ハルジョオンとヒメジオンは両方とも正しいとはされない呼び方だ。正しくは、ハルジオンとヒメジョオン。ヒメジョオンは、ちいさな女苑の意。女苑は中国産の野草。また、紫苑の一種姫紫苑(ヒメシオン)と区別するた ....
夕暮れの音楽室で
ピアノを弾いた
平穏で無難な和音
誰がつくりあげるとしても
たとえばそれが夕暮れのサイレンだとしても
F#はF#にかわりはなくて
壁からみおろしている楽聖だって
....
昭和44年3月、神田駿河台の山の上ホテルの一室で父とふたり。曇った窓ガラスを掌でふくと、夕闇の学生街に純白の椿が空から無数に落ちてきた。近所の氷室さんちのおじいさんが丹精込めた庭に咲く八重の、あの白い ....
「ロビン・グッドフェローを探せ」
悪を憎む男
ロビン・グッドフェローを探せ
晩秋の森の奥深くに隠れている
弓の使い手を探せ
見えない未来とさかさまな世の中
逆転の力学を背負って迷っ ....
私の中に
さかなが棲む
私の知らない
さかなが棲む
何も知らないくせに
あなたは
さかなを求めてる
そうして
私は
さかなを解き放つ
自在に泳ぎ
反らし
そこは ....
覚えてる
迷ったときの指先のちょっとした仕草とか
暑い室内でむっと漂ってきた身体の匂いとか
正午、君がサイレンの口真似をすると
僕らは作業を中断して
いつも小さな昼食をとった
今日 ....
フラッシュしたのは、オレンジ色。
ずるりと抜けて、ぐらりと揺れた。
痛みはまだ感じない。
きっと、それほどのスローモーション。
飲み込まれそうで、
飲み込まれたくなくて、
限り ....
明日が今日になってしまった真っ暗な道で、アルコールの心地よい浮遊感に酔いながら、ふと目をやったドブに捨てられていた昆虫の図鑑からは、蝶のページだけが、まるでヒステリックな女が引き裂いた昔の男の写真のよ ....
サイレンサーに縛られた心持ちで
公園まで歩く
遠くの方から
チューニングのずれたストロークが
ジャカジャーン
いっそのこと
走り出そうか
走り出そうか
空から
オープン! ....
土くれの上で
ブクブクと肺をうごかして
息を吸う
息を吐く
それから
しらじらとした空気の中で小さくワルツをする
手はこう、角度はこう、小さく、チラチラと、
....
彼女達は最初、陳列されたギターのように
黙っていたんですよ。しゃべってましたよ。
でも値札って標準語ですよね。せやから関
西から来てるけどちゃんとバイリンやで
っ ....
昔住んでいた家の近所の円柱形のポストから
私に 手紙を出したいんです
近くには小さな神社 小さなトカゲが住んでます
土を掘って数センチ グレーの粘土質の柔らかい土が現れて
ころ ....
あなたが
ほんとうに
マヨネーズを
好きだとしたら
貴女が明日
迷い込むのは
迷子の世話する
児童相談所ですね
あなたは
可愛い子を
相談なんぼで
空売するなんて ....
/かたつむりの貝には
/
/ /
雨の音が溜まって
/
/
/
....
みつべえさんの「そろもん」シリーズについて、書きたい。このシリーズは、「噴水の話」からはじまり現時点で「王の話」まで、30作品以上が投稿されている。すべての作品にリンクを貼るのはめんどいので、みつべえ ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする
抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ
産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした
今も少し
する
....
ひあみ珠子さんのおすすめリスト
(16)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ハルジョオンとヒメジオン(親指1000字エッセイ)
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
6+*
07-6-20
音楽について
-
佐々宝砂
自由詩
4
07-6-8
美しい朝についての記述
-
芳賀梨花 ...
自由詩
5*
07-4-4
Nobember_Tales.
-
芳賀梨花 ...
自由詩
9*
07-1-21
さかな
-
umineko
自由詩
6
05-2-16
サイレン
-
たもつ
自由詩
36
05-2-16
ボクサーは深海で眠る
-
イグチユ ...
自由詩
2
05-1-19
脱出
-
大覚アキ ...
自由詩
3*
05-1-19
ミュート
-
AB(な ...
自由詩
3
05-1-19
大森林
-
嘉村奈緒
自由詩
13*
04-12-29
三味線と一尺玉
-
Dr.J ...
自由詩
2
04-12-23
赤いポストと遠い夜
-
千月 話 ...
自由詩
8*
04-12-22
マヨラー
-
あおば
自由詩
3*
04-12-22
降りそそぐ
-
半知半能
自由詩
4
04-12-21
【批評祭参加作品】おーい、そろもん!
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
6
04-12-19
かわいい匂い
-
チアーヌ
自由詩
71
04-10-4