*12-7-8
あなたが好きです- 永乃ゆち自由詩3*12-7-6
真緑の水- 永乃ゆち自由詩8*12-7-6
視聴覚室で。- 永乃ゆち自由詩3*12-7-3
空想妄想現実逃避。- 永乃ゆち自由詩4*12-7-3
人体模型は愛を囁くか- 永乃ゆち自由詩6*12-6-30
ショートホープ- 永乃ゆち自由詩7*12-6-29
ラブレター- 永乃ゆち自由詩2*12-6-29
面影- 永乃ゆち自由詩3*12-6-26
夢幻- 永乃ゆち自由詩6+*12-6-26
6月1日- 永乃ゆち自由詩4*12-6-25
ばいばい- 永乃ゆち自由詩10*12-6-24
それは雨の。- 永乃ゆち携帯写真+ ...6*12-6-15
金魚草- 永乃ゆち携帯写真+ ...5*12-6-13
大嫌い- 永乃ゆち自由詩4*12-6-12
水晶に映る未来なんて信じない- 永乃ゆち自由詩4*12-6-9
狐の嫁入り- 永乃ゆち自由詩8+*12-6-8
- 永乃ゆち自由詩2*12-6-6
舞台- 永乃ゆち自由詩5*12-6-1

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