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とにかく王様は目を輝かせて
いくさだの狩りだのと飛び出したきり帰ってこないし
王子たちは毎日飽きもせずに
女だの武器だのと目につくものに見境なく手を出す有様で
臣下たちは強欲を隠そうともせ ....
部屋じゅうを
きれいさっぱり片づけて
いらない物をぜんぶ処分した
残ったものは
リュックに半分もなかった
大切なことが
いくつもあったはずなのに
どうしても思い出せなくて
リュック ....
虫の声に引き寄せられるように
夜のあぜ道に
あなたは踏み入れながら
ロケットパンチ
と腕をぐるぐる振りまわす
もうすっかり夜更けだというのに
月は今日も姿を見せない
虫はひどく無防備 ....
とおく
どこまでもつづくもの
をかんがえるのがすきだった
たとえばそうでんせん
かいりゅう
にそって
とりになり
さかなになり
ものすごいいきおいで
かけぬけながら
ふりかえる ....
ふかい
とてもふかいいど
について
あなたはねっしんにかたった
あかりでてらしても
みずがあるのかどうかすら
けんとうもつかなくてね
みぶりてぶりで
せつめいしてくれた
おおきな ....
ふうせんのうちがわに
わたし とかいた
そとがわに
ゆめ とかいた
おおきくふくらませて
くちをしばると
そらへまいあがることも
じめんにおりることもできずに
ころころ
あたりを ....
めじるしをつくって
いえのそと
まどからみえるところにおいた
とおりがかったひとたちは
かんさつしたり
すきなばしょへうごかしたりした
かぜでたおれると
だれかがおこしてくれた
いろん ....
びんのなかの
うごきは
とてもかんまんだった
ときどき
うろこのようなものが
ひかったように
みえるけれど
すぐに
どろみずにかくされてしまった
ぬるぬるしてて
なんだかきもち ....
えにかいたように
みごとにころんだ
あたまのうしろで
ものすごいおとがして
なにがなんだか
わからなくて
だいのじになって
ぽろぽろなみだがながれて
たいようのまわりの
にじいろ ....
みよこさんを
つくりました
まゆげがくっきりしていて
みぎみみのうしろに
ちいさなほくろがありました
みよこさんはあさはやくおきて
ごはんのよういやそうじやせんたくをしてくれました
....
毎日まいにち
腕を鍛えあげることが大切だって
教わった
常に鍛錬を絶やさず
たくましい腕を持つことができたら
不自由なく生きていけるそうだ
学校は毎日まいにち
腕を鍛える授業ばかりで ....
161時 @ハト通信
はーとのかたちの
くっきーを
かりこり かじって
まるいかたちにしました
なんだか
ぞうりみたいです
しかたないので ....
しゃぼん玉が生まれた時
たくさんの仲間がまわりにあふれていた
陽の光はまぶしく
見るものすべてが新鮮だった
子供たちの手が伸びてきて
仲間のいくつかがぱちんと弾けた
悲しかったけれど
....
いつの頃からだろう
頭のなかにたくさんの人たちが住みついて
入れかわり立ちかわり
わたしの人生に口を出すようになった
彼らはわたしの考えなどお見通しで
先回りして道を整備したり
背中を ....
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