非線の階段上がるとき
見えない飛行機
飛んできて
風の無い
暗い夜空を横切った

夏の朝
ビニール傘の花火師が
吊り天井にぶら下がり
雨乞いの真似をする
一天にわかにかき曇り
 ....
もし愛に辿り着けたら
まずその中の闇を探り当て
もぐり込んで
しばらくは眠ってしまおう
母方の祖母の雪江さんは
70歳くらいでガンで死んで
お通夜の次の日に突然生き返った

その時なぜか僕1人しかいなくて
雪江さんは自分の死化粧を見て
「えらい別嬪さんやなぁ」となぜか ....
手のひらで掬いとった砂が
指のあいだからこぼれる
どうしても掴みきれずに
こぼれ落ちていってしまう
キラキラとひかるその砂のような

どんなきれいですばらしい壁も
見えるものは壁そのもの ....
忘れられない人がいる。やわらかな白いカーディガンをきて 水辺のそばで佇んでいた人。手をふって やさしく微笑んでくれた。あかるい霧のような雨が降っていた。ぼくは何気ないそぶりで 自然に振舞おうとしたけど ....
刑部憲暁さんのおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
非線の鱗- あおば自由詩5*06-3-15
SLEEP- 塔野夏子自由詩9*06-3-11
雪江さん- いとう未詩・独白3804-7-2
こんな詩が書きたい- 青色銀河 ...未詩・独白203-11-15
- 青色銀河 ...自由詩103-11-11

Home