静かに
狂う私の
闇を聴くと
小鬼の無邪気な
笑い声
手をふるときは
まっすぐになってさよならに添えられ
指切りをするときは
その関節はやわらかく曲がる
一番ちいさな指

小指が
だれかの小指と出会うとき
非力な小指ゆえに抱き合うことがで ....
影の遠さの
悲しみに
似た
ほほ笑みも
ありますね
雪解け水の
光る


私を流れていく
しっ黒の
空に
遠雷
いのちの
ふるえ
ある日、あなたの背中に
窓があるのを見つけた
開けてみると
普通に外の景色があった
眩しければ鳥になるといいよ
とあなたが言うので
わたしは鳥になって
空へと飛びたつしかなかった ....
それから
私の
ほほ笑みを
いのちに
くべている
君の肩幅に
まだ幼い
春の光

僕は壊れた掌を
修理しながら

真新しい
君の名前を
口遊む





(初出 R6.3.15 日本WEB詩人会)
銀河の岸で
小鬼が一人
青い小花を摘んでいる
小鬼は気付き
私に手をふる
みなさま、こんにちは、拝礼^^

ん、みなさまは、「 五行歌(ごぎょうか)」って聞いたことありませんか?
五行歌とは、一言で言えば、「五行で書く詩歌」のことです。

五行歌の 創始者は、 草 ....
え、みなさま こんにちは、拝礼^^

今回は、「 五行歌( ごぎょうか )」という詩の形式などについて少し触れたいと思います。

五行歌の 創始者は、草壁焔太( くさかべ えんた ) 先生です ....
私の小鬼とは、簡単に言えば、こころの中の もう一人の自分が この小鬼なのです。
これは、私の精神世界内でのこと。
でも時々は、この小鬼が、現実世界で私の五行歌などに登場します(笑)

🍀実は、 ....
在る
だけに見える
石にも
詩(うた)がある
幾億年の
宇宙の

涙を
零し
沈黙する
自分のなかの
おまえとの
秘密には
傷もあり
宝もあり
ふしぎなことを
経験すると
ふしぎなことが
ほんとうに思えるんだ
魂は永遠にいっしょだよ



銀の三日月は
私の胸で
ほほ笑んでいたよ
夢が叶うとは
知らずに
光る風光る
風に乗る雲へ
さようならと
手をふる
風の子




鈍色の空の
雲間から
光がさしこんで来て
いのちに灯る
いくつもの別れを
得て
知った
大切な悲しみに
私はつくられている
回旋塔の葬列を
ひとり
見送る
詩人は今日も
生まれる



遠雷は

私を
弔う
永遠



さようならの後は
何かの
始まりの時
約束を
思い出す
ほら、見てごらん
指先が少し光っているよ

表情のない肖像画が呟いた

ベランダに出て
夜空に透かしてみたけれど
少しも光っちゃいない

ん… 指が石化している
でもキーボードを打 ....
漂いに雨の降り
彷徨いに晴れ上がり
あなたの瞳に広がる砂漠
水を求め深井戸へ降り行けば

底から溢れ流れ出る思惟の力動線、

直観を掴み取り世界の在り生成するを
体験させ意識化させる認 ....
はたせなかったやくそくが
はたされないまま
はてまで
つくられたみち
はたして
はたされないものを
はたすことが
やくそくだったのかも
わからないまま
はてまで

初出 日本we ....
草紅葉の
風色を
みつめる
ほほ笑みのかげりは
遠いこの横顔
大切な悲しみは
零れる光であり
いのちの傷です
静かさに「悲しい」
とつぶやくのです
遠くを
みつめる
まなざしが
今を深くして
果てしない
一雨過ぎればそれはがらんどうな九月の空

晴れた午後には青いト短調のひとふしが流れる

鳥の運命しか知らない僕らは

夏ぢゆう播き散らされた花の残り香に狂つて

澄んだ微風の失 ....
意識の無色透明に
打ち寄せる光の波
次々と次第に激し
残響の打ち重なり
立ち上がる無色透明、


しずかさに
うちひろがる
ひかりのざわめき
とおくちかくあわだち
色付きながら次 ....
空 深くなる
青さは
掌の
届かない
いのち
それから
ごめんなさい
ありがとう

銀河の岸の公園にある
古びた青色のベンチに座り
星々をぼんやり
眺めていると
向こうから小鬼がやって来て
私の目の前でにっこりほほ笑み
「こん ....
光る風に
{ルビ戦=そよ}ぐ影
これも運命 天の自由だと
思う
塔野夏子さんのおすすめリスト(1178)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
※五行歌「小鬼の無邪気な_笑い声」- こしごえ自由詩8*24-4-4
指切り- そらの珊 ...自由詩12*24-3-29
※五行歌「悲しみに_似た_ほほ笑みも」- こしごえ自由詩7*24-3-29
※五行歌_「_私を流れていく_」- こしごえ自由詩4*24-3-25
※五行歌_「_いのちの_ふるえ_」- こしごえ自由詩4*24-3-25
不在- たもつ自由詩16*24-3-23
※五行歌「いのちに_くべている」- こしごえ自由詩4*24-3-17
- たもつ自由詩824-3-16
※五行歌_「銀河の岸で_小鬼が一人」- こしごえ自由詩12*24-2-25
【_五行歌の_本の紹介_宣伝_】など♪^^- こしごえ散文(批評 ...5*24-2-24
【_五行歌について_】_♪^^- こしごえ散文(批評 ...3*24-2-23
【_私の小鬼について_】_- こしごえ散文(批評 ...5*24-2-21
※五行歌「石にも_詩(うた)がある」- こしごえ自由詩3*24-2-15
※五行歌「宇宙の_魂_涙を」- こしごえ自由詩3*24-2-11
※五行歌「おまえとの_秘密には」- こしごえ自由詩6*24-1-21
※五行歌_二首「魂は永遠にいっしょだよ」- こしごえ自由詩8*24-1-18
※五行歌_二首「光る風光る」- こしごえ自由詩5*24-1-15
※五行歌「いくつもの別れを_得て」- こしごえ自由詩3*23-12-26
※五行歌_三首「詩人は今日も_生まれる」- こしごえ自由詩4*23-12-25
ある肖像画- レタス自由詩11+*23-12-19
詩想51- ひだかた ...自由詩8*23-12-19
言葉遊び- wc自由詩823-12-19
※五行歌「遠いこの横顔」- こしごえ自由詩3*23-11-30
※五行歌「大切な悲しみは」- こしごえ自由詩7*23-11-24
※五行歌「遠くを_みつめる」- こしごえ自由詩3*23-11-20
口笛_(旧作)- 石村自由詩2*23-11-10
意識の光景4、五行歌借り- ひだかた ...自由詩823-11-5
※五行歌「空_深くなる」- こしごえ自由詩5*23-11-3
銀河の岸の思い出より- こしごえ自由詩4*23-10-26
※五行歌「光る風に戦ぐ影」- こしごえ自由詩1*23-10-19

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