明滅する光
影を作りだしては消す
サーカスという点滅

ね、サーカス
象のカラフルな背に乗り
地平線から浮かび上がったその高さ
夕暮れが近い

飼い慣らされた虎が吠えて
震えて踊る ....
蝶の翅が木漏れ日に輝いて酷く
目を楽しませるので
葉にとまり休む一瞬の隙に捕まえた
手の上で誇らしげに鱗粉を散らす

ひとつひとつ虫ピンに飾られ美しく並べられることは
小さな石の墓標も失い ....
月と共に歩いていく
三日月に引っかかった僕の服の端を
星屑が面白がってつつき
寛容の月は微笑んで運んでくれた

段々と丸くなる自然の摂理に
行かないでって
僕がしがみついて円形を抱き止め ....
真空から
大気圏の涼しさを纏って落ちてくる
たなびく尾の先にしがみついた
流星の切れ切れが
細く薄く白い線を引き書いた
幾何学

薄藍の空に涼しげに線は光り
一瞬の線が表していたもの
 ....
ひねた昼間の月は 反射して
あんまりにも眩しい海を投射するので
このまま溶けて
海水の 不純物として疎まれたかった

海辺に蹲るあなたのところまで辿り着き
顔から落ちる 水が 混ざるそのそ ....
雨。
浮かれた願いを流してしまって
蝉の声も聞えない
しんとしたスコールが窓を叩く

耳の中の狂騒。
蝸牛がのろのろとフローリングを這い
残る鈍く光る涙の跡

蝉の声が死んだ時
私 ....
生と死は
哲学者か
年を取った詩人が考えればよくて
若者はただ謳歌するべし
と指導される
この生と死
ここに否定されたのは

あ、ぽかりと浮かんだ
ああ、ぷわりと沈んだ

ただそ ....
腹立ちまぎれに
太陽に目がけて投げ入れた叫びは
放物線をかいてじゅっと蒸発し
陽と一緒に水平線に飲まれて消えていく

海辺の彼女は
「だからいったのに」というそぶりを見せ
つまらないもの ....
ちょっとしたさ オシャレをしようと思って
珈琲を流行りの店で買ったわけだ
そこでタンブラーが飾られてて かっこいいなあと眺めていた訳だ

お店でフラペチーノの生クリームを舐めながら
夏の冷た ....
rikopuさんのおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ね、サーカス- 日々野い ...自由詩417-8-7
墓標- 日々野い ...自由詩317-8-3
月のない空まで- 日々野い ...自由詩217-7-31
星は数式- 日々野い ...自由詩217-7-20
崩し砂- 日々野い ...自由詩217-7-19
- 日々野い ...自由詩1017-7-1
それは詩だけ- 日々野い ...自由詩417-6-12
波打ち際の彼女- 日々野い ...自由詩717-6-3
流行りのタンブラー- 日々野い ...自由詩217-3-31

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