すべてのおすすめ
 て・き・べ・ん

             邑輝唯史

丁寧に入れた人差し指を肛門の中でくねくねさせて
気持ちいいものだと思っていたら
息を吐いて次は息を吸って言われて
これはもう陣痛 ....
払い落とされるのが
私自身の精霊と言えるものであるならば
もう悩む必要はあるまい

リンゴが落下する
画家は決して筆を取らない
これに関しては逆らえない伝手はないし
永遠の壺の中 ....
やがて知ることにだろう 
わたしの真実


毒の入った林檎をいくつもしまっておいて
いつ胸の奥から取り出そうか
考えることはそのことばかりになってきた

沈黙の呪文がひしひしと忍び寄る ....
とっくに終わったよと
あきれ顔で南の国に言われそうだが
待ちに待った開花だ
長かった冬に別れを告げる合図だ

こんにちは
思い出を咲かせる
友よ
熱射を吐き出してしまった夏は
老いて死んでいく
鎮魂歌を捧げられながら

あれは一時のめまい

傾斜する意識が
さらに勢いを増して
海の底に沈もうとしている

戦場に散った無名戦士 ....
 むすんで ひらいて

むすんで ひらいて 手をうって むすんで またひらいて 手をうって、その手を 上に
むすんで ひらいて 手をうって むすんで


     *


  結んで ....
松岡宮さんの乱太郎さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
て・き・べ・ん- 乱太郎自由詩817-11-14
洗浄- 乱太郎自由詩10*17-11-12
トロント行き623便- 乱太郎自由詩12*17-11-6
北の桜- 乱太郎自由詩12*17-5-6
不可逆- 乱太郎自由詩25*12-8-21
むすんで_ひらいて- 乱太郎自由詩15*11-6-15

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する