月子は、私の母のことだが、死ぬべきである
私は川沿いの円環を下り荒れた祭壇、
八百万もいれば中には中々に信じがたい神もいて、呪いを司る針金虫の神の祭壇に
軽く手首を切る


月子は海に行 ....
 今日もよく働いたものだと
 よろよろペダルをこいでいく
 農業振興道路
 なにとはなしに空見れば
 何日目の月だろう

 月はやっぱり女なのだ
 スナック『夜空』のナンバー1ホステス
 ....
僕は昔バスで湘南まで足繁く通っていたものだった。夏の駅前にたむろする女の子たちの姿を目にすることが、僕は毎年の楽しみだった。そうであるとはいえ、コロナで昨今は、でも、そんな姿も見かけられなくなってはい .... 都市の封鎖をせねばなるまい
深夜
高層ビルの執務室で
知事は決意する
この街は奪われた
というより
借りていただけだったのだ
そのことを忘れて
好き勝手やりすぎた
知事は体の向きを変 ....
   ザクロが割れたのは
   季節のせいだったか
   ザクロの成熟のせいだったか
   どっちだったのだろう

   喝采のように
   祝祭のように
   姉の頭部が開 ....
改めて、断片は…、瀬戸内海に浮かぶ島々。のどかな海原を余白に、漁師の衣食住を――労働を砂浜に託す。


不在をノックする。無言を聴き、沈黙を語る。3・14159265358979… 今日も改札口 ....
{引用=むしたちは 鳴いていた
ひとつ
ほしがきて ひとつ ほしはさり
 鳴いていた むしたちが


 ひかりをとじ
ぜつぼうてきな ひかりをとじ
しのびくる
せいけつな のぞみを
 ....
    夏の夕暮れに躓いた
    石ころがあったわけじゃない
    何もないからこそ躓いた
    すぐに起き上がったが
    膝を痛めた
    夕焼けが眩しかったの ....
父親のことを書こうかと思う
優しい男だ
優しさを通り越して
気弱であった
かなり痩せ型で
ひょろひょろしていた
まあこうして
兄も私も
それなりの社会人に仕立てたのだから
立派な大人 ....
壁に掛けた絵が傾いて
棚から雑誌が滑って落ちた
花瓶が床で砕けて散った
みんな急いで外に出た

電線が揺れていた
千切れるほどに揺れていた
笑ってる人もいた

隣の建物で大きな音がし ....
' 水素60% 酸素26% 炭素11% 窒素2.4% その他
' ぼくの身体を構成する原子は宇宙の始まりから在る
' ぼくの身体を構成する原子は宇宙の終わりまで存る

ラスコーリニコフは身体 ....
  それはまるで
  昨日の太陽のさんさんと
  眩しいばかりの煌めきで在り
  今日の雨のしとしとと
  深く深く浸み込むさまで在り
  いつかの風がそよそよと
  凪い ....
本当に困ったときには
道路標識の人型が助けてくれる

人通りの少ない深夜
こっそり
丸や三角の金属板から抜け出して
うなだれる誰かの肩に
ぽん、と手を添える

自転車を遠巻きに眺める ....
昭和の時代
夏場にレコード盤が
熱で曲がることがあった
昭和の時代
音楽は生ものだった

令和の時代
音楽配信が充実し
うまい、早い、安いを実現
音楽は冷凍食品となり
再現性を競っ ....
弛緩する全景
すり抜けてゆく数々の春夏秋冬
繋ぎとめていたかった面影ばかり霞んでゆく

夕陽を背に
手を振り合ったランドセル
当然のように
その先には明日たちが
待っていた 待って ....
自転車を
練習している子供
を見守る父親
をベンチで見据え酒を飲むオヤジ
を横目に通り過ぎるカップル
を素早く避ける宅配の自転車
が行き交う
駅前広場
をホームから見ている会社員

 ....
 手を洗ってばかりいる子供は

 同時に

 髪の毛を抜く子供で

「地獄」と云うものは

 それは「毎日」の意味だった


 夜

 布団の中で

 この世のあらゆる汚 ....
とある大型書店にふらっと立ち寄ると
中古レコードのセールが行われていた

 …ArethaFranklin…
  …ChakaKhan CurtisMayfield…
   …Dia ....
こんな寒い夜だから
いつまでもここにいよう

(非常の際は、ここを破って
 隣戸へ避難してください)

自分の不本意を私にぶつけて
ここに閉じ込めた母

あの時見た一等星は
今日も ....
そのとき
時間という観念が
背後から消えていた

理由は知っていたが
理由という言葉ではなかった

歩くという足の動きは
私自身なのだろうか

蠢くものや湧き出すもの
がズリズリ ....
月の裏側を探して歩く
靴底と地面の
密接な関係を考え

石ころの下の
虫たちの暮らしに
思い巡らし

息を殺して
押し入れに隠れた
かくれんぼを思い出す

暗闇を浮遊する夢
 ....
前方不注意で迷い込んだ森で
僕の死骸は笑っていた

それが実に正夢で
私は確かに発狂している

もう望んでない
もう恨んでない
上澄みだけが
強がって

僕を守ろうとした
無意 ....
文章の森に
本の生る木があった
こっちの枝には推理もの
あっちの枝には時代もの
てっぺん辺りに専門書
棘の節には官能小説
若芽には児童書
ある日のことである
その木に甘い砂糖のような雷 ....
眼球のピントは崩れ
右目と左目があさっての方を見る
世界は歪んでいる
その目には確かにそう見える

交通課の事故処理ばかりを目にした一日
救急車で運ばれる誰かの呻き声
深刻そうな顔し ....
長い間ずっと
君は何を思っていただろう
僕は何もしていないから

長く果てしなく長く感じる
僕は君の愛に応えていないから
どんなに愛してもとどかない

なんと小さい人間だろう
一緒に ....
羽も 曇のかけらも息苦しく
空の喉から吐き出されている
水平線に生い茂る咳
白く白く渦まく風


動かぬ曇の歯車が
動かぬままに重なりつづけ
やがて月に照らされながら
 ....
砂の時計をひっくり返し、3分待ったらふたたび汗にまみれてきっと目覚めるだろう。階下で眠る私の家族を起こさぬようにそうっとタオルをとってふたたび夢にそなえる。祈りを言葉にかえてとなえる。

 ....
ナホちゃん
花を摘んであげよう ほら
短い時の中に隠れていた
にじんだ星みたいな花です

 砂利の敷かれた軒下で
 開いた春のままごとの
 ほんの少しのお客さま
 困った顔のお客さま
 ....
わたしの前の席が空いたけど
今しも都市のかなたに沈もうとする大きな夕陽を
見続けていたかったので
座らなかった

燃え滾る線香花火の火球のような
太陽だった
それを反射して真紅に光る壁面 ....
暑い
むしむしと暑い
〈病院の冷房は皆さんの健康のため26度設定です〉
自律神経失調症の僕は
ぼうっとしてしまう
ぼうっと遠い海を思う
青く涼やかな海原が
静かにたゆまず波打って
潮の ....
松岡宮さんのおすすめリスト(1219)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海へ、それが寄生虫の意思だとしても- useless自由詩721-10-12
月の帰り途- 平瀬たか ...自由詩3*21-10-11
夏のどこかで- 番田 散文(批評 ...221-10-7
ロックダウン- やまうち ...自由詩1*21-10-1
姉のザクロ- 山中さん ...自由詩13*21-10-1
「あとがき」に変えて- 空丸自由詩9+21-9-29
ことづて- 丘 光平自由詩321-9-27
夕暮れに躓く- 石田とわ自由詩5*21-8-21
愛のかたち- umineko自由詩621-8-17
数日遅れで花は咲いた- 妻咲邦香自由詩2*21-8-17
志向―在る- ゼッケン自由詩221-8-11
雨上がりの日に- 石田とわ自由詩8*21-8-9
助っ人- やまうち ...自由詩1*21-7-30
夏のレコード- イオン自由詩5*21-7-24
重底音- komasen333自由詩3*21-7-24
いま- 入間しゅ ...自由詩1021-4-25
洗面台- 墨晶自由詩4*21-4-10
中古レコードセール(になぎら健壱を見た- 津煙保存自由詩4*21-4-6
ベランダ- TwoRivers自由詩7*21-4-5
- 宣井龍人自由詩10*21-3-30
- 入間しゅ ...自由詩521-3-28
死骸- TwoRivers自由詩15*21-3-15
文章の森での出来事- 道草次郎自由詩4*21-3-15
耳の傾け方を習うのは何よりも難しい- ホロウ・ ...自由詩3*20-3-12
冬の流星- 丘白月自由詩2*20-3-10
あかり_はじまり- 木立 悟自由詩319-11-21
砂時計- ああああ自由詩119-7-25
ナホちゃん- オイタル自由詩4*19-7-7
高架を走る電車の窓から沈む夕日を見つめていた- Lucy自由詩13*19-7-3
看護士と海- ひだかた ...自由詩819-6-28

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