ねえ みんな
うちのパパとママみたいに
仲良くなってよ

僕はグレー
白と黒から生まれた

パパはサッカーの方が
ママはラグビーの方が好きだけど
いつも三人で一緒に応援するんだ
世 ....
ウッドデッキの
木と木の間の細い隙間に
花びらがすすっと入っていくのを見た
少し離れたところから
目を凝らすと虫が抱えていたようだ
蟻にしては大きかった
ごく小さめの細身の黒っぽい蜂の ....
夜、仏間でおつとめが終わり最後の合掌を済ますと、決まって
庭の古井戸から、ぽちゃり、と何かが落ちて、沈んでいく音が
する。         


私の中に井戸ができた。悲しいことがあるとそ ....
本を包む帯の中には
太鼓判を押す文字が踊ってる

いちばん最初に読むページなので
遠くからでも分かるようにと
フォントのサイズが大きくなるのだ

最後まで読み終えたとしても
僕たちは帯 ....
八月に入って
夏の子が孵化した
春の子はカラスにやられて
しばらく空き家になっていたキジバトの巣
避暑に出かけたカラスがいない間に
夏の子はすくすくと育った
キジバトの巣は我が家のケヤキの ....
蝉の殻が凍る
日没
静電気だらけのコートを着る
日没
じゃらじゃら冷たい硬貨を取る
日没
人がすれ違う 人が追い抜く 人が追い抜かされる
日没
前の人が付けているマスクが白い
日没
 ....
お婆さんが倒れて
救急隊員がやって来る
喫茶店で
我々はがらくたを注文した
ても子伯母さんが居た
てく一伯父さんも居た
てくいち伯父さんは歯が再び生えて来たようだ
三階の部屋の明かりは付 ....
信者が姿を消した
あんなに何かを祈っていたのに
礼拝堂はもぬけの殻
村の人たちは捜索を始めた
くもり空の下
くだものの飴と傘をたずさえ
情報はなにひとつない
あっぱれな行方のくらまし
 ....
月までは案外近い
いつか行き来できる日もくるかも、と
あなたはいうけれど
それが明日ではないことくらい
知っている
人は間に合わない時間が在ることを知っていて
間に合う時間だけを生きてゆく ....
どこからもとおくの
きみの手足をゆらす風の音
あめの、
裂いたひかりをまねる
キュービック

点をつないで
線をえがいて、それからの
ことは
どうだってよかった
ひだりの
 ....
みんな絶望しているだろうか。地球からはるか何億光年離れた宇宙船の中で、鳩時計が顔を出す。みんな絶望しているだろうか。テリーは顔に空いている全ての穴から血を流しながら、多分、歌っている。滅亡に関する歌だ .... 秘密基地に入っていくところを 僕に 目撃された女の子
名前はMm子
とにかく意地が悪い
ホームルームを掌握していて 気に入らない男子を次々
処分する
恐怖の罰ゲームで 僕の仲間は絶滅に近い
 ....
殺菌されているような灼熱の中
塞がれてはいないが、とうに朽ちて
忘れられた路の、ひび割れた路面に
おれが求めるうたはいつだって落ちている
摩耗したスニーカーの靴底で、搔き集めながら歩いてゆ ....
真夏の太陽が
目に厳しい午後
思い立って
アスファルトの上を
走ってみる
全力で
走ってみる
緩やかに
変わっていく景色
穏やかに
蘇っていく記憶
息が切れて
走れなくなった時 ....
いま
ひとつの時代が眠り
役目を果たしたことばのように


道は
だれのものなのかと
鳥たちは空を描き
風を奏で


野にまかれた
名もなき祈りに
わたしたちを見つけた日
 ....
廃線になった駅のベンチに行ってください
コスモスが揺れているのがみえますか
だれもこない駅の伝言板に
「おかえりなさい」とだけ 書いておきました

ベンチの下に 海の紙でできた封筒を隠し ....
サキソフォンが夜の道を歩いていた
あたり一帯高級な黒の絵の具を塗りたくったようで
サキソフォンだけが金色に輝いていた
暗闇は光を理解しなかった
途方に暮れかけたころ
黒くて大きな人がどこから ....
ガラスのように光るその蛇は
青草の影を躰に映し
すべらかに移動していた
怖くはなかった
わたしを無視して
まっすぐ母屋に向かっていくので
なんとか向きを変えさせようと
木の枝で
行く手 ....
かもめの母親が
息子が空と海がぶつかる
水平線の音が聞きたいと行くのを
母親はコンビニで買ったかっぱえびせんを
無理やり嘴に突っ込み引き止めようとしている

私の親友の彼女が
 ....
赤々と燃える送り火を眺めながら
今年も夏の終わりが近いことを知り
一抹の寂しさが、胸を過る

盆が過ぎれば間もなく
朝の空気が変わる
早朝、太陽が昇る前
ほんの少しだけ
軽くひんやりと ....
恋に破れた少年少女が
涙を飲んで登る坂の事を
心臓破りの坂と呼んでいる

桜の花びらが頭の上で
残念賞の冠を作り
渡しそびれた手紙を破ったら
季節外れの雪が降るらしい

好きですの一 ....
電球が一つ
ユラユラ

何も感じない身体

手足に拘束具

鼻の頭が痒い
「小人さん 掻いて下さいな」

いつもカカシのタカシが言ってた
きっと動けなくなるって

「私は好き ....
卵の割り方を失敗すると
崩れた黄身と白身のバランスが
太り過ぎた満月に見える

その上に垂らす醤油の数滴は
血管のように浮いているけれど
いずれこの卵も消化されて
新しい血管に生まれ変わ ....
私は泣いた
君という海の波打ち際で

不器用さを
愛おしさから
短所に変化させたのは
慣れすぎた歳月と
甘えすぎた気もち

海辺に向かって
手を繋いだ瞬間を
覚えてい ....
最初は風だ
いつもと違う風が吹く
これから強さを増すと感じさせる
風がブルンと唸る

そして陽光
青い空が翳りを見せる

しばらくの静寂
静かに移動する雲
灰色が浸透し

雨垂 ....
薔薇の蕾は美しい
少しづつ開いていく姿も
この世のものとは思えないほど艶かしく美しい

だが咲ききって
たちまち黒ずんでいく花芯も露に
剥がれ落ちるのを待つさまは
あまりにも見苦しく
 ....
神様が天の川の向こうから見ている

私の錆びた核を見ている

錆びが広がり崩れ落ちる私

天秤座の反転した夜空

その中の一粒を飲み干して

天の川向こうから見ている

星が一 ....
ことばに小さなドリルで穴を開けていく。覗くとことばの裏側が見えるので試しにやってみて欲しい。小学生や中学生の夏休みの自主課題に合っているかもしれない。ことばを選ぶのが難しかったら、分厚い辞 .... 宙に 浮かんだまま 漂っている
意識

ふらふら
 ふわふわ
  流れ続ける時のなか
   痛みながら呻きながら
   肉と繋がり
  引き留められ
 わたしの在り処を
探してい ....
朝を折りたたみ
昼を折りたたみ
犬を折りたたみ
猫を折りたたみ
自宅を折りたたみ
通りを折りたたみ
横断歩道を折りたたみ
バイパスを折りたたみ
街を折りたたみ
都市を折りたたみ
飛 ....
松岡宮さんのおすすめリスト(1153)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
グレー- 自由詩217-9-20
ウッドデッキの細い隙間に- Lucy自由詩8*17-9-19
その井戸- 為平 澪自由詩417-9-17
- ミナト ...自由詩317-9-15
朝の日記_2017夏- たま自由詩12*17-9-14
末期的な日没- 百光年自由詩217-9-12
目覚めた- 間村長自由詩917-9-10
信者行方不明- やまうち ...自由詩3*17-9-9
秋窓- そらの珊 ...自由詩23*17-9-8
ペシェ- むぎのよ ...自由詩417-9-7
あの滅亡、この滅亡。- 芦野 夕 ...自由詩217-9-5
ザ・秘密結社- 片根伊六自由詩217-9-3
羽音の思惑(かべのなかから)- ホロウ・ ...自由詩2*17-9-1
ふるさと- 寒雪自由詩217-8-30
晩夏の庭- 丘 光平自由詩1817-8-29
おかえりなさい- るるりら自由詩15*17-8-28
サキソフォンが夜の道を歩いていた- やまうち ...自由詩3*17-8-26
優しい人- Lucy自由詩21*17-8-26
聞きたい音- 羽根自由詩15*17-8-25
送り火- 忍野水香自由詩817-8-18
外側の心臓- ミナト ...自由詩2*17-8-14
旅立ち- kino125自由詩117-8-13
卵かけご飯- ミナト ...自由詩1*17-8-11
波打ち際で泣く- かんな自由詩1217-8-9
雨が続く夜- 坂本瞳子自由詩2*17-8-7
グレーピンクのモーツァルト- Lucy自由詩7*17-7-27
錆びた星座の向こう- 倉科 然自由詩217-7-25
キリモミングフィールド- かんな自由詩4*17-7-24
わたし_の- ひだかた ...自由詩11*17-7-21
折り紙- やまうち ...自由詩11*17-7-18

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