わたしはプロの修繕屋

まるまる全部直すのだって

お安い御用だが主義じゃない

その場その場で繕って

さすがプロだと言わせてきた

だけど これ以上

自分を繕 ....
大プラトン年の
年回りに・・・

紀元前・・・幾千年前

我々の祖先は

この肉体に降下した
所有した
持った
精神として宿った
その感動を
そして
願いを込めて・・・

 ....
鏡の中に見付けた彼は。

何を考えてるのか。

解んないから。

撮ってみたら。

撮られちゃった。


鏡の中の彼は、

ひとりぼっちで、

歩いてった。
セミの抜け殻を
たくさん集めて帰った
何となく
母にほめてもらえる気がした
母はパズルのピースが足りない
と探していた
父は受話器を握り
そこをなんとかお願いします
そう繰り返 ....
細かい砂を手ですくい
こぼれた砂は夜空に舞って星となる
闇夜を埋める星々は
燦燦と輝き産声を上げる

やがて生まれた星は形を作る

犬にキリン
ハトにウサギ

まるで子供たちが遊び ....
白い指輪は、アナタの指に。
どこの指でも、アナタの指に。

赤い指輪は、ボクの指に。
左手の中指に、付けてます。

青のイルミネーションと、
青の雲。

白い雪と、
白い吐息。
 ....
ここは田舎町だから
電車の中はいつもの様子
ポツンポツンと
どこに座れば良いのか
迷ってしまう
どうせ辿り着いてしまう

ガタンゴトン
揺れる
窓の外には
見慣れているという
さ ....
                    
?.

まだ葉が落ちない
白樺の上に
黒猫がいる
のを
見ている
うつくしい猫で
目が
とくにきれい
久しぶりだけれど
思い出 ....
頭の上に
鳥が卵を落としていった
やがて卵は孵り
駅が産まれた
列車が到着しても
人のざわめきもない
さびしい駅だった
かすかに潮の香りのする
海沿いの駅だった
その重さで首 ....
ここならいい風がくる
ここならいい匂いがする


ここなら

ここなら青い海が見える
ここなら赤い花が咲く

ここなら白い砂が舞う
ここなら黄色い道になる


ここなら

 ....
夏の気配と湿気とが
充満するこの部屋で、
私は思う
六月は麻痺している、と。
ベッドの上で横になっていると、
爪先や指先や腹筋、
恥骨までもが渇いた息吹に
やられてしまう。
どうしよう ....
最初はひとつの家だった
それはやがて建物へと変わっていく
それは増殖していき都市を造り出した

都市が建物に光を灯す

光は色をもちさらに数を増やしていく
それは大量に増えていき数え切れ ....
太陽が現れると月は恥ずかしくなって逃げ去ってしまい

月が勇気を出して現れると太陽はいなくなってしまう

太陽と月は{ルビ廻=めぐ}りあえず

太陽は月が逃げ去っていったほうへ向かって進み ....
でっかいハーンバーガみたいな名前のそいつは

  遡ることを僕らにはさせずに今モなおつづいていて

とどまることをやさしくみまもりながらも

  波の狭間のよう ....
なつくさを

くさかりしながら

じぶんのこころも

ちょっとかりこんで

さわさわと整える

刈ったぶぶんは

お日様に干して

お月様の光も吸わせて

冬に着るふと ....
池袋のスクランブル交差点
ど真ん中で俺は
釣り糸をたれる
ジョニー にぼしのジョニー
おまえはどこか
白い皿の上で美しく
干からびている
ジョニー にぼしのジョニー
おまえもかつて ....
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