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とうへんぼくが
ぼうっと立っている
とうへんぼくは
とうへんぼくなので
なにも考えていない
ぼうっと立っている間にも
鳥はさえずり
人ははたらき
とうへんぼくは
ぼ ....
牢獄が私の家だった
手枷をジャラジャラと鳴らし
監守の持ってくるまずいパンと汁を待つのみの
私はそんな女だった
ある日
男が来た
男は理解できない言葉を
とても丁寧に話 ....
たびたち
夢中になるものをみつけなさい
そう少年の母親は言い
銀貨を三枚とつくろった衣服を風呂敷に包み
少年を家から
ピシャリ
追い出した
少年はパニックにな ....
ふざけるな。と一言残して去った男は、わたしの頬を殴った男は、いつもウイスキーの水割りばかり飲んでいた。
「馬鹿が一人減ったわ。」
ひとり呟いて頬をさする。
ああ、もうひとりの馬鹿はわたしだ。
....
離れているほど、愛することもある。
それは幻想。
近くにいてこそ、憎しみが増す場合もある。
それは潮時。
哀しみは誰の上にも平等に降り注ぐ。
涙を隠す雨となり、 ....
さようなら。
またね。
彼女はとても美しくそう言って去って行った。
まって。
おいてかないで。
僕はいつもそう思って笑った。
悲しくて仕方なかった。
だって ....
胴
頭の数ほど胴はなし
どうどう巡りの頭達
どれもこれもが何かが足りぬ
たりぬ住居をきめねばならぬ
馬鹿野郎
愛を知らない、
訳がない。
私は私の愛の形を、
発信し続けているのだが、
誰か一人くらい気づいてもいいのではないかな。
二人の愛から私は生まれた。
....
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