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雛が手の中でちいちいと鳴いている
あたたかく手を打ち
ほのかな振動を伝える
握りつぶせば止まる小さな脈動
頭上でちよちよと響く鳴き声
やめろといやだと
本能から鳴いている
露悪的なわ ....
流れたはずの星が戻ってくるの
あのほうき星
スイングターンをして戻ってくるの
ながれた命の象徴
同じ空を見上げて同じ星を指さし
あれはお父さんだよお母さんだよ
お兄ちゃんだよ一番小 ....
ぼうぼうたる虚無が
そこにある
私は必死にそいつをやっつけようとするのだけどどうも上手くいかなくて
薄墨の不安が
塗りたくられている
私はそいつもどうにかあっちへやろうとするのだ ....
あの子は
自分の言葉を恐れて
棘だらけの
塊を
吐いてばかりいる
あの子は
自分が刺した人々を恐れて
もっと棘を出す
それでいいのだと
いばらの王国を作るように
王様はもち ....
睡眠薬を飲んで寝たか忘れた三時の鳥が鳴く
飲んでないから起きたのか、わからない何もわからない、咳が出る
薬飲んで寝るかそれとも風邪薬飲んで寝るか寝れるのか
咳が
なんで今は三時?
な ....
ぐったりと身を任せる
その体はじんわり痛んでいく
触るたびに鱗がはがれ
痛ましく考えていた、そのはずで
さわってはいけない、そのはずで
ああどうして、と水槽の外で息をついていた、そのはず ....
憂き雨
ぱらぱらと
はねる雫を
うっとおしく思い
引き網
ピチピチと
跳ねる鱗を
うっとおしく思い
けったくそ悪い匂いだと 何十年も感じて育った
実入りの悪い商売だと 何年も ....
オルガンが響きわたる
神聖の声
共鳴ししびれる四肢
びりびりと降りそそぐ音の粒
光はそこから 神の光
体を染めあげる乱反射の彩り
その揺れる空
車窓から流れる街は
空に溶けた白雲は ....
人間は食わねばならぬ
噛み砕き、その咀嚼を、胃に流さねばならぬ
それは唯一の生き延びる方法なのだと知って
それはきっと、ずっと前から決まったことで
それでもがっくしと肩を落とし
ステ ....
車が過ぎ去った
強く吹きつける音に似た
それとも本当に風
あなたの過ぎる音
一風 巻き上げた髪が
雪崩れる
風は自由に雨戸を鳴らした
髪は自由に吹き荒れた
風呂のぬくもり ....
ストーブはスチームを出し水が必要
飲み水を分け与える
まるで何かを育てているようだ
ストーブの火力に
寄りかかった布団がやられた
焼け焦げた端っこ
エネルギーが強く走っている
暖 ....
しゅんしゅんと音を出すヤカン
熱のこもった部屋
薬瓶をシャカシャカ振る
飲もうか飲まないか
この症状を誰に伝えよう
熱をあげている
証明できるせっかくの機会。
教えようか教えまいか
....
殿上 童さんの這 いずるさんおすすめリスト
(72)
タイトル
投稿者
カテゴリ
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日付
愚者の手に落ちた幸せ
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這 いず ...
自由詩
1
15-1-9
彗星スイング・バイ
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這 いず ...
自由詩
2
15-1-8
しにたしにたのしにたさが
-
這 いず ...
自由詩
3
15-1-6
いばらの国のあの子供
-
這 いず ...
自由詩
3
15-1-5
安眠訪れず
-
這 いず ...
自由詩
1
14-12-30
白に赤
-
這 いず ...
自由詩
2
14-12-29
輪廻的港町
-
這 いず ...
自由詩
2*
14-12-25
炸裂する感受
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這 いず ...
自由詩
5*
14-12-23
ごはん食べる詩
-
這 いず ...
自由詩
2*
14-12-22
その霜に似た輪
-
這 いず ...
自由詩
2*
14-12-22
植物的ストーブ
-
這 いず ...
自由詩
3*
14-12-20
熱病
-
這 いず ...
自由詩
3*
14-12-18
1
2
3
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