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理由があって
朝まで駅で過ごした
ベンチの下に
甲虫が死んでいた
裏返っていた
始発まで眠り
目を覚ますと
甲虫が裏返ったまま
手足を動かしていた
生きていたのだ
理由 ....
にゅうどうぐもをみて
しょうじょはいった
みんな
しんでしまったんだ
なにとみまちがえたのだろう
しょうじょもまた
そらたかくきえていった
ひつじぐもがうまれるこ ....
そらをみあげると
ちちがいた
やぎのむれのなかに
ひとりいた
ことしのなつは
すずしいぞ
みちばたに
てがみがおちていた
つたえたいことは
すべて
そこ ....
このへやは
にしびがまぶしくて
とだれかがいった
だれかはもはや
ひとではなくて
それでもひとのつもりで
あるようだった
にしびだけが
つよくそのあたりを
てらし ....
いきていることが
つみなのだと
ちちはいった
おまえさえ
いきのこればよいのだと
ぶきような
ちちがははにいった
わたしもちちににて
ぶきようだった
にもかかわら ....
せみがいないとおもったら
いないのは
せみだけではなかった
それではなにが
いないのかとおもったら
せみだけのようなきがした
せみだけをおぼえてる
ひぐらしの
かな ....
じなりがしないじしんが
やってきた
ああ
こういうことだったのか
じなりがしないじしんが
やってきた
ただゆれるだけで
つなみもこないじしんが
にっぽんをさがしに
おおきなまちにやってきた
おなじふるさとから
おなじくにをさがしに
このまちへ
じぶんをさがしに
あるひとは
まちのひとになり
あるひとは
ま ....
ちちに
なんどもきいた
あれは
みどりではないのかと
あおだといった
そうとしか
いえないようだった
しんごうが
あおにかわる
わたしにも
あおにしかみえな ....
まよなかの
べんじょにいくと
ひとりのおとこが
たっている
べんきになってしまった
ひとりのおとこ
そのおとこに
しょんべんをする
いつからそこに
たって ....
たからじまに
よるがくる
りかしつのすみで
+
たんすのなかで
よりそう
りぼん
+
たくさん
よめば
りすもすむもり
....
せかいが
めつぼうするといわれたひ
ながとさんがしんだ
けっきょく
せかいはめつぼうしなかった
そのひしんだひといがいは
なぜめつぼうしなかったのだろう
このせかいを ....
おさけもたばこも
やめられなくて
だらしないと
ひとはいうけれど
わたしとおなじ
いきかたをしてみなさい
できなければ
さりなさい
ひえいざんで
やかれたこどもも
いたのだろう
ゆうふくすぎるということは
まずしすぎると
おなじくらいつみなのだ
おかねはひとが
いきるためのどうぐ
そのちから ....
あさめざめると
あたりまえのあさが
おとずれている
しんでしまえば
えいえんにおとずれない
あさだ
べんきょうちゅうのカラスが
けさもなかない
としおいて
ぼ ....
なぜこんなにも
ひつようのないものが
そぎおとされて
ひつようなものだけが
せかいをこうちく
してしまうのだろう
なぜこんなにも
ひつようのないものが
なきさけび
....
ひゃくえんしょっぷで
いのちをかう
ひゃくえんですくえる
いのちがあるとしんじて
きみのみせはたかい
だからひゃくえんしょっぷで
いのちをかう
きみのいのちはたかすぎるか ....
たからのやまは
からだのやま
こえたからかに
のにひびく
からたちの
しろいはなが
あおいとげに
まもられて
からだのやまは
たからのやま
みがなるまで ....
きんじょのえきに
エレベーターができていた
めずらしいので
のってみても
たどりつくのはいつもの
かいさつぐち
めあたらしいものは
なにひとつない
ただ、エレベ ....
やべえ、いきる!
そうさけびながら
まだわかいろうじんが
かいだんを
かけぬけていきました
ひとはあれくらい
いきてると
ひとつやふたつ
おそろしいことにも
そう ....
いまは
なんごくのきのように
ぽつりぽつり
はまかぜにゆれている
あんなんたくさん
かたをよせあい
いきていたのに
ながされた
まつのき
ながされなかった
....
はるのあらしが
ふきあれている
まだなまえのない
そらがつちを
かみなりでおどし
かぜでまきあげても
いのちないものが
なおここに
はらっぱで
たばこにひをつけると
いきていくために
ひつようのないことばかり
どこまでも
ひろがっていく
けむりばかりが
どこまでも
ことばにしなければ
なにもつたわらないなんて
そうなってしまったら
にんげんはおしまいだ
ぼくらはすこし
きようになりすぎた
ありがとうといえば
ありがたいという ....
きみはなぜ
わたしではないのだろう
このからだのなかに
なぜきみはいないのだろう
わたしがおもうかんかくの
そとがわにあるかんかくを
なぜひとつしかない
かんかく ....
いきていることに
かんしゃしなさいと
ひとにおしえてあげるのは
ちょっとちがう
いきていることに
かんしゃしてる
そうおもっている
だけでいい
おしつけよう ....
にんげんかんけいって
なんなんだ
はながさいたとか
むしがうるさいとか
そういうことじゃ
ないのか
はるは
とくにうるさい
さかなかった
はなのこえが
....
ブランコが
できるようになっていた
そのかわりに
わすれてしまった
ブランコが
できないということを
できないことの
くやしさを
はじめから
ながいみちのりが
あるのではない
きょうといういちにちの
くりかえしなのだ
たとえにちじょうでも
ひにちじょうでも
のりこえて
ふりむくことができた ....
ひからびたせと
よどんだふち
ながれないみずは
ふはいしゅうをはっし
もはやかわのていを
なしていない
きみはなにが
ほしいのか
みずか
ながれか
....
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