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荒れ狂う海を見た
 防波堤は決壊し
穏やかな海に遊んだ
 日がな一日泳いで泳いで
甘やかな海を味わった
 夕げに貝をほじくり食べ
律動絶えない海を聴いた
 夜の浜辺に蟹を追い
太陽を溶 ....
今夜は満月 天に貼り付き 
煌々と現の恍惚を照らし出し
巨大なものに呑まれいく恐怖
束の間刹那だけ麻痺させて
街行く人の顔、
白くくっきりと浮き上がらせる
在るもの在るもの
ゆっくりと静止し佇む
夕暮れ時、
宇宙の巨大な静かさ
降って来る降って来る
私は海に帰っていく
歴史という名の迷妄から
少しずつ霧晴れいく
意識の軌跡を携えて
私は海に戻っていく
潮の香満ちるあの浜に
きっときっと帰っていく
独り在ることに触れいく冷気かな

気は動き沈黙のうちに充ちるもの

陶然と我独り在り静かなり
透明な雨が降り
冬の夜を静かに濡らし
私は宇宙の孤独に座る
現の日常の表層が
呆気なく転覆される
その瞬間、
異界の地に
熱風吹き荒れ
在るものすべて
銀の粒子となり
交わり躍り離反する
(広がる広がる光の海!
降って来る降って来る死者の群れ ....
遠い
在るものすべて
遠い


言葉は浮遊し声さざめき
(意味と響きは解離して)
通り過ぎる人、人、人

わたしは母語を失って
記憶の像にうっとり沈み


遠い 

在る ....
死体のような
ひたすら一点に
冷たく凝固していく
気配、
辺りに充ち満ち

私は漆黒のアスファルトを進む

蒼く蒼く結氷する
異界の感触、
次第に足許に広がり
じわりと恐怖に浸さ ....
神走る
跡を追う
ただ痕跡のみ
残す
見えぬものを
聴く言葉、掬う言ノ葉
散らす人

俺は流石に音を上げた
貴女の遠去かるスピードに
流れる石、意志、猪の
猪突猛進
速度増し
 ....
晴れ上がる宇宙の
戸口に立ち手を振れば

降って来る無限の青!

この新年の時を包み込み

森羅万象、在るものすべてを
その清明な静けさに迎え入れる
大年に離れて暮らす我が子想う

晦日にも富士は茜に染まる威容

大年のざはめき寄せるワンルーム
憧れが溢れて来るこの夜、 
空間は全くの無音で
誰かの透明な吐息
遠くわたしが聴いている
純白の気 
立ち上がる
動いていく底から
純白の声 木霊する

風は木の葉を散らし
人は言の葉散らし
瑠璃色の地球は
冴え冴えと
自我の意識の奥に座す
(光ひかり、光の輪)
人は ....
とっくに
日が暮れてしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由

完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
ますます真っ白に
ナッテイク

行き場なし

 ....
白い紙が浮き上がる
この静かな夜
孤独になり
孤独に孤独を塗り重ね
真っ白になる
真っ白になり
巨大な破壊音
脳髄に響き渡り
次々襲う音の洪水、
噴き出す粘性の音柱、
絶えず絶え間 ....
文字、ぼやけていく
文字、白い下地に崩れ
雨に濡れた卒塔婆の梵字 浮き出る

梵字、
雨に艶めき不定形の蠢き
異界の冷気流れ込む

一瞬の

梵字、すっと消え
文字、再び黒々と浮 ....
さささささっ 

走る
すすすすすっ

消える
今ハ
静まり在るもの
森羅万象、
さささささっ
すすすすすっ
ハシル キエル
消え走る!
呑まれ飲んで
また呑まれ

 ....
開けた窓から雨の匂いが流れ込み
濡れていく遠い森のざわめき始めて
貴女の声は透明な水底に沈んでいく
名指され得ぬモノ
今刻々と
降っている降っている

 *

獣の声、
響いていた
死者の声、
響いていた
師走も端に走りいき
年の瀬都会の大渋滞
怒涛の静けさ霊園墓地に
ほの ....
机の上の
真っ白な
紙に向かい
詩を書こうと
意識を集中していると
部屋の左側から
異様な冷気
立ち上がり
彼方の界が
現を圧して
滲み出す


部屋の外では
稲妻物凄く荒 ....
光の空、
いよいよ透明に青散らし
冬、深まる
深まる冬に
強い熱放つ、
太陽は天に貼り付いて

霊園に佇む墓石たち、
しづかしづか 白骨を打ち鳴らす
水を運ぶ両側で

一つの墓石 ....
夢の蝶、舞う
遠去かる
宇宙の縁に触れ 燃えあがり
忽然と消え また現れ

あらゆる現の美をよろめかせ
その軌跡のおぼろな輪郭を
響かせて 響かせて
降りていく
夜空の底へ
降りていく
瞼を閉じて
降りていく

やはらかなそこへ
そこなきそこへ
はらはらはらはら舞いながら
やさしいことのは散らしながら

降りていく
宇宙の底 ....
うじゃうじゃと
うじゃうじゃと
ことば湧く
わくわくと沸く
湧く沸くとわく
湧く沸く湧く沸く
ワクワク ト 鳴って!


くねってみようひねってみよう
やはらかに しなやかに
こ ....
無音の現に
頭突っ込む
頭呑まれて
言葉を捨てる
要らないんだ
要らないんだ
伝達言語、要りません
白壁囲う白い部屋に
伝達言語、要りません


壁を叩く
沈黙の壁叩く
壁な ....
宇宙は雪降り
街は冬晴れ
燦々と照る
太陽渦巻き
宇宙の渦巻き
俺は聴く
銀河が
旋回
する
音を

タタタタタッ
走る走る
芭蕉の奥の細道を
走る走る
タタタタタッ
 ....
陽の光満ち、
無数の銀の矢飛び交うなか
私の意識は泳ぎ出し
遠く貴女の声を聴く

久しく憧れ懐かしい
囁くような貴女の声は
やがて天空に力強く木霊して
飛び交う銀の矢を震わせ
降って ....
風になびく
ススキの穂が
水面を滑る
 
 眼差す太陽にギラリと光り
       
到来した冬は
情け容赦なく
すべてを裸にし
覚醒の輪郭を
与えていく
 
 透徹として刄の ....
水晶の大海開ける冬の空

柿落ちる音に驚き雀散る

冬日の木漏れ陽に歌う見えぬ鳥

紅葉燃ゆ冬日の暮れ子が遊ぶ

万物に灯りをつけて冬陽沈む
秋葉竹さんのひだかたけしさんおすすめリスト(289)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふるさとの海- ひだかた ...自由詩1119-1-31
今夜は満月- ひだかた ...自由詩719-1-22
推移3- ひだかた ...自由詩519-1-19
帰っていく- ひだかた ...自由詩5*19-1-18
独り在る- ひだかた ...俳句5*19-1-17
推移2- ひだかた ...自由詩519-1-16
異界の地に- ひだかた ...自由詩919-1-15
遠い- ひだかた ...自由詩1019-1-9
境界域- ひだかた ...自由詩419-1-6
ト_なって14_元日の神々- ひだかた ...自由詩7*19-1-2
新年に- ひだかた ...自由詩6*19-1-1
大晦日に三句- ひだかた ...俳句318-12-31
夜の響き(改訂)- ひだかた ...自由詩518-12-29
ト_なって13__空無オン!- ひだかた ...自由詩4*18-12-29
ト_なって12_孤独_- ひだかた ...自由詩518-12-28
ト_なって11_フルサトへ- ひだかた ...自由詩418-12-27
出来事- ひだかた ...自由詩318-12-25
ト_なって10_飲む呑まれる- ひだかた ...自由詩318-12-24
推移- ひだかた ...自由詩1018-12-23
ト_なって9_声へ- ひだかた ...自由詩5*18-12-22
真っ白な紙- ひだかた ...自由詩618-12-19
師走の墓参- ひだかた ...自由詩8*18-12-18
夢の蝶- ひだかた ...自由詩9*18-12-17
降りていく(改訂)- ひだかた ...自由詩6*18-12-16
ト_なって7_沸騰宇宙- ひだかた ...自由詩5*18-12-16
ト_なって6_白い部屋にて(改訂)- ひだかた ...自由詩4*18-12-15
ト_なって5_声ことば- ひだかた ...自由詩2*18-12-14
- ひだかた ...自由詩818-12-12
冬よ、進め- ひだかた ...自由詩8*18-12-9
冬日- ひだかた ...俳句318-12-9

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