手で触れようとすると崩れてしまうおそれがあります。
できることならば遠くから眺めているのがよいでしょう。
*
雨だれ
雨の音がするのです。
理由はそれだけです。
....
どこにも行かないバスに乗りたい。君の拙いお弁当を持って。
雑草といっしょに雑草以外のものも抜いた真夏の裏庭
家に帰る途中、下水道工事をする父を見かけて手を振る
ノック ....
朝焼けの247に鉄塔乗る
ぼく
おそらにのぼって いきたいな
じめんにおちて おはなになりたい
かぜにふわふわ はこばれて
しらないどこかで おうまにのりたい
だけどだけど
だいすきな
....
*
遠くでぼくらが病んでいる
十一月の夕暮れに
落とした財布は
世界の意味にすっかり濡れて
もう使い物にならない
ちょうど
開かれることのない
窓の高さで生きる
ぼくらのよう ....
月を落せると信じていたから、いつか触れようと誓い合う。
ゆっくりと近づいてくる景色を、
遠ざけようと、するために眠る。
いつからか儀式となった風景を、懐かしいと君が言った。
首をかしげ ....
空とぶセスナの 繰り返される女の声が
街中、凶暴にふりそそぐさなか、彼はいつものように
駅前のロータリーでキャベツを抱いて
坐る。 踵をつぶした革のスニーカーを穿き、
深緑のトレーニングウエ ....
わ た し は 、 す ご い で す 。
あ な た は 、 す ご い で す か ?
一 体 何 が 、 す ご い で す か ....
蛍光塗料で
発電したような、
剥き出しのエポック
僕は感動して
いやらしくニヤけていた
ここが先端
ひき裂かれ
乖離した阿吽が
子作りをしていた
終焉の人々は
自由に蹂 ....
■do{
printf("Hello world");
printf("Hollow world");
printf("Hal ....
夜明け前 ぼくらの宇宙(そら)では
屋根ではじけた流星が うるおいの濃紺に飛び散るんだ
プレアデスの向こう 溢れ出てくる流星を
君の瞳に刺しゅうして
対になった星の光が ちかちか燃えるのを見て ....
(静かなるもののかげりに
文字は ばらばらになって
ぎこちない句読点をうつのをやめた)
とぎれとぎれ斜陽誓詞をよみあかす
きょうゆう の後の
接続を どこにも連ねることが
できない
....
この雨で
なにかが流れてしまえばいいと思う
あと4時間眠った後に
嘘のように晴れないかなと願う
季節は
この先はもっと身体をいたわれと言う
では
こころは
....
三ヶ月で始まりから辞めていく
そんな僕らはどこかが壊れているらしくて
東京の角という角を、折り合わせるようにして
閉じていく
手のひらは合わせるためにある
僕らは壊れているらしい
継ぎ接ぎ ....
孤独を繕う句読点を無造作に並べて
線でつなぎとめただけの街
意味のない言葉は
空白を満たし
ちからなく溢れた
(思いのほか冷たい。)
それから
未消化の確執のように
近づいて
近づい ....
宿予約メールで済ます夜涼かな
材料
200mlくらいの牛乳と100gのポッテリバター
間をとって150gの小麦粉と
砂糖は80g 控えめでいいんじゃない
苺 かわいいだけじゃだめね
卵は2個 どっちかっつーとMがいい
....
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