すべてのおすすめ
和美が明日の本番用のキューシートを作っていると、ディレクターの竹本が取材から戻って来て大声を出した。
「なんだよこれ?」
和美は竹本の大声には慣れていたけれど、それでも、
(デカイ声出すなよバカ ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 ....
外出したくない気分で外出をする。街には騒音がこだましている。耳に入る沈黙は皆無で、屋内へ足を踏み入れたとしてもBGMが鳴らされている。僕はあくびをする。それから後頭部を偏執的に掻き毟り、すれ違っていく ....
わかってる。
いつかすべてが無駄だったと、
そう思える日が来る事を。わかっている。
これは裏切りの手。
わかってる。
いつもすべてが無駄だったと、
そう思え ....
彼女達の足がモデュロールを刻む。スポットライトが暗闇のステージを照らす。観客はステージを凝視する。ダンスピープル。彼女達の足が刻むモデュロール。
魅力的なのは妖艶なのか。無印の、無垢の、表情が重 ....
形状と言えば、影の淵の庭に続く、丸みを帯びたプール。死んだ水滴の集まる、丸みを帯びたプール。
形は、そこに記されている。それが見えなくとも、匂いで分かる。影の、淵の、庭のような匂い。それらの形は ....
当たり前のことだけれども、ディズニーランド(以下TDLと略)には、ミッキーマウスがいる。今では誰もが知っている話だが、あれは「本物のミッキーマウス」なのであって、決して人が中に入っている着グルミでは ....
この間、地下鉄の中で興味深い光景を目撃した。
小学校の2、3年生ぐらいの男の子と女の子が、仲良くシートに腰掛けていた。二人はどうやら付き合っている(!)らしく、今度の日曜日にどこにデートに行くか ....
三人泣かせ帰ってきた、清く正しい朝帰り。
麦茶が妙に空っぽい。
虚しくて空しい。
遠い。
遠いんだよ。
俺は、
以下、呟ぼやきます。
罵詈 ....
ぼくが、日記をつけているというと、意外な顔をされることがしばしばある。
中学の頃から、2年書いて1年休んで、というようなペースで書いてきて、就職してからしばらくは書いてなかったんだけど、ここ数年 ....
「ケメ子の歌」を聴いて笑うのはかっこわるい。「帰ってきたヨッパライ」を聴いて笑うのもかっこよくない。音楽聴いて笑うなら「君だけを」だ。マジメに歌ってるやつを笑って愛でるのだ。それがキャンプだ、と鈴木い ....
「私のひと押し詩人」というテーマでの依頼。
ひと押しというか、好きな詩人は、
1.有名で今さら紹介する必要もない人
2.ひっそりと書いていて紹介なんかされたくない人
だいたいこ ....
1988年の秋に、私はそれまでの詩のかき方を精算すべく、個人詩誌「風羅坊」を創刊しました。コンセプトは、短く、平明で、身辺的であること。そこにはそれ以前に親しんできた現代詩的な構文への反発がありました ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=34531
他人同士がコミュニケーションを取るときのお互いの距離において、親しさの
度合いに応じてその許 ....
*蝶
黒猫の気だるい微笑みは、いともたやすく蝶を虜にする。
その静かに差し出された手の上に、青い翅の蝶がとまる様子を、
少年は頬杖をついたまま眺めていた。
「可 ....
*夜半過ぎに
夜半過ぎになって、その悲しい報せはもたらされた。
そっと肩を寄せてきた黒猫が、
「それは悲しいことだわ」
と、うわごとのように何度か繰り返した。
少 ....
詩を読んだり批評書いたりするときの話。
その作品に対して「それはどこで笑うのか」って思う。それはどこで泣くの
か、それはどこでグッと来るのか、それはどこで頬を染めるのか、どう言い換
....
本当は、こんな文章を書くべきではないのかもしれない。ましてやそれを発表するなどということは、絶対にしてはいけないことなのかもしれない。だが、時には書かなければいられないこともあるし、書かなければなら ....
宮沢賢治の詩を読むのは、とても辛い
自分の苦に、まといついてくるみたいだから
彼は、いつもじたばたしている「デクノボー」であるから
辛いけど、あざとい詩もあるけど、美しいから困る
日本語が ....
若く情熱があり頭の回転の早い人たちは、はやく自分が何者であるかを定義したがる
早く世界に出て自分の態度を説明しようとする
どれだけ自分が一人前であるのかを社会に認めてもらおうとしている
分かる、 ....
何か、ひとつ書いたらテンション上がってしまった。
腹も減った。米を水にひたしてる間に、もうひとつ書こうと思う。
日本人シリーズ、行くぜ!
知っている人は知っているが、現在俺は英語圏に住んでい ....
田村隆一は太平洋戦争後の荒廃した社会を的確な詩語で捉え、戦後詩壇を代表する存在になった。と、日本の詩の歴史ではそういうことになっているらしい。僕は言うまでもなく戦後生まれ、それも高度経済成長の真っ只 ....
トップページを何気なしに見ていたら、「ランダム」というボタンを発見。
いつの間に出来たのか、全然知りませんでした。
ためしにぽちっとボタンを押してみると、全然読んだことのない作品が出るわ出るわ ....
■宮澤賢治
さて、先日図書館で宮沢賢治を借りてきたのです。ネットで詩をはじめた自分にとってあんまし本てのは食指が動かんかったわけです!!!!(ダメすぎ)面白いくらい詩を読んでないわけなのですが ....
いつものナレーションから。この文章には、『スター・レッド』のネタバレが含まれている。批評というものはネタバレなしには不可能というのが私の持論、この持論に不満がある人はここから先を読まないように。
....
はじめにお断りしておく。この文章には、『スター・レッド』のネタバレが含まれている。結末がわかってしまったら物語を楽しめないと思う人は、ここから先を読まないように。もっとも題材が萩尾望都なのだから、結末 ....
いま私は激烈に機嫌が悪いのだが、これはパキシル切れのせいだと思われる。薬を切らしたのは私の責任であって、他の誰のせいでもない、などと書いてる場合ではなく、書くべきものはきっちり書かねばならんのだ。うう ....
萩尾望都私論というより好きなこと書き散らしているだけのような気もしてきたが、これは続ける。好きなことをやるのは好きだ(当たり前か)。なんてことを書いてる場合じゃなくて、ひとつ言っておかねばならないのだ ....
さて私は嬉しい。ようやく1970年代後半にたどりついて、今から『スター・レッド』(1978〜79)のことを話せるからだ。この時期の萩尾望都はどっぷりとSFの人になっていて、ブラッドベリの短編や、光瀬龍 ....
『11人いる!』(1975)の続編は、『東の地平・西の永遠』(1976)だということになっている。登場人物は同じだし、話は続いてるし、まあ間違いなく続編ではある。ではある。ではある。ではあるけどな、あ ....
かおるさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(225)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ミッキーマウスの中身_2
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チアーヌ
散文(批評 ...
4*
05-7-13
詩と“私”を切り離せ。
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大覚アキ ...
散文(批評 ...
61*
05-7-13
フリースタイル4(たとえばカフェの一席で、もしくは私鉄の一席 ...
-
チャオ
散文(批評 ...
1*
05-7-13
SATP.Vol.5「_わかってる。_」
-
PULL.
散文(批評 ...
3*
05-7-13
フリースタイル3_(ダンスピープル)
-
チャオ
散文(批評 ...
2*
05-7-12
銀色のコップ
-
チャオ
散文(批評 ...
2*
05-7-11
ミッキーマウスの中身
-
大覚アキ ...
散文(批評 ...
11
05-7-10
短命の時代がやってくる
-
大覚アキ ...
散文(批評 ...
4
05-7-10
「_空っぽ朝帰り。_」
-
PULL.
散文(批評 ...
5*
05-7-10
記憶→記録
-
大覚アキ ...
散文(批評 ...
5
05-7-7
鈴木いづみが教えてくれた
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
7*
05-7-4
良い詩人は、、、
-
いとう
散文(批評 ...
23*
05-7-1
●そろもん第一の栞
-
みつべえ
散文(批評 ...
23
05-6-30
【批評ギルド】『壁』丘_光平
-
Monk
散文(批評 ...
7
05-5-4
黒猫と少年(2)
-
嘉野千尋
散文(批評 ...
8*
05-4-18
黒猫と少年(1)
-
嘉野千尋
散文(批評 ...
10*
05-4-17
それはどこで笑うのか
-
Monk
散文(批評 ...
37
05-4-2
詩人の罪
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
40*
05-3-25
宮沢賢治の詩メモ
-
石川和広
散文(批評 ...
10*
05-2-26
若い人に捧ぐpoem
-
馬野ミキ
散文(批評 ...
45
05-2-23
日本人の英語について
-
虹村 凌
散文(批評 ...
34*
05-2-21
田村隆一(その詩行のかっこよさから語る)
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
30*
05-2-20
現代詩フォーラム_ランダム道中千人斬り_其の壱〜其の十弐
-
熊髭b
散文(批評 ...
25
05-2-7
宮澤賢治に寄せて
-
嘉村奈緒
散文(批評 ...
53*
05-1-21
萩尾望都私論その8_私の赤い星4「生むヨダカ」
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
3*
04-12-12
_萩尾望都私論その7_私の赤い星3「生めないクロバ」
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
4
04-12-11
松島やと猫語とパクリとボルヘスと
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
12+*
04-12-10
萩尾望都私論その6_私の赤い星2「母への憧憬」
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
3
04-12-8
萩尾望都私論その5_私の赤い星1「母からの逃亡」
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
3
04-12-7
萩尾望都私論その4_十年目のスペースストリート
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
5
04-12-4
1
2
3
4
5
6
7
8