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頼りなげな黒い煙は
空に還ることもなく
密閉された風景の中へ
呆気なく取り込まれていった
昨日の端から一刀両断に
切り離された時空に
冬物の黒い服を着せ
ひたすら透明な汗をかいて ....
<種類別> アイスクリーム(自称)
<体脂肪> 22.0 %以上
<内臓脂肪> そこそこ
<原材料名>
怠惰、臆病、猫背、妄想、未練
安定剤(貧乏ゆすり)、乳化剤(溜息)
....
息を押し殺して
手のひらでそっと囲んだら
金色の鱗粉を残して
忽然と消えた
紫色の残像は
一瞬だけ切なく薫った後
押し寄せる後悔の波に
さらわれていった
視界の端をくすぐる ....
高層ビル群の彼方に
鮮やかな青と緑を
見ようとしてしまう旅
虫食いだらけの想い出を
あまりにも流暢に
語ろうとしてしまう旅
すれ違いざまに香った懐かしさに
誰かの後姿を
追 ....
力を信じる人
仲間を信じる人
明日を信じる人
僕達は
大きな葉っぱの上に
偶然落ちてきた
震える水玉
金を信じる人
言葉を信じる人
目に見えないものを信じる人
風が ....
昨日の今頃は
熱帯魚の水槽の底で
揺れていた
赤色と紫色と肌色の
尾びれをひしゃげて
これ見よがしに泳ぎ去る魚達
置き場所に困った
僕の視線は水泡となって
溶けかけた空が浮 ....
ア
ワ
ブ
ク
ぷわりぽわり
ワキンの溜め息
見た目はすくいたがりの彼氏
見た目はすくわれぶりっこの彼女
ついでにすくわれた私
本 ....
いろいろなものを
誰よりも多く掴もうとして
硬くなってしまった
てのひらの
欲張りな力を
少しずつ緩めてみよう
うっかり掴み損ねたものは
そのまま放っておけばいい
本当に必要な ....
どこまでも続こうとする坂道
喘ぎながら
繰り返される独り言のような呪文
聞きながら
やみくもにしがみついたあなたの背中
眠ったふりしながら
安いおしろいに混じった汗の匂い
嗅 ....
吹きすさぶ風に
みがかれて
凍てつく水に
すすがれて
透き通ってしまった
哀しみは真冬の
背骨に宿った
遠ざかる空に
みはなされて
優しすぎる光は
とどかなくて
行先すら ....
草食系だと
もてはやされたり
馬鹿にされたり
その度に
膨らんで青空を目指したり
萎んで地面に貼りついたり
そんな僕は
サヨナラも言わずに
強制終了された恋を
いつまでも ....
愛してると 言いまくる 鬱陶しい 笑顔の 男
過去の 危険な 口約束に 蹴躓き 転ぶが
さすがに しぶとく 素敵で セクシイに 素知らぬ風情
高飛車な 知識人は つま ....
充血するほど
見つめあっても
見えないものはある
どんなに長い
聞耳を立てても
聞こえないものはある
見えているのは
草原の遥か彼方の
とても体裁の良い
互いのまぼろし
....
自分が木螺子だと気づいたのは
空の水が全部落ちてきたような
凄まじい雷雨が通り過ぎた後だった
公園のブランコの下の水たまりに
たまたま自分の姿を映した僕は
ほんの少しだけ驚いた
で ....
殿上 童さんのnonyaさんおすすめリスト
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タイトル
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カテゴリ
Point
日付
モラトリアムの夏
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nonya
自由詩
15*
11-7-23
僕はアイスクリームから生まれた
-
nonya
自由詩
24*
11-7-16
迷いの森
-
nonya
自由詩
17*
11-7-13
こころのフーテン
-
nonya
自由詩
15*
11-7-9
よろめく水玉
-
nonya
自由詩
12*
11-7-2
とらわれびと
-
nonya
自由詩
12*
11-6-26
金魚鉢
-
nonya
自由詩
16*
11-6-22
てのひら
-
nonya
自由詩
17*
11-3-29
柔らかな化石
-
nonya
自由詩
15*
11-3-5
凛
-
nonya
自由詩
19*
11-1-8
ピーターはラビットにはなれない
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nonya
自由詩
19*
11-1-3
ペテン_(あ〜ん)
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nonya
自由詩
10*
10-12-19
うさぎ
-
nonya
携帯写真+ ...
13*
10-11-21
木螺子
-
nonya
自由詩
22*
10-11-12
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