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新年の夜が深まり
姿を持たぬ思考たち
五感の縛りから解き放たれ
星空の下で踊り出す
遠い過去へと遡行する
魂の営みの始まりだ
透明な窓辺で落ち合って
僕ら、それぞれの旅に出よう
肉を携 ....
静けさの含み持つ何か 
自らの心落ち着いた時に
期せずしてやって来る何か

過去へ遡行しながら
未来から到来する
未来から到来しながら
過去へ遡行する

胸奥から込み上げ溢れ 溢れ込 ....
連綿と続く人生の
響きの中に目覚めていて
この生の端緒と終点が
螺旋を成し繋がっていくのを
底の底で見つめている

それは焼け野原に咲く真っ赤な薔薇
何処にも行けないと知っていて
静か ....
雲 流れ
流れ 雲が空をいく

ぽっかぽっかり青を裂き
気流の鳴る音、響かせて

澄み切る初冬の夕暮れに
荒れる呼吸を収めては

私の宇宙を横切って
流れ 雲が空をいく


 ....
ふう
どうしようもねぇな
この寒さは
孤独が過ぎて
凍えちまうよ

慕い親しみ忍んで孤独
夕の巨大な富士ヤマの如く
この身に迫り来るけれど

やっぱり耐えていくしかない、んだな
 ....
何一つ
忘れてはいないんだよ
ただ、忘れたふりをしてないと
今此処に在ることが
本当に本当にしんどくなるから
そういうことにしているだけなんだ

 緑の細胞に繁茂するミトコンドリア
  ....
かなしみの
青が降る
透明、
ただ透明に
なっていく
己の体
幾億もの幾兆もの者達が通った道
途、未知、溢れ
枯れ果て、移行する
光の奥の
ふるふる震え揺れ
時の間隙縫い
開く ....
月は夜空に煌々と
波は浜辺に打ち寄せて
酔いどれ共が歌っていく
銀の夜道に眩めきながら
酔いどれ共が歌っていく

波は白波
満月の
光に照らされ
行くあてなく
土塊と化した酔いどれ ....
日々がどよめいている
宇宙が波打っている
『遠い遠い』と手を振る君

)何かが湧き起こり
)何かが沸騰して
)すべてが終わり
)すべてが始まろうとしている
)名状しがたい何物か ....
折り重なる記憶の襞が
一枚一枚剥がれ落ちては色褪せ
何の感情も伴わずに
震えている、震えている 
脱力して

欠落はせずに
只々遠く平板になっていくもの

反芻される記憶の渦に
今 ....
痛み 超え
恐怖 超え
快楽 超え
嫌悪 超え
絶望 超え
希望 超え

死を前にして、死を前にして

外界 銀に照り映え在る
 純粋にオドロキ確認し
内界 漆黒の光点広がり在る ....
声と声が木霊する街角で
チョークを引っ張り
路上に描かれていく線と線
子供はガッタンゴトンと身を揺らし
列車はゆっくり出発する

世界が微睡む午睡時、
すべては無垢に浸されて


 ....
青、
樹間に揺れ
白い巨鳥、
羽ばたいて
僕は行く
天に呑まれ

光の矢、光の矢!

蒼穹は割れ
漆黒の宇宙が唸っている
新年 開けて、街 静か
枯れ葉サクサク踏む森も
川沿い遊歩道歩く人も
透明レンズの瓶底を
斜光に照らされ輝いて
無音無音、また無音
青く濃くなる天空を
見上げ私はベンチに座り
ゆったり ....
樹間から
覗く冬晴れの青、
ふるふる震え
落ち葉舞い散るこの夕べ、
時はすっかり透き通り
遠い記憶を辿りいく

)何があったか
)細かいことは忘れちまったが
)ただ喜びと懐かしさだけ ....
ゆうらりゆらら
舟はゆく
生死の境をさ迷いながら
白波立てて
舟はゆく

ゆうらりゆらら
舟はゆく
無限の時に慄きなから
さざ波立てて
舟はゆく

ゆうらりゆらら
舟はゆく
 ....
向かいの家の屋根瓦が
黄金色に照り輝き
高い高い秋晴れに
遊ぶ子供達の声も軽やかだ

一方私は布団のなか
鉛の憂鬱を抱えながら
それでもこの美しい秋日、
天高くから降って来る
青い青 ....
木立の緑が揺れている
私は冷たい虚を飼って
鉛の監獄から眺めている
気だるく憂鬱な昼下がり
空は一面の灰色模様、
風はもう絶えず吹き
荒れ果てた街並みが
ぱたんぱたんと倒れていく

 ....
雨の一滴が右手の甲に 落ちた
ズシリと 重たかった
ミシリと 胸の空洞が鳴った

私は慌てて滴を振るい落とした
軋む胸が一瞬、
張り裂けそうになって
雨が盛んに降っていた
暗い空から降っていた
俺の心は憂鬱に
蒼く震えるネギ畑、
踏んづけながら
進んでいた
何処にも行けないと知りながら
それでも踏んづけ進んでいた

)この嵐の果て ....
ひたすらに憧れて
螺旋階段を昇っていく降りていく
根無し草の宙吊りで
呼ばれるように拒まれるように
(何一つ叶えられることはないのだと)
遠い遠い鐘の音を聴きながら
ただひたすらに憧れて
ああ、窓ガラス越し
物凄い空の青が広がって
自分が何処に居るのか
わからなくなる
地球、いや宇宙
そうだ、此処は地球という
宇宙に浮かぶ場所なんだ
まぁるく回る星なんだ

それにして ....
緑の木葉が揺れている
私は大きく息をする
一人の孤独なわたくしが
初秋の大気を思い切り
吸い込み、黄金の日輪のなか
自らの不安定さをのりこなす
よすがを必死に探している

広がる雄大な ....
夜がへのじに曲がり出す時、
睡眠薬はいつもの位置で
意識が遠退くその前に
僕は独り在ることの
覚悟と記憶を反復する

今日の夕暮れは見事だった
作業所で君と何気なく話せて良かった
逢え ....
緑、揺れている
ゆうらりゆらら
梢の向こうに青い空

昨日はこの宇宙の片隅で
街を驟雨が濡らしていき
青紫に染めたんだ
ピカリと光り響きながら
青紫に染めたんだ

緑、揺れている
 ....
去っていく夏が感じられた今日、
斜光が大地を均一に照らし出し
涼しい微風が絶えず吹いて
僕は独り
夏の後ろ姿と入れ替えに
やって来る秋の姿を受け止めた

何もかもが遠く浮き立ち鮮やかにな ....
今日の地球は輝雲の塊り
夥しい雲を集めては流し込み
遠去かっていく、巨大な星の地平線

)僕は今日という日に何を求めていただろう?
)今となってはすっかり忘れちまった

ただただ絶えず吹 ....
串カツ屋の前で飲む
アイスコーヒーの苦さが
口腔内に不穏に広がっていき
遅れて串カツの濃厚なタレの
甘酸っぱい匂いが五臓六腑に染み渡っていく

そーす、そーす
そーす!そーす

大声 ....
闇の重みがぐんにゃりと
魂に激しく切迫し
私の意識は朦朧として
呻きながら覚醒する

真夜中の病棟にただ独り
呻きながら覚醒する

ハッと息を呑むこの瞬間、
孤独が生きて立ち上がり
 ....
今日も空は青かった
にこりともせずただ青く
無限の沈黙のうちに
それは在った

今日も私は無力だった
宇宙の虚無に耐えかねて
あなたにあることないこと
喋っていた

今日も黄昏は優 ....
空丸さんのひだかたけしさんおすすめリスト(318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新年に- ひだかた ...自由詩8*21-1-2
フルサト- ひだかた ...自由詩520-12-28
輪廻(改訂)- ひだかた ...自由詩520-12-27
流れ_雲- ひだかた ...自由詩520-12-22
美学- ひだかた ...自由詩920-12-21
忘却- ひだかた ...自由詩420-12-14
ハレル- ひだかた ...自由詩920-12-2
酔いどれ共の歌- ひだかた ...自由詩820-11-23
どよめき- ひだかた ...自由詩1020-10-31
記憶1- ひだかた ...自由詩320-8-12
境界にて- ひだかた ...自由詩220-7-30
無垢(改訂)- ひだかた ...自由詩420-6-10
光の矢- ひだかた ...自由詩420-6-10
時流- ひだかた ...自由詩3*20-1-1
遠い記憶(改訂)- ひだかた ...自由詩419-12-28
ゆうらりゆらら(改訂)- ひだかた ...自由詩419-11-18
この秋日に- ひだかた ...自由詩1019-11-5
只ぼうと(改訂)- ひだかた ...自由詩11*19-10-21
哀しみ一滴(改訂)- ひだかた ...自由詩1019-10-11
- ひだかた ...自由詩6*19-10-11
憧れ(改訂)- ひだかた ...自由詩619-9-26
地球に座る- ひだかた ...自由詩1219-9-23
よすが- ひだかた ...自由詩4*19-9-20
夜陰フラット- ひだかた ...自由詩4*19-9-18
ブラックコーヒー- ひだかた ...自由詩9*19-9-13
到来- ひだかた ...自由詩6*19-9-1
今日の地球- ひだかた ...自由詩519-8-31
飽食(アイスコーヒーVS串カツ)- ひだかた ...自由詩419-8-28
闇と孤独(改訂)- ひだかた ...自由詩1219-8-12
今日もまた、明日もまた- ひだかた ...自由詩1419-8-9

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