自転車を
練習している子供
を見守る父親
をベンチで見据え酒を飲むオヤジ
を横目に通り過ぎるカップル
を素早く避ける宅配の自転車
が行き交う
駅前広場
をホームから見ている会社員

 ....
 手を洗ってばかりいる子供は

 同時に

 髪の毛を抜く子供で

「地獄」と云うものは

 それは「毎日」の意味だった


 夜

 布団の中で

 この世のあらゆる汚 ....
とある大型書店にふらっと立ち寄ると
中古レコードのセールが行われていた

 …ArethaFranklin…
  …ChakaKhan CurtisMayfield…
   …Dia ....
こんな寒い夜だから
いつまでもここにいよう

(非常の際は、ここを破って
 隣戸へ避難してください)

自分の不本意を私にぶつけて
ここに閉じ込めた母

あの時見た一等星は
今日も ....
そのとき
時間という観念が
背後から消えていた

理由は知っていたが
理由という言葉ではなかった

歩くという足の動きは
私自身なのだろうか

蠢くものや湧き出すもの
がズリズリ ....
月の裏側を探して歩く
靴底と地面の
密接な関係を考え

石ころの下の
虫たちの暮らしに
思い巡らし

息を殺して
押し入れに隠れた
かくれんぼを思い出す

暗闇を浮遊する夢
 ....
前方不注意で迷い込んだ森で
僕の死骸は笑っていた

それが実に正夢で
私は確かに発狂している

もう望んでない
もう恨んでない
上澄みだけが
強がって

僕を守ろうとした
無意 ....
文章の森に
本の生る木があった
こっちの枝には推理もの
あっちの枝には時代もの
てっぺん辺りに専門書
棘の節には官能小説
若芽には児童書
ある日のことである
その木に甘い砂糖のような雷 ....
眼球のピントは崩れ
右目と左目があさっての方を見る
世界は歪んでいる
その目には確かにそう見える

交通課の事故処理ばかりを目にした一日
救急車で運ばれる誰かの呻き声
深刻そうな顔し ....
長い間ずっと
君は何を思っていただろう
僕は何もしていないから

長く果てしなく長く感じる
僕は君の愛に応えていないから
どんなに愛してもとどかない

なんと小さい人間だろう
一緒に ....
羽も 曇のかけらも息苦しく
空の喉から吐き出されている
水平線に生い茂る咳
白く白く渦まく風


動かぬ曇の歯車が
動かぬままに重なりつづけ
やがて月に照らされながら
 ....
砂の時計をひっくり返し、3分待ったらふたたび汗にまみれてきっと目覚めるだろう。階下で眠る私の家族を起こさぬようにそうっとタオルをとってふたたび夢にそなえる。祈りを言葉にかえてとなえる。

 ....
ナホちゃん
花を摘んであげよう ほら
短い時の中に隠れていた
にじんだ星みたいな花です

 砂利の敷かれた軒下で
 開いた春のままごとの
 ほんの少しのお客さま
 困った顔のお客さま
 ....
わたしの前の席が空いたけど
今しも都市のかなたに沈もうとする大きな夕陽を
見続けていたかったので
座らなかった

燃え滾る線香花火の火球のような
太陽だった
それを反射して真紅に光る壁面 ....
暑い
むしむしと暑い
〈病院の冷房は皆さんの健康のため26度設定です〉
自律神経失調症の僕は
ぼうっとしてしまう
ぼうっと遠い海を思う
青く涼やかな海原が
静かにたゆまず波打って
潮の ....
園芸すきな
こてんはあげん先生
満点くれへんかった

こたえのない問やから
空欄のまましとったら
そんでは点やれんのやと

ほんならまともなこたえて
そん花壇に
さいてたんかいの
 ....
やまどりの
朗読するように
心涼やかに
鳴く声を
聴く

山頂の展望台好きな
ヤマノムスメは
深い谷川に
落とされて
沈められ

あられもなく
ただ死にゆく
そんなさだ ....
いとしくていとしくて
星空を仰いだその
裸の心
ではなく
裸の体

そこにみつけたい

ずっと伝えたかった

生まれ育った田舎の田んぼのあぜ道
泥まみれになって駆け抜けてたあの ....
今朝、新聞で見た6文字
「帰還困難区域」

関係ない人だというのに
ふと、ふうっと、ため息が伝いました

だれかの家に残された
食器や、棚や、ドアの傷
スーパーのビニール袋や、プラスチ ....
年末年始の休みは若い二人にとって
一緒にいるだけで十分だった

ただ大晦日の大掃除の時は派手な喧嘩もしたが
弾ける二人に年越し蕎麦なんて関係もなく
ましてはおせち料理なんて気にもしな ....
ぜんぶ、紙吹雪になったらいいのに。
そう呟いた人から順に紙吹雪になっていく。
街は君の涙を無感動に見つめていた。
僕達の毎日は、いつまでたっても世界に届かなくて、
幸福な朝にだって白い孤独がち ....
落ち葉が集まる
回転ドアの中
振り返る季節に
折り目をつけようと

頬を叩いた紅葉が
赤くなって
蟹みたいな歩き方で
立ち去る

人に踏まれながら
指を捨てたら
大事な約束を
 ....
そのころの
ぼくの悲しみは
保健所に連れて行かれる猫を
救えなかったことで、ぼくの絶望は
その理由が彼女が猫は嫌いだからという
自分というものの無さだった
ぼくの諦めはその翌日も同じように ....
こツン、と
硝子戸がたたかれ
暗い部屋で生き返る
耳鳴りがしていた
からの一輪挿しは
からのままだ

幼い頃、祖父が置いていた養蜂箱に
耳をあてたことがある、蜂たちの
羽音は忘れたけ ....
帰り道に空になった弁当箱に納めたのは月でした
夜の道路にころりと落ちて悲しくて
これでは死んでしまうと思ったので
それにしても十月は騒がしく
息は
吐かれるのを忘れられたまま
コン ....
丹後富士の頂へ
うろこ雲が巻き上げられていくと
明日は雨が来るといつか聴いた
あれはだれの言葉だったのか

町を歩く人びとは明日の雨を思い
空を見上げることはないようで
誰もが今を足早に ....
秋が来て
少し硬くなった
夜と言う果実

その表皮を
ゆっくり
ゆっくりと
冷えたナイフが
削り取っています

水のような風が
ダイアモンドの粒を
吹き上げながら
刃先へと運 ....
石ころになりたかったんです
道のはしっこで
誰の目にもとまらないように
ときどき蹴飛ばされても
誰のことも恨まないような
ちいさな石ころになりたかったんです

たいせつな物は思い出の中に ....
やさしいひとが
笑えない世の中で
山河に吠えている

一体何と戦っているんだ



言葉を交わせないひと
心を通わせ合えないひと
ひとつの世界しか見ないひと
ふりかえることのない ....
空を横切るシャボン玉に映る
街は水槽の墓場みたいな
プランクトンを浮かべた光だ

高層ビルが歪んで見えるから
手が届いたらタイムカードを押して
ブランコを漕ぐ時間が欲しいな

腕時計の ....
松岡宮さんのおすすめリスト(1204)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いま- 入間しゅ ...自由詩921-4-25
洗面台- 墨晶自由詩4*21-4-10
中古レコードセール(になぎら健壱を見た- 津煙保存自由詩4*21-4-6
ベランダ- TwoRivers自由詩7*21-4-5
- 宣井龍人自由詩10*21-3-30
- 入間しゅ ...自由詩521-3-28
死骸- TwoRivers自由詩15*21-3-15
文章の森での出来事- 道草次郎自由詩4*21-3-15
耳の傾け方を習うのは何よりも難しい- ホロウ・ ...自由詩3*20-3-12
冬の流星- 丘白月自由詩2*20-3-10
あかり_はじまり- 木立 悟自由詩319-11-21
砂時計- ああああ自由詩119-7-25
ナホちゃん- オイタル自由詩4*19-7-7
高架を走る電車の窓から沈む夕日を見つめていた- Lucy自由詩13*19-7-3
看護士と海- ひだかた ...自由詩819-6-28
流れける_を続けとる- AB自由詩5*19-6-28
アボガドのサラダ- 秋葉竹自由詩619-6-27
はだか- 犬絵自由詩519-3-13
6文字の冬- 梅乃花世自由詩619-1-19
初詣- 羽根自由詩20*18-12-29
卒業式- 水宮うみ自由詩5*18-12-27
分身- ミナト ...自由詩518-11-24
日々- 帆場蔵人自由詩418-11-21
耳鳴りの羽音- 帆場蔵人自由詩3*18-11-14
- はるな自由詩818-11-11
伝えられてきた言葉- 帆場蔵人自由詩5*18-11-11
夜_- ゴデル自由詩7*18-10-23
未詩・秋のはじまりに- 橘あまね自由詩2018-10-20
手袋はとってください- AB自由詩518-10-17
破裂- ミナト ...自由詩2*18-10-16

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