バスに乗る、中に滝がある
気持ちが良かった
気持ちが良かった
さよならをたくさん知った
ぼくは、さよならをたくさん知って、気持ちが良かった

椅子の上、窓を閉めなかった
爪を噛んでい ....
婚姻関係を結んでから
生殖行動をするものだと
固く信じていた王子が
足萎えの人魚と恋に落ちた

王子はすぐさま王妃に
美しい歌声を持つ人魚を
紹介したが
王妃はその姿を見て

あれ ....
 ことば

にんげん
とか
やさしさ
とか
ほほえみ
などなどたくさん
わたしが好きなことばたちがあるが
その印象はけっしてたくましいものではない
大抵いつもかたかたふるえていて
 ....
かまぼこのカーブはいつまで美しいだろうか

遠くに霞んでいるトンネルの入り口
小雨が降りはじめ暗い匂いがする 
黒く濡れた何かが静かに入ってくる

そんな車からさっと降りた
姉さんは真っ ....
 顔に困ったと書いて道を塞ぐ

 河豚に中るかのように禍い降りかゝる

 路地先まで迎え出てきたポメラニアン

 一瞬も止まらずに身体のあちらこちら動く

 今日も身体の欠片どこかに置 ....
モランディのように


一生




静物画を描いて生きてゆきたい






三人の妹に世話をされながら






 ....
こんばんは
こんばんはといえば夜ですが
夜に
なっても
まぶたの裏が痛みます
きっと
蛍光灯のせいでしょう
蛍光灯は
しろっぽくって
あおっぽくって
だから
 ....
「東京は






























 ....
生きているかぎり
食べない人はいない
だれもかれも食べている

そのありようは
そのままその人の日々を反映して

丁寧に手をかけた一汁三菜も
インスタントに湯であたためたものも
凍え ....
地域で暮らす障害者と住民達の
出会いと交流の場として
「ふれあいコンサート」を
開催したいので是非とも
札幌で活動している「北方派五分楽団」にも
出演して欲しいのです

暮らしの中で
 ....
ごはんのにおいがするから帰るよ
造花だらけの無菌部屋
ねえでも
ここがわたしたちの家だけど?
去年とおととしのカレンダー
うーんだけどかえらなきゃ
裏返しのくつ下を
拾わなくちゃ ....
僕は土の中なので
蟹は食べない
冷たい濡れた内側で
蟹は食べない
蟹は食べない

のたうつ雨の日も
ひび割れる晴れの日も
泥の壺の中でぬめっていた
ひどい気分になるときもあるけど ....
 もうそれでいいから、

 トゲのある赤茶色のスイッチを押して、

 好きなように錯覚して
 どうか終わりにしてください

 ガラスと夜とでできている
 とてもきれいだったものの温 ....
冷めた目でスープを飲んでいる日差し


人間に人間を埋め明日へ行く


ひかりのさきに星があると信じた


無数の手 言葉で耳は塞がれる


ひとりごとみたいにそっと外にいる
どもりのQ太は


いっつもしまいにどもりよる



おばけのQ太郎の話ししてた小学校の時に
「Q太、た、た、た、、」って

「郎」が全然出てこんくて

あ ....
 ひな人形の首落ちる

 経験がまるで役に立たず鏡見つめる

 おんあぼきゃべいろしゃのうそこまでやっと覚えた

 きょうはよくくるくる回った

 ふるさとは回る水車の音に満ち
誰何する声のさなかのスイカ割り


数式といっしょになったお葬式


お惣菜コーナーにある物心


思い出す泥の匂いと冷たい火
緑色が頭に浮かんだ
ほほう
次はそうくるか
真っ赤に染めたこともあった
どっちつかずの黄土色のことも
やけっぱちのように黄色く塗りたくった
水色で鎮めようとしたことも
そのときどきで
 ....
壇上で喋っているおれに向かって、観客の少ない客席からひとりの男が立ち上がり、
男は胸に赤ん坊を抱いているようだった、制止する者はおらず、
男は壇上に上がり、おれの前に立った
殺してやると言う代わ ....
下書きは上書き保存するたびに上へ上へと上がっていった


ニコ動の「弾幕綺麗」ってコメントもアイラブユーの意訳かもしれん


脳が2つあれば眠りながら飯を食うことだってできると思う

 ....
          雜文

 オレはただ寢ていた

 朝、何度かドアチャイムが鳴ったと思う 無視した

 もう午後だったと思う

 そのうち

 うるさいサイレンが聞こえた

 ....
弟の家には

尻尾がある生物が居るらしい

網戶を半開きにしていた處、

勝手に入ってきて、そのまま定住したのだそうだ


洗面臺や便器にうずくまったりしないし

胡瓜を見て氣絕 ....
ティンカーベル。ノーフューチャー。
もっともっとルーザー。
800ボルトの戒厳令。町は空っぽ。
怒涛をもたらす真夜中の。真夜中の。
真夜中のノーフューチャー。

ティンカーベル。死刑サ ....
町の図書館で本を借りた
七月十四日が返却期日で
「ありがとうございます。」と
職員の人は言った
清潔な紺のブラウス
白いエプロンの若い女性に
お礼を言うのは
ただで本を借りた僕の方だろう ....
空が何色でも悲しい手をひらく


あの朝は何を託されたんだろう


あなたの断片が刺さりながら暮らす


存在しないから完璧なつばさ


空想を見ているきみの{ルビ瞳=め}のひ ....
モルモット、だぶついたモルモットは
どっか行こうとするのかね
溢れたケージからこぼれて
それから鼻をひくつかせて
これからを考えたりすんのかね

なんどもドアを開けたっけな
どの入口 ....
月に降る
塵の息を踏み
無言 震わせ


空のはざまが膝を落とし
再び立ち上がる
脚をくすぐる布の闇


二 三 五 六と言葉を拾い
左足と右手の小指の寒 ....
夕焼けが寝転んでいるニ年前


何も知らないから知らない場所にいる


俯くと五臓六腑も俯いた


夕暮れが立ち上がるまで影と待つ
きみにならなんでもあげたい
米軍の基地の湖の日没だとか



与えよよ与えよよ与えよよよよ
さようなら、色違いのよしあき




ランドセルに他人を詰め込んでいる
This i ....
土曜日の午後はいつも満室
会うのは今日で最後
ベッドに並んで
チャットアプリを削除する
さようなら。元気でね

父の命日
墓石の花立に梅の枝を挿す
ねえ、元気にしてる?
遅くなっ ....
いるさんのおすすめリスト(95)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
気持ちが良かった- 竜門勇気自由詩3*22-2-16
王子と人魚の話- 板谷みき ...自由詩3*21-12-30
ことば- soft_machine自由詩1*21-12-28
運動_それから- ふるる自由詩1021-12-18
自由律俳句「食べられる退屈」(142)- 遊羽俳句121-12-14
Come_Giorgio_Morandi- TAT自由詩4*21-11-29
寒くなると悲しくなる- よんじゅ ...自由詩2*21-11-12
十一月七日- TAT短歌221-11-7
だれもかれも食べている- 凍湖(と ...自由詩2*21-11-2
北方派五分楽団2- 板谷みき ...自由詩3*21-10-29
ごはん- はるな自由詩421-10-21
蟹は食べない- 竜門勇気自由詩5*21-10-19
正解- 塗絵 祐 ...自由詩321-10-17
咲く光- 水宮うみ川柳4*21-10-13
どもりのQ- TAT自由詩2*21-10-2
自由律俳句「食べられる退屈」(113)- 遊羽俳句121-9-27
物心- 水宮うみ川柳5*21-9-25
緑色か?- やまうち ...自由詩1*21-9-13
絶滅生理- ゼッケン自由詩221-9-4
エレベーターの移動- 水宮うみ短歌2*21-8-28
顛末- 墨晶散文(批評 ...3*21-8-17
Hug- 墨晶自由詩3*21-8-16
リオデジャネイロ_--liodedshanweareo--- 竜門勇気自由詩1*21-7-9
図書の貸し出しと返却について- オイタル自由詩2*21-7-9
きみの地上に- 水宮うみ川柳1*21-6-22
庭のモルモット- 竜門勇気自由詩2*21-6-10
三と常- 木立 悟自由詩221-5-16
夕焼けのタイトル- 水宮うみ川柳5*21-5-11
与えよさらば与えられん- モクモク ...短歌221-4-17
rainbow_covenant- mizunomadoka自由詩621-2-28

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