砂場に散らばるコトバを見ている時に
私は居ない
コトバは私の方をじっと見ている
私を見ながら
私の名前を砂場に並べてみせた
私は後ずさりする
後ずさりする時にも
私は居ない
コトバ ....
交番の蓋を開けると
砂漠が広がっていた
砂漠には机が置いてあった
引き出しはすべて
取り外されていて
古い思い出は無く
新しい思い出も
もうしまえなかった
雨上がりの
虹がか ....
苔むした頑強な石壁は
まるで全てを否定するかのよう
密閉された空間で闇は蝕む
どこから漂ってくるのか
鼻につくような死臭
夢みたすべてを否定するように
まるで白い点のように見える光は
....
折れそうな意志と、割れそうな石
君は私をみず、
語らいの時計をみていると云う
なにもみないことと
同じだねと云うと
私に聴こえない
怯えた声で言い訳をするね
祈りには美 ....
何故、ひとはこんなに淋しいのだろう
最後に孤独を感じたのはいつの日か
もう思い出せない
生き残ることに必死だったから
孤独を感じる暇は無かった
夜になるとホッとした
夜はい ....