すべてのおすすめ
私は死んだので
私の体を抜け出した
いつか死んだらきっと飛べるだろうと思っていたから
私は飛んだ
町中を飛び回った
何人かの人と目が合った
けれど何も尋ねられなかった
飛ぶことができ ....
誰もいなくなった
青い公園
やさしい風が吹いて
時が、
止まった
君の揺らしたブランコ
散らばってるビー玉
遠ざかる虹の色
その
すべてが、
輝きを失 ....
隣人の温もりに
安心して泣く。
ウサギのダンスが始まるよ
可愛い可愛いウサギのダンス
僕は見たくないからね ちょっくら遠くに出かけるよ
帰ってきたら黒ウサギ 汚れた汚れた白ウサギ
私の心の悲しみは
あなたがいないと鳴く小鳥
私の心の悲しみは
いつまでたっても止まぬ雨
私の心の悲しみは
ひとり寂しく見る夕日
私の心の悲しみは
寄せては返す波の音
私の心の悲 ....
ふたりでいる孤独とひとりの孤独
前者は後者を凌ぐと誰かが言っていた
ふたつはひとつになれない それを思い知ることになるからだと
隣の部屋から漏れていたふたつの声は
いつしかソプラノとバス ....
スカアトを持ち上げたわたくしの
内股を流れおちる、それは
ルビイのやうに光り輝いておりまして
わたくしの声を
ただの吐息としてしまいます
生まれでる前に
終はりを迎えたいのちが
恍 ....
1 + 1 = I Love You
2 - 1 = I Miss You
いま 俺が自殺しても
臨時速報で流れへんから
まだ やめておくわ
いま 俺が自殺しても
株価に影響あらへんから
まだ やめておくわ
いま 俺が自殺しても
国葬にならへ ....
君は嘘つきだよ
「私より良い人なんてすぐ見つかるよ」
なんて言っちゃってさ
君は本当におっちょこちょいだし
すぐに拗ねて頬膨らませるし
子供みたいにお菓子ばっか食べながら
大人 ....
徹夜もふつかめになると
おたがいの役割も
はっきりとしてくるものだ
台風でゴルフコンペがなくなったことを
ほんとうにラッキーなことだった
などとみんなで励ましあいながら
....
愛してるなんて 誰でも言えるよ
多くの人間が 都合良く使ってきた言葉さ
愛してるなんて 誰もが言えるよ
言葉にできない想いを 都合良く表してきた言葉さ
愛してるなんて 誰だ ....
濡れそぼつ手で
旋律を撫ぜるかのやうに
彼は私の
両の乳房に、そつと
指を這わせてゆき
それはあたかも
神聖な儀式であるかの如く
誰も目にすることのない
真つ暗な室内で
執り行 ....
「カワイイ」って言っても えぇやん!
「カワイイ」ぐらい!
「愛してる」は おまえにしかって言ってないんだぞ!
妬くな!
うずまき柄のシマウマ
性格はひねくれていて
曲がったやつだ
見たことないって?
ふふ ひねくれているから
人目に顔を出さないんだよ
それで山の奥地で一人寂しげに
....
最近どうにも足が疲れて疲れて仕方が無いので病院に行くと
一応疲れていますねと診断された
一応と言う言葉にむっとしたが
いやそれは最初から分かっているのですが
原因が分からんから調べて欲しいので ....
ついに機械は人間を征服した
自ら創り出した機械に追われた人間は
やがては
絶滅の道を進んでいった
地球を征服した機械は
だからといって
自然を支配しようとはしなかった
むしろ
自然 ....
埃をかぶった辞典を開いて
君に伝えたい言葉を探してみる
学のない頭から出てくる言葉は
ありふれた簡単な単語ばかり
君を勇気づける言葉を知らなくて
根拠も言えず「大丈夫」を繰り返す ....
まあ、炭酸でも飲みなさい。
そんな堅苦しいこと言って
論理矛盾が許せないとか
知性が霧散していくとか
考えなくていいから
まあ、炭酸でも飲みなさい。
まあ、炭酸でも飲みなさい。
そん ....
残念ながら
愛はもうどこにもないので
地球外生物を探しに
旅に出るしかないのかもしれません
地球外生物にはきっと愛がある
地球内生物には愛なんかない
いくらひび割れた心をくっつけようとした ....
今日は一日おばぁちゃんの家
不思議と時間がゆっくりと流れている気がする。
いい匂いが台所からしてきた。
私の好きなカレーだ
なぜか気持ちいい。
なぜか静か。
なぜか ....
幸せな夢から覚めたら
恋人がたくさんいて
誰とデートしようか
吐き気を抑えながら悩んだ
恋人なんかいらない
面倒なだけだ
たくさんなんかいらない
ひとりだっていらない
まったくいらない ....
音楽に合わせて
次から次へと女が変わり
ベルトコンベアーに乗せられた
未完成な商品の如き「おっぱい」を
触っては次
突っついては次
揉んでは次
と事務的に「おっぱい」は流れ
ど ....
君の声は依存性が強い なかなか電話を切れない
長い時間 話を聞きたい わたしから電話を切れない
会いたい 逢いたい 合いたい
アイタイ アイタイ アイタイ
あいたい あいたい ....
消えた小龍包
せいろの中に こじんまりと佇んでいたはずなのに
蓋を開けたらいなかった
一日の疲れを癒すあの甘い肉汁も無くなった
れんげの中で慎ましやかにしながらも誇りを持ったあ ....
君の子宮をコンドームに包まれた僕のペニスが出入りする
君の喘ぎ声と 僕の汗と 君の唇と 僕の中指と 君の乳房と 僕の肋骨と
全てを重ねて絡み合わせて ぐちょぐちょに どろどろに ねちねちと ずくず ....
14歳の冬
生理が1ヶ月近く
止まらなかったことがあった
わたしは学校で倒れ
保健室に運ばれた
どうしたのと先生に
やさしく聞かれても
上手く話せない
自分でもわからない
母親に病院 ....
冷たい目が嫌だった
冷たい言葉が苦しかった
だから君を冷たい海に沈めた
冷たく綺麗な君に似合う
青く深い海の底へ
似合うね
やっぱり
君に似合うよ
冷たい海が君には一番
寂しい海 ....
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