すべてのおすすめ
(ミルクティを飲まなきゃいけないの
(ミルクティ、ある?
(歯を磨いたんだから、もう寝なさい
最近、きみは早く寝てしまうから
赤いランドセルの留金をひらいて
見てしまったんだ
....
春が逝ってしまったので
とりあえず泣いてみた
道端で通り過ぎる人々に
誰彼構わず縋りつきながら
警官が現われて
ぼくを羽交い絞めにして
無理矢理パトカーに押し込めた
パトカーの中 ....
「風のように通り過ぎる」[0.14%]
音読し、
意味をしらべ、
黙読する。
違うことを考えて、
隙をつくってから、
音にして噛みしめる。
出会えた喜びを。
噛みし ....
Ser immortal es baladi;
menos el hombre, todas las criaturas lo son, pues ignoran la muerte;
lo ....
携帯はコンパクトに似ている
電車のなかで
そして街角にたたずみ
見つめる先に映っているのは
わたしであったり
わたしの知らないわたしだったり
お気に入りに登録した
サイトを巡る
....
冥王星の外側に
準惑星が発見され
エリスと名づけられた
ギリシア神話の不和と争いの神なそうな
結婚式に招待されない腹いせに
「最も美しい女神に」と書かれた
黄金の林檎を宴の席に投げ ....
リッコちゃんのお耳からおみずがでたので
リッコちゃんはじゃぐちをつけてもらいに耳鼻科へいきました
しょんぼりとして帰ってきました
どしたの、ときくと
「むらさきいろのじゃぐちがよかったのに ....
母親が
名前をよぶ
大きな声で
どこからそんな必死な声がでるのか
あなたの姿がみえないからだ
名前は名前
どれほど
かわいくても
どれほど
しゃれていても
どれほど
字画 ....
うちの家には お金がない
僕がいるから お金がない
だから僕は邪魔者
だから僕は消えなきゃ
うちの家には お金がない
娯楽なんかの余裕はない
だから僕は消えます
だから僕 ....
僕の世界を書き綴る
世界ノート 世界ノート
答えはなんにも書いてない
正解not 正解not
それでも僕は書き続ける
僕のノート 世界ノート
君と
ほくろの数を数えあった
自分の知らないほくろが
背中に5個もあった
ただそれだけで
背中に重みを感じた
単純な話
そんな些細なことを教えてくれた君を ....
友達から葉書が来た
「マイナーチェンジしました。これからもよろしく。」
とあった
その友達に街で偶然会った
以前は、にこにこしていてよく喋る友達だったのに
妙に暗い
そっちのマイナーか ....
懸賞好きの母が
手当たり次第に応募している懸賞が当たった
「サナギ一年分」だそうだ
当然母は家族からさんざん責められた
そんなものが一年間も毎日送りつけられたらたまったものじゃない
特に ....
気がつくと、渚が後ろにあった
最近やけに足が濡れるなと思っていた矢先のことだった
後ろなど滅多に振り返らないから気がつかなかったけれど
ふと振り向くと、後ろに渚があった
ひたひたと波の打ち ....
ここに
銀色のエンジンがあればそれと
あと太陽の動きのような一時間半があれば
ぐるりを周りきれるほどのちいさな島
四方からの潮風にさらされ続けていて
そこで何本もの縄を編んではほ ....
本気で笑いたい気分、いつ、やって来るのだろうか?
僕にはわからない、誰にもわからない?
自然に笑いたい気分、いつ、やって来てもいいように、笑顔の練習をしよう
やっぱ、皆、独りぼっちに笑顔の練習繰 ....
こころは、
ころころしたいので、
いまからころころしますけれども、
ここでころころしても、
いいですか。
ころろ、
ころがったりもするので、
ころころもあもあ ....
そこは悲しみが悲しみのまま降る場所だったので、
あたしはあたしでしかなかったので、
猫を連れてきたのは正解でした。
ぬるすぎる水の底
金魚たちは丸くなって溜息を吐いています。
落と ....
【くの一】と白抜きの文字。
淡い夜に晒された濃藍の暖簾をくぐると、
和服に割烹着の女主(あるじ)――
「アラ、いらっしゃい。今日はお独り?
まーね、萬寿。コップでちょうだい
....
ベストオブにんじん色に選ばれた
「おめでとうございます!!!
あなたは、ベストオブにんじん色に選ばれました!!!」
という電話がかかってきたから間違いはない
学校へ行くと友達が
....
上辺だけの友情が
まかり通るこの場所で
鼻歌を歌い続けている
窓は全開のまま
人々は未だに
その存在に気付かない
中庭では
明日を夢見るティーンエイジャーが
つまらな ....
書いてみたのだ
へのへのもへじを
思い出せなくなって
目を閉じ黙想してみたがどうにも曖昧だったので
チラシをひっかきまわし裏が白いのを見つけて
そそくさと書いてみたのだ
しかしおかしいのだ ....
今さらながら驚いてしまうのだけど
あなたはまだ生きているのだった
毎日とんでもない数の人が死んでゆくというのに
あなたより年若いバカが自殺するというのに
あなたが死んだという連絡はまだ入らない ....
熱がある
からだのふちを{ルビ象=かたど}るように
白く明滅する波
その中に
おぼれている
ひかる 虫
いくつもの
目を瞑れば
しんしんとうなされて
寝汗
小さく ....
今歩いているこの路地が
たとえば海沿いにしかれたひそかな町の
その奥に抱かれた狭い路地だったとして
世界一小さいという砂粒が
つもって出来た町だったとして
もうあと何件かの民家を越え ....
砂原を歩いていると、人間の手が蠢いていたので、掘り出した
父だった
父はこんなところに埋まっていたのだ
途中から誰かがわかったので、指先でなでるように、焦って掘り出した
息をし ....
太陽 なのか?
がのぼったまんまだ
もう ずっと
ぐっしょりと潤んで
乾かして
からからに
ぼくらを
見上げない
滅多にぼくは
ちかごろ
....
頭の中につまっているよ
つららのように出来たんだろうねこの
目にうつるものたち
首の後ろがちりちりしてるんだ
太陽にあきらかにされた
急勾配の斜面の野原を
こわれかけているしずくがたくさん ....
いざという時 言葉がでないのは
喉が渇いているからなんです
一滴の水でいいから
すごく濁った水でもいいから
・
町の明るさに怯えてしまって
町の外れでうずくまる君
ほうっておけないと思っ ....
ウォーリーを探せ、と言われて
ウォーリーを探しに行ったまま帰ってこない
そんな少女の話を以前しました
かどうかは定かではありませんが
電話帳に海という字を見つけては
泣きながら印をつけて ....
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