くしゃくしゃの糸のように
こころが縺れる
ほどきようもなく
切り捨てる勇気もなく
こころは縺れたまま
苛まれる
今の私には
「無」が多すぎる気がする
無感動
無表情
無意識
無意味
無駄
無いものねだり
食欲だって無いし
道標も無いけど
でももしかしたら
無限大
っていう
可能 ....
広告のチラシに空白を作って
自分の世界を広げていたころ
遥かに遠い場所で
狂っていた気がする
夏休み
朝顔
日記帳
全て投げ出して
風鈴を眺めてた
ちりんちりんと
感覚 ....
今日もお月さまが昇って
あたりまえの毎日
ありふれた毎日
息を吸って
そして吐く
それが
生きてるってことなら
私も生きてる。
透明ノイズに蝕まれた
群青の朝
緩やかな車道に
転がる子ども
すやりすやりと
寝息をたてて
空気を摘んでは
浄化してく
優しさの合図は
いつだって知らぬ間の奇跡
星降る夜の ....
目を覚まして
つけっぱなしの電気に
駄目駄目と首を振る扇風機
頭上ではコンポが唸ってる
抱かれない抱き枕に
足だけ投げ出して
ヨガのポーズをとってみた
ちょ ....
たまらなく生きたくなった日
空は青々として
重い曇が素敵な程輝いていて
泣くことしか出来なかった心が
最後の雫を溢した
空気はみずみずしく
仄かに甘い香りを漂わせて
いつかの ....
生き方にレールは必要ありません。
好きに決めて進めばいいの。
だけどこれだけは約束してほしい。
責任取れる範囲で決めて。
あとはもう自由自在に突き進め!!!
まっ ....
かわりばえのない
窮屈な日常も
とりとめのない
退屈な会話も
それはそれで
何らかの意味があるんだと
そんなふうに思えたなら
自分が自分である事を
思い切って許してあげ ....
「おかえり」と
笑ってくれるから
私は還るのだ
「ただいま」と
言いたくて
私は還るのだ
....
なんとなく
名前を忘れたら
気持ちが楽になった
苦しみもなくなって
痛みもなくなって
しがらみもなくなって
名無しも悪くない
まるで自由みたいだなって
思えたのは束の間
....
女の子は、言いました。
「おそらがね、ないてるの」
青く、晴れ渡った日のことでした。
「かわいそうだから、えがおにしてあげるの」
得意げにクレパスを掲げて
リボンふり ....
誰も自分のことを
見てはいない
そう思ってた
でも本当は
いつも誰かが
必ずどこかで
見ているんだ
いいことも
いけないことも
....
もし僕が僕ではなかったら
そんな意味のないことを考える
僕は僕でしかなくて
生きてきた全てが
“今”の僕で
それだけは
....
夜中に浮かぶ雲達を数えていると
酷く寂しくなることがある
同級生の机に花があったときのような
猫が車にひかれていたのをみたときのような
そんなとき
私は数える手を一旦辞めて
三 ....
金魚鉢のなかで
金魚が白い腹を上にして
浮いている
連日の暑さで
死んだのだろう
食べるための魚は
何とも思わないが
観賞用の魚が死ぬと
なぜか心が痛む
時間があれば
金魚の葬式を ....
その日の空は
限りなく紫なオーラを帯ていて
隣の青山さんが
酷く赤っぽく見えていた
学校では
校長がメッシュを入れていて
それが限りなく絵の具っぽくて
生徒全員含み笑い ....
向日葵は上を向いてなにやら
太陽とお話をしているようだ
太陽さん、
私と一日だけ交代しませんか
お疲れでしょうし
太陽は答えた
そうですね
一日くらいお言葉に甘えて
休ませても ....
宇宙が終わる音がすき
はじけるような 一口で終わるような
そんな食事をした気分さ
マグカップにとけた温い牛乳が 溶解度ぎりぎりで
僕のわがまま隠すように 砂糖をかばった
....
君は嘘つきだよ
「私より良い人なんてすぐ見つかるよ」
なんて言っちゃってさ
君は本当におっちょこちょいだし
すぐに拗ねて頬膨らませるし
子供みたいにお菓子ばっか食べながら
大人 ....
それはそれは
沢山の雨でした
降っては止み
降っては止み
忙しなく
時に
神様の道具として
人に嫌われ
行き場を無くし
時に
優しく ....
耳に雨音
瞳に滴
触れるたび
肌はやわくなってゆく
身じろぎもしないで
硝子一枚に隔てられて
雨に囚われているのだろう
雨を除ける力など
もってはいないから
ここでじっとしている ....
何もすることないから
とりあえず弾き返して
君が歌う歌
それまるごと
ヘッドホンに納めるかのように
天井に雲を吊り下げて
くるくる回す
あなさびし、
って
三十回言うと
幸せになれるらしいよ
酷く輝いた瞳で言う君に
一抹の不安を抱えた僕は
言わなくていいよ
と
少年のように返した
別に言っても ....
道端に傷ついた
音符落ちてた
すぐに崩れそうなので
そっと拾い上げて
家に持ち帰り
ちり紙ひいた
丸い缶々に
いれてやった
何をしてしてやれば
いいのだろう
ピアノの上に置 ....
妻が勤めに白い朝顔が初めて咲いた雨がしきりに降る
ドビュツシー前奏曲集静かな曲妻を想う悲しさを癒す
鎮めても後からわく不安あくなき心配人は空しきもの
電話線には雀が五六羽さわ ....
鳥はいいなぁ
と誰かが言った
鳥のどこがどういいのか
説明こそしてくれなかったけど
何となく理解できた
きっと空を自由に飛びまわれるから
なんて単純な理由なんだろうけど
....
もう百円玉じゃ温もりは買えなくなった
冷たい缶コーヒーを握り締めて
さめざめと泣いたり出来れば
明日の朝は幸せなんだろうか
どうせなら何処か遠くで目覚めたくなって
小さい窓から這い出して ....
指先だけで、そっと
窓を開いてみる
隔てていた向こう側には
空の海があり
紙飛行機を飛ばす
誰宛てとかではなく
紙飛行機を飛ばす
そこに、意味なんてない
ここは海だろ ....
いつか見た大きな虹
空に架かった大きな橋
24色の色鉛筆じゃ描けない事
あの日はじめて知ったの
ねぇ あなたは知ってた?
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