目に映る炎には
誰も自分では気づけないように
無意識の園に咲く薔薇の色を
想像することでしか描くことができなかった

もし誰かがその一本を取り
目の前に示してくれたのなら
私は人を愛する ....
春がその鋏をもって髪を切り落とすことで
年月はまるで少女でした

幼さ故に軽々しい
その唄声は温い雨
弾むような花の手を
この手で掴む術もなく

彼女は舞台袖から飛び出すと
馬を駆っ ....
身から出た錆を舐め、血の味を知る
路上に浮かぶ陽炎と蜃気楼
鋼鉄を纏った人々と八畳間の唯我帝王
冷め濡れに笑っている・・・

汚れ知らぬ糞どもと頽廃思想にブラボー
血の流を求める ....
僕がどん底で苦しんでいた時
ある友達が頑張れって言ってくれた
僕はありがとうと応えた
おかげで乗り越える事が出来た

別の友達が苦しんでいた時
僕は頑張れって言ってあげた
彼は余計なお世 ....
木漏れ日を見たくて
木の下から
ブルースカイを見上げたら
葉についていた水が
夏風と混ざり合い
雨が生まれて
僕にだけ降り注ぐ


緑をばらまく夏風
受けた僕は
色づいて大人にな ....
リリーの胸の鈴の音が聴こえてきたら、
それを合図に

背骨を軋ませる恨みも
誰とも話せない理由も
寂しくなくなる方法も
黒猫のリリーの面影も

とにかく今は引きずったまま
ゆ・こ ....
愛している
心の底から
愛している
いとおしい

何もいらない
貴方だけでいい
何もいらない
話しを聞いて

心は澄みわたり
心は穏やかになり
体は責任を負い
体は喜びが満ち ....
こぼれ落ちる涙に
いとしさを聴く

ときには
いらだちを聴き
いたずらもいましめも聴く



わたしたちは温度を知っている

あるいは
温度の選択を知っている



 ....
  
久しぶりの
雨の
窓叩く音が
私を招く

人影もない
真夜中の
常夜灯に雨は
照らされて
絹糸のように
白く光っている

時折過ぎる車の
雨の飛沫が
耳を掠めて
 ....
壊れた部品のお取替え
旧式だから全替えです

いろんな思い出もあるでしょうが
バックアップはとっていますし
どうせ代わりはいくらでもいますから

実際として
彼は死んでしま ....
わたしも いつか、 根雪というも、いずれは川になる
姿は消ゆれども
解き放たれる
いずれは川になる
根雪  去ったあとから芽吹く、新芽に
何かを告げることさえ請いもしない

落ち葉はいずれ母になる
 ....
{引用=今夜は
月もちょうど半分の明るさで
なんて幻想的な夜なのでしょう

今夜は
月も森の木の天辺に腰掛けて
なんて素敵なお客様なのでしょう

丘の上から眠る町を一望して深呼吸
物 ....
薬に蝕まれた身体
それでも生きようと
人並みに働き
人並みに遊び
人並みに生きることを
望み続けた

壊れた身体
刺し続けた注射器の後
縫い続けられた皮膚
それでも生きようと
笑 ....
時というものは
幸福な思い出を
少しずつ削りながら
現実を幻へと変えてゆく

時というものは
不幸な思い出を
わずかずつ慰めながら
現実を夢へと変えてゆく

時というものは
人と ....
それはかすかに透きとおっているので
向こうの景色がいつも滲んでいるのでした

朝霧を 食み食み
押し殺されたような時間を過ごし
まれに降る雨のために山裾で低い警笛を鳴らしたり
青い ....
最近口うるさくなってきた


前からずっとうるさい


つまらないギャグを連発の


無口で謎だらけの


しゃべらないけど騒がしい
フェレットの紅と
亀のもじもと ....
ころころと手の中転がる丸い玉
紫 群青 紅 桃色 
光輝きころりんこ
瞳の輝き映し出し
きらりららるらりらら
想い 思い出 淡い恋
紡ぎだしてくゆらるるり
子供達は玉創り
心のどこかに ....
何も無い毎日
肩の力を抜いて
気楽に行こう
人は愛を請う

上げられるものは
全て与える
貴方と共にいられる事は
喜びだから

泣いて泣いて
笑って笑って
飲んで飲んで
友人 ....
ざぁざぁ。

でも私の心は雨じゃないです。

でもいっそ雨に打たれたいの、ね。

ざぁざぁ。

ざぁ ザー …


嗚呼 溢れ出そう
全部ながしてくれるんですか ....
場末の小さな店を出ると
もう真夜中のはずなのに
不思議とあたりは白っぽく明るい
街灯もひとつもともっていない
しかし明るいとはいえ太陽がないので
なんだか昼間とはちがった
さびしい明るさだ ....
音も無く
特別な体温は過ぎ
今は、ここは
「ふゆ、」
という
息と


(さよなら、)
という
息と





ただの息
と化す。
 ....
うれしい朝だね
ほら、鳥がみんなで飛んでゆく
きっと
空にあいさつをしているんだよ

明るい朝だね
ほら、子供がみんなで遊びにゆく
きっと
思い出をつくりにゆくんだよ

優しい朝だ ....
明るい冗句を放ちながら
子供を学校へ送り届けるママは
仕事の前に本人は気付いていない程
強くすするオートミール

兄は思っているいつか大きな金を稼いで
ママに楽をさせてあげたい
本人は気 ....
全速力で 逃げろ

手近な やさしさに
癒されてしまわないように


ただ ただ
強く願うんだ


たとえ 叶わない恋でも
チャルメラとネコが横切る二十五時



世界だって戻せるctrl+Z(コントロールゼット)



鈴の音がさみしさ誘う大晦日



白鳥や帰る頃には黒鳥や



寅さん ....
あの頃、私若かったから
それが恋だと気付かずに
空気ばかりを殴ってた

急に、昔に戻っても
結局あなたを前にまた
空気ばかりを殴るでしょう

「それが恋だ」

と気付く程度に
成 ....
母が苦手だった
僕のこと
何でもわかってるように言うから
イライラした

でも 
母と大喧嘩した日の夜
ムシャクシャして寝付けなくて
水飲みに降りた時
僕は 見てしまったんだ

 ....
そういえば
愛していた名前を忘れました

みっともないなぁって
笑ってました

毎日毎日
ターンテーブルに向かって
韻をふむのです

そしたら
右と左が分からなくなりました

 ....
黒カラス。
ゴミを漁りて世を乱す。
僕の出すゴミ見向きせず。
嬉しいような。
悲しいような。

階段で。
予想以上に足が出ず。
脛を打ち据え悶絶す。
疲れているなと慰める。
老いた ....
yukimuraさんのおすすめリスト(185)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
乾いた薔薇の住まうところ- 瑠王自由詩5*11-4-20
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【祈り】- 穢土自由詩3*07-1-2
レンタルショルダー- 1486 106自由詩9*07-1-2
夏うた- ゆうさく自由詩4*06-12-31
リリー- as自由詩206-12-30
恋愛- ペポパン ...未詩・独白6*06-12-28
いのちの音階- 千波 一 ...自由詩16*06-12-28
冬の雨- LEO自由詩27*06-12-28
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疑似深海底- むくげ携帯写真+ ...206-12-28
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幻想舞踏会- 夕凪ここ ...自由詩10*06-12-27
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時というものは- ぽえむ君自由詩1206-12-27
まぼろしのけもの- 嘉村奈緒自由詩12*06-12-27
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明るい真夜中- 塔野夏子自由詩11*06-12-27
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うれしい朝だね- ぽえむ君自由詩1506-12-27
シアトル・ピッツァ・タイム- 肉食のす ...自由詩4*06-12-27
イツカ届く- haru携帯写真+ ...11*06-12-27
年末年始の候- chica俳句4*06-12-27
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